博物館は、博物館ボランティアに対して、学習や活動の場を提供することにより、自己啓発や自己実現の支援を行います。
博物館ボランティアは、活動を通じて博物館事業を支援するとともに、博物館と県民との仲介者としての役割も果たしています。
「展示解説ボランティア」とは…?
常設展示室を中心に活動を行います。
活動の内容は、常設展示室各室(4室を除く)の展示解説や来館者からの質問への対応です。午前10時から午後3時までの間の1時間ごとに「定時解説」として、1つの展示室について約15分のわかりやすい解説を行います。学校や一般団体にも希望に応じて解説します。午後4時(夏季は午後4時30分)までの活動時間の中で来館者一般にその場その場の解説を行う、あるいは、見学中の来館者から質問があった場合にわかる範囲で回答していただく場合もあります。
常設展示をよりよく理解していただく手助けをしていただきます。
「体験学習ボランティア」とは…?
体験学習ゾーン「ゆめ・体験ひろば」を中心に活動を行います。
活動の内容は、通年メニューの「藍染めハンカチ」・「まが玉」・「絵馬」・「ミニ絵巻物」・「江戸組紐(水・土限定)」などの製作体験や、学校団体に行う「昔の道具」・「火起こし」・「縄文時代~明治時代の衣装の着装」、「ベーゴマ」・「コマ」・「けん玉」・「お手玉」等の昔遊び体験の指導や補助が主な活動です。
1. |
平日または休日に行われる説明会に御参加いただきます。(例年11月に行っています。)
|
2. |
説明会終了後、「展示解説ボランティア」・「体験学習ボランティア」のどちらかを選択していただき、説明会でお渡しする登録選択用紙を提出していただきます。
|
3. |
その後両ボランティアとも4回の研修を行います。この研修を受講していただくことが登録の条件となります。
|
4. |
体験学習ボランティア養成研修では、技術はもちろん、各メニューの歴史的な知識も習得いただき、活動していただけるか判断させていただきます。
展示解説ボランティア養成研修では、シナリオをもとに、最終的に各部屋が解説できることを目指しますが、研修最後に自信のある部屋の解説を行いボランティアとして活動していただけるか判断させていただきます。 |
博物館活動に理解と関心のある方、ふるってご参加ください。 令和5年9月19日(火)より令和6年度埼玉県立歴史と民俗の博物館ボランティアの募集を開始します。 申込先:048-645-8171 埼玉県立歴史と民俗の博物館 「新規ボランティア募集担当」まで |
■展示解説ボランティア
令和4年度の展示解説ボランティアは61名の方に登録いただきました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各種制限付きでの活動となりました。
常設展示の定時解説や、県内小学校などの社会科見学向けの解説は休止し、来館者から希望があった場合に行うフリー解説のみ実施しました。制限の多い中ではありましたが、お客様のアンケートでは、好評をいただくことが多かったです。
■体験学習ボランティア
令和4年度の体験学習ボランティア・サポートスタッフは、84名の方に登録いただきました。
体験学習ボランティアは、ゆめ・体験ひろばで実施している体験メニューをお客様に指導・支援するほか、学校団体受入れ時の対応や各種イベント時の手伝いなど、幅広い活動に取り組んでいます。
~「体験学習ボランティア」活動の様子~
◎体験メニューの指導
休日や夏休みなど学校の長期休業中は、たくさんのお客さんが来館します。ボランティアさんたちは、小さいお子さんにも親切・丁寧に各メニューの歴史や意義等についてお話しし、やり方を教えてくれます。ものづくり体験は大変評判がよく、お客様のアンケートでも「また来たい!」という感想が多いです。
◎学校対応
学校の社会科見学では、「昔の道具体験」や「火起こし体験」などが人気メニューです。令和4年度は、感染症対策を講じ、「火起こし体験」を「火起こし実演」に内容を変更して実施しました。ボランティアのみなさんには、昔の道具体験の補助や火起こし実演のデモンストレーションをしていただいています。ボランティアさんの補助のおかげで、小学生でもスムーズに体験ができます。(令和5年度より、「火起こし体験」は復活させる予定となっています。)
◎イベントの手伝い
ものづくり工房では様々な特別体験イベントを開催しています。それぞれ特別ベント手伝いの前には、ボランティア向けの研修がありますので、イベント当日の補助も安心してできます。
◎材料準備
体験メニューの材料準備もボランティアさんの大切な仕事の一つです。材料キットを一つ一つ丁寧に、手作業で作っています。いつでもものづくり体験ができるのも、ボランティアさんの準備があってこそです。