このページは、「2010年度下半期ブログ」のページです。
埼玉県立歴史と民俗の博物館のスタッフが、博物館のイベントや大宮公園の様子、日々の業務から感じたことなどを皆様にお伝えしていきます。各スタッフが自分の言葉で語りますので、ややつたない表現になることもあるかもしれませんが、大目に見ていただければ幸いです。
紅葉も散り、今年も終わりを告げようとしています。
よく言われるのは、「休みだからヒマでしょう?」
工事期間中、大切な資料を安全に保管するため、収蔵庫などに納め、展示ケースを保護すべく養生したり…
第1展示室。たくさんの土器が並んでいるケースは…空っぽです。
この間まで、国宝の法華経一品経が広げられていた第4展示室のケースは…
皆さまをお迎えするエントランス・ホールです。
老朽化した特別展示室の照明設備の交換のため、
写真は、ケースが汚れないように、ビニールシートで
これがなかなか大変で、作業員さん大活躍です。
そんなこんなで、いつもとまったく違う博物館の中…
年明けには、事務室の工事のため、学芸事務室はなんとゆめ体験広場に移ります。
もちろん並行して、常設展示、特別展示ともに次の展示の準備をしておりますし、学校への出前授業もしております。
いつもの博物館に戻るのは、来年3月15日。いま少しお待ちくださいませ。
(12月22日(水) 常設展示担当 NY)
負けられない戦いがそこにある!!
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高得点技が出ると記念撮影でピース! |
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本日の最高得点!コバトンピンバッジゲット! |
(11月15日(月) 企画担当 MX)
第3室の片隅にひっそりと(?)「男衾三郎絵詞(おぶすま さぶろう えことば)」
の摸本(もほん)を展示しています。摸本は、「摸写(もしゃ)したもの」とお考えくだ
さい。
この絵巻の原本は東京国立博物館の所蔵、鎌倉時代のもので、重要文化財に
指定されています。
武士の生活の様子を描いているということで有名です。
武士たちが武芸の鍛錬をしている場面、たとえば笠懸(かさがけ)や三人がかり
で弓に弦(つる)を張っているところなどがよく紹介されます。
まぁ、それもよいのですが、ちょうど今、展示している場面は、男衾三郎の家の中を描いた場面です。
三郎という人は、一言でいえばガサツで武骨、風流のふの字も知らない田舎武士です。
お兄さんの吉見二郎(よしみじろう)は、優雅な公家風の人で、この絵巻の中でもたたえられています。
でも、戦いで命を落としてしまう不運な武士です。
二郎亡き後、三郎は二郎の家を乗っ取り、娘をいじめる…という展開で、題名は「男衾三郎絵詞」となっているものの、
三郎は実は悪役・敵役なのです。ちなみ本当の主人公は、慈悲(じひ)という名の二郎の娘です。
ちょっと長くなってしまいました。すみません。
三郎は、わざわざ関東中から醜い者を探し、妻にしました。妻との語らいも、
矢の手入れをしながらのようです。
彼女は、「身の丈は七尺、髪は縮み上がり、顔は鼻よりほかに見えるものがない」
というすごいお方です。
絵を見ると、確かにちりちり髪に迫力あるお顔!
原本とは少し趣が違いますが、江戸時代に摸写した人が、
その意図をくみ取って、強そうな性格を強調したのかもしれません。
二郎の娘の慈悲ちゃんをいじめそうですよね。
三郎の子どもも、これがまたすご味のあるお顔で、髪のカールがさらに強まっているような…
口も思い切りへの字だし。
絵巻というときれいなイメージがあると思いますが、こんな表現を見るのも楽しいものです。
お口直しは、第4室へお進みください!!
美しいものをご覧いただけます。
(平成22年9月30日(木) 常設展示担当 NY)
9月22日(水)の中秋の名月はご覧になりましたか。
私は博物館から帰る時、美しい月をちょこっと眺めることができました。
もっとも天気は下り坂で、家に着いた時はもう厚い雲の中でした。
さて、第3展示室では当館所蔵の国宝「短刀 銘 景光(かげみつ)」(写真)と
国宝「太刀 銘 景光・景政(かげみつ・かげまさ)」の公開が始まりました。
昨年の春以来、1年半ぶりの公開です。
この間、国宝 短刀は、昨秋、ニューヨークで開かれた展覧会に出品のため、海を渡りました。
展覧会は大評判だったそうで、見てみたかったなぁと…思うのは私だけではないでしょう。
では、気を取り直して…
第4展示室では、文化の秋を迎え、おすすめが目白押しです。
まず、所沢市北野天神社の県指定文化財「北野天神社縁起」です。
京都の北野天満宮の縁起を描いたもののひとつで、
掛軸に仕立てたものです。右下から左上に向かって
物語が進んで行く、比較的古い形式のものです。
全7幅を2回に分けて10月24日まで展示しています。
10年近く前に、天神様の展覧会に出品して以来、
公開されることがなかったそうで、必見です。
お問い合わせの多い円空仏。
現在、県指定文化財の秋葉大権現三尊像(蓮田市個人蔵)を公開中です。キツネのような、カラスのような、ちょっと恐い顔立ちの三尊です。
その迫力をご覧ください。
ちなみに今回の展示の後は、改修工事のため、休館になることもあり、来年秋まで円空仏の展示予定はありませんので、
ぜひお見逃しなく!
また、当館の看板資料、太平記絵巻巻第七を10月17日 まで展示中です。その後は巻第十を展示します。
巻第七は新田義貞の最期や後醍醐天皇の最期、巻第十は足利尊氏の最期などが見どころです。
…なんだか“最期”ばかりですが…もちろん他の場面もあります。
華麗な絵巻をご堪能ください。
ちなみに、巻第二は、神奈川県立歴史博物館の特別展「天狗推参」(9/25~10/31)に出品のため、 神奈川へ出張中です。
とにかく、名品がたくさんの常設展示室です!!!
(平成22年9月28日(火)常設展示担当 NY)