このページは、「2010年度上半期ブログ」のページです。
埼玉県立歴史と民俗の博物館のスタッフが、博物館のイベントや大宮公園の様子、日々の業務から感じたことなどを皆様にお伝えしていきます。各スタッフが自分の言葉で語りますので、ややつたない表現になることもあるかもしれませんが、大目に見ていただければ幸いです。
お客様も出かけるのがたいへんだったようで、博物館の入館者数にも少なからず影響が…?
それでも、夏休み中は元気な子どもたちがたくさん来館してくれました。
展示室のスタッフによると、ある展示物の前に来ると、「あっ!○○だ!」と叫ぶ子どもさんが多かったとか。(あまり大きな声はちょっと…なのですが)
それは… 幼稚園ぐらいから小学校低学年ぐらいの子が、第1展示室の銅鐸(どうたく)の前に来ると、「ドウタクだ!」と言うのだそうです。
なぜ、ちいさな子どもたちが銅鐸を知っているのでしょう?
実は彼らは、「ドウタク」ではなく、「ド―タクン」と言っていたのでした。ポケモンに出てくるキャラクターだそうです。
その話を思い出し、甥っ子に聞いてみると、さっそく図鑑を見せてくれました。「ドータクン」は「どうたくポケモン」で、セーターの袖のような長い手がついています。
ドーミラーは「せいどうポケモン」ですが、「銅鏡」(どうきょう)がモデルのようです。
しかも周囲に丸いものが付いていますから、鈴付きの鏡を意識したもののようです。
ちなみに第2展示室に展示中の巫女(みこ)の埴輪(はにわ)が腰につけている鏡が鈴つきです。
今度、子どもたちがド―タクンの話をしているところに出会ったら、「ドーミラーもさがしてね!」と声をかけてみようかと思っています。
(平成22年9月10日(金) 常設展示担当 NY)
凛(りん)と澄んだ秋の夜空に浮かぶ月の美しさは格別ですね。
今年は9月22日(水)が中秋の名月です。
それに合わせて、第4展示室(美術展示室)では、「猿猴捉月図」(えんこうそくげつず)を展示中です。
猿が水面に映った月をとらえようとするというもので、この画題は「実現不可能の愚かな望みを抱くことへの戒め」とされています。
展示しているのは、谷 文晁(たに ぶんちょう)という江戸時代後期の絵師が描いたものです。猿の手足が太くて短く、岩にしがみつきながら水面に揺れる月に手を伸ばしており、赤ら顔の表情は凄みがあります。
真剣な猿の姿をとても笑うことができないのは、我が身が思われるからでしょうか…?
きれいな月を眺めて、心を清めたい今日この頃です。
(平成22年9月10日(金) 常設展示担当 NY)
企画展開催期間中受け付けておりましたマジンガーZのキャラクター「飛行要塞グール」「海底要塞ブード」のいずれかが当たる
プレゼントご応募につきましては、482通の応募がありました。たくさんのご応募ありがとうございました。
決定いたしました。
当選された2名の方には、早速ご連絡させていただきました。おめでとうございます。
抽選に外れた方の分まで大事にしていただければと、思います。
(平成22年9月7日(火) 特別展示担当 けっこう仮面)
グイッと体をひねってポーズを決めるこの人は誰でしょう?
この模様、絵の中では源氏の武将に使われる決まりです。
烏天狗が鼻を押さえてうずくまっています。
この絵のタイトルは「木曽街道六十九次之内 板鼻 御曹司牛若丸」です。
この絵では、烏天狗たちの気持ちになってみるとわかります。(たぶん)
「寒いなァ」とお思いでしょうか?。
この作品、開催中の企画展「ヒーロー参上」で8月8日(日)までご覧いただけます。
さて、美術展示室の担当者としては、毎年夏は、「親子でたのしくご覧いただこう」と、キャプション(解説板)なども、
「一層わかりやすく、やさしく」を心掛けているつもりです。
今年は、浮世絵などに登場する、ちょっと変わった仏像も紹介しています。
すごい勢いで錫杖(しゃくじょう)をふりあげているのは、
地蔵菩薩(じぞうぼさつ)です。
親しみをこめて「お地蔵さん」と呼ばれ、普通はおだやかな 表情で人々を見守っているはずの仏像です。
昔話の「かさ地蔵」でも知られる、なじみ深い仏像です。 さて、その敵は? |
地蔵が退治しようとしているのは、憎い地震を象徴する大ナマズです。
この絵の中には、こんなものも描かれています。
石灯籠(いしどうろう)のようですが、上部には人の頭が2つも載っています。 なんとこれは、生前の行いが記録されていて、死者が閻魔王(えんまおう)の裁きを受ける際に、 自動的にしゃべってしまうという、なんとも恐ろしい装置なのです。 |
悪人を地獄へ送る閻魔王は「嘘つきは閻魔さまに舌を抜かれるよ!」
などと言われる怖い存在ですが、ここでは、傷ついた子どもをやさしく 手当てしています。なんだかアニメ「おじゃる丸」の閻魔大王にも通じ るようなユーモラスな表情です。 |
(平成22年7月13日(火) 常設展示担当 NY)
過日、年中行事絵巻(摸本/もほん)を御紹介しました。
現在、常設展示室4(美術展示室)では、また違う場面を展示中です。
なにやら視線を上に向ける人々。その服装から見ると、身分の高い公家
たちのようです。
その足元は、小学生の「うわばき」みたいですが、浅沓(あさぐつ)を
ひもでくくっていることをあらわしています。
浅沓は、今は神社の神主さんが正装する時ぐらいしか見られませんね。 |
これは、鹿の革で作られた鞠(まり)です。 鞠をけり上げながら、落とさないように、参加者が協力して、何回けり続け
られるか、という蹴鞠(けまり)という遊びを描いています。
ちなみに、蹴鞠の鞠を作れる職人さんはもういないそうです。
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ちなみにおもしろいのは、この人です。
足元を整えながら、今にも鞠場へ入ろうとしています。 遅れて来たのでしょか?なんだか、あわてて駆け込むところにも見えます。 |
得点を争う競技であるサッカー(蹴球)とはまったく違いますが、蹴鞠と蹴球、近いような遠いようなということで、
そんな縁で(?)、日本代表の応援をこめて6月13日(日)まで展示しています。がんばれ!日本!
(平成22年6月3日(木) 常設展示担当 NY)
5月26日朝から、特別展「雑兵物語の世界」で足軽胴と陣笠を展示していた
通称ピラミッド・ステージや壁面パネルの解体撤去作業が行われました。
前の日曜日に、借用していた全ての展示資料の返却を無事に終えることが出来、
ホッとするのも束の間、最後の撤収作業です。
全体を覆っていた経師紙を丁寧にはがし、組み合わされていたボックスがひとつ、
ひとつ解体されていきました。
(平成22年4月27日(火) 特別展示担当 足軽小頭 杉作)
腰をかがめて、真剣に一点を見つめる?男。
棒のようなものを持っているようですが、実はこれ、ヒモをつけ た石をぶんぶん回しているのです。その軌道が円になって描かれ
ており、マンガみたいではありませんか?
現在、常設展示室4(美術展示室)に展示中の年中行事絵巻(摸本/ もほん)の一場面です。
年中行事絵巻は、平安時代後期に、さまざまな儀式や行事を記録 するために作られたもので、残念ながら原本は伝わっておらず、
摸本(もほん)=写しが約30種類伝わっています。当館の資料もそ
の一つです。
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当然、当たっては大変と、避けようとする者もいます。 「ひょえっ!あぶねぇ!」とでも言っているようなポーズ ですよね。
また、飛んでくる石の感じがなんとも味わいがあると思う のですが、いかがでしょう。
摸本なので、色もなく、描線も大ざっぱなところがありま すが、マンガみたいで見ているととても面白く、おすすめ
です。
この資料は5月30日(日)までの展示です。 |
(平成22年5月14日(金) 常設展示担当 NY)
5月5日、足軽胴と陣笠の着装体験を行いました。老若男女、「歴女」にカップル、子供足軽まで、
特別展「雑兵物語の世界」に展示中のホンモノの足軽胴と陣笠を使用し、実際に着用してもらいました。
陣笠約1㎏、足軽胴約4~5㎏で、装備とあわせて10kg近くになることを考えると、当時の雑兵は
大変だったな、などの感想が聞かれました。
しかも、この日は晴天で気温上昇の炎天下。着用した体験者は、もう汗だくで、雑兵の苦労は垣間見た
思いがしました。
雑兵はつらいよ!
4月29日(木)、歴史ウォークで「のぼうの城」の舞台を歩きました。参加者は27名でした。
「のぼうの城」の理解を深めました。
昼食、そして同館の見学後に出発しましたが、突然の雨にビックリ。
やがて歩を進めるうちに雲が取れて青空となりましたが、今度は日差しが強く、気温も上昇。
一行は汗だくの行軍となり、雑兵の苦労を垣間見た思いがしました。
コースは、郷土博物館→諏訪曲輪(東照宮)→大手門・枡形跡→佐間口・高源寺→丸墓山古墳で、約1時半を歩きました。
小説で描かれたポイントで鈴木学芸員の説明を受け、
また丸墓山古墳頂上ではるか忍城を眺望し、壮大な石田三成の水攻めとのぼう様の攻防に思いを馳せました。
ここで歴史ウォークは終了し、希望者はさきたま古墳群とさきたま史跡の博物館を見学しました。
(平成22年4月29日(木) 特別展示担当 足軽小頭 杉作)
4月24日(土)、話題のベストセラー『のぼうの城』の作者 和田 竜氏による特別展記念講演会が開催されました。
160名の聴講者を前に、執筆までのプロセス、人物設定、脚色などを熱く語っていただきました。
作品の底辺には、合戦を支えた雑兵たちの姿を描きたかったという思いがあり、『雑兵物語』も参考にされたということで、
聴講者との質疑にもユーモアを交えて答えていただきました。
また、和田氏は、講演に先立ち、甲冑研究家である伊澤昭二氏と特別展を見学し、
雑兵談義とともに執筆のための取材をされました。いずれ作品に生かされるかもしれません。楽しみですね。
なお、講演会終了後、『のぼうの城』へのサイン会が行われ、長蛇の列となりました。
その後、参加者の方々は、講演で触れられた和田氏が作品執筆に使用した多くの付箋や書き込みされた資料や、
自筆ノートの展示を熱心に見学され、作品への思いを新たにしていたようです。
会期も残り少なくなりました。御覧になっていない方は、お急ぎください。
(平成22年4月27日(火) 特別展示担当 足軽小頭 杉作)
あっという間にサクラの時期が過ぎ、今度は新緑がまぶしく気持ちのよい季節となりました。
4月になっても寒い日があったり体調管理が難しいところですが、間もなく待望のGWです!!
週間天気予報では今のところ行楽日和となりそうです。
さてGW中の博物館では「博物館子どもまつり」と題して、様々なイベントをご用意しています。
毎年恒例のこいのぼりも今日から元気に泳ぎ出しました。
ぜひGWはご家族そろって博物館へお越しください。
(平成22年4月27日(火) 企画担当 MX)
やっと春らしいお天気となりました。気温も20度近くまで上がり、お花見を楽しむにもいい陽気です。
4月6日火曜日の大宮公園のさくらの様子をアップします。
お花見ついでに博物館の昭和の原っぱで遊んでいる子ども達も多くいます。
昭和の原っぱは昭和30~40年代のノスタルジックな雰囲気を再現した屋外施設で、
昔懐かしい遊びが体験できる無料コーナーです。ぜひご家族そろってお気軽に遊びに来てください。
スタッフ一同お待ちしております。
(平成22年4月6日(火) 企画担当 MX)
和田竜氏「『のぼうの城』完成まで」の講演会受講応募について、4月1日消印有効で募集をしましたところ、
定員150名に対して501通の応募がありました。たくさんのご応募ありがとうございました。
そこで本日午後11時30分からエントランスホールで公開抽選会を実施しました。
ちょうど鴻巣市から来館していた小学生のご兄弟にも参加してもらい、館長と副館長が抽選を行いました。
当日のキャンセルを見込んで、178名を選びました。競争率は2.82倍となりました。
当選された方には、受講証を返送しますので、当日ご持参のうえ受付にご提示ください。
また、残念ながら選に漏れた方は、返信する結果通知を御持参いただければ特別展観覧料を
100円割引いたしますので、ご利用ください。
(平成22年4月6日(火) 特別展示担当 足軽小頭 杉作)
今年はどういうわけか、桜が咲き始めたとたんに真冬に逆戻り。寒い日が続きました。
でも、久しぶりに、桜に迎えられる入学式になるかもしれませんね。
さて、常設展示室4 美術展示室では、お花見シーズンに合わせて、行楽や宴に使われた
お弁当箱を特集して紹介しています。コンパクトに重箱や酒器、皿などを収納することが
できる提重(さげじゅう)と呼ばれるものを中心に展示しています。華やかで雅な世界をお楽しみください。
そんな中に、不似合いとも思える将棋盤も展示しています。
最近はゲーム機で1人でも楽しめる将棋(しょうぎ)。
でも、やはり重厚な将棋盤で、パシッという音を立てながらの一局は、趣がありますよね。
残念ながら私は一応ルールを知っているというくらいで、楽しむまではいきませんが。
この将棋盤、将棋を知らない人でも十分楽しめます。
なんと、盤面をそっと持ち上げると…(普通の将棋盤ではそんなことできませんよね)
なんと、中は料理を詰めることができるのです。しかも二段重ねです。どんな料理を入れたのでしょうか?
将棋を指してから、料理を楽しんだのでしょうか?それとも食後の一局?
この他にも、趣向を凝らした器が皆様をお迎えします。大宮公園のお花見がてら、ぜひお立ち寄りください。
お知らせ
4月20日(火)から5月9日(日)まで、北斎の「鯉亀図」(こいかめず)を公開します。
2年ぶりの登場です。こちらもどうぞお楽しみに。
(平成22年4月2日(金) 常設展示担当 NY)