●用語解説
木地師
木地師は羽子板の木地を作る職人です。桐の木を接ぎ合わせ、規格に合わせた羽子板の形に削り出します。現在では主な工程は機械化されています。
裏絵師
押絵羽子板の裏面には松竹梅などの絵が流れるような独特の筆致で描かれます。これを担当するのが裏絵師です。
面相師
羽子板全体のデザインを和紙に描いた下図を作ったり、面相(顔)部分の押絵に役者や美女の顔を描き込んだり、着物の模様などの上絵を描いたりします。
押絵師
押絵をつくる職人で、下図に基づいてパーツごとに切り出したボール紙に綿を詰め、様々な色と模様の布を張った後、パーツを組み立てて押絵を作ります。
見立物

押絵羽子板を図柄によって区別した呼称。歌舞伎役者などの実在する人物ではなく、典型的な美人を押絵にしたもので、「汐汲」、「藤娘」などがあります。

一人立ち、
二人立ち、
三人立ち 
押絵羽子板を図柄によって区別した呼称で、画面に登場する人物の数によって羽子板を呼び分ける方法です。一人立ちが最も一般的です。