このページは、「2014年度上半期ブログ」のページです。
埼玉県立歴史と民俗の博物館のスタッフが、博物館のイベントや大宮公園の様子、日々の業務から感じたことなどを皆様にお伝えしていきます。各スタッフが自分の言葉で語りますので、ややつたない表現になることもあるかもしれませんが、大目に見ていただければ幸いです。
今回は42名の方にご応募いただき、抽選の結果、体験をしていただく14名の方が決定しました。
抽選の結果は、電子申請でエントリーされた方には電子メールでお知らせいたしました。往復葉書で応募の方にも数日中に返信が届くと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
(平成26年9月25日(木) 学習支援担当 たけちくりん)
9月9日から川越市仙波東照宮所蔵の三十六歌仙額の公開が始まりました。江戸時代前期に活躍した岩佐又兵衛の代表作の一つです。
ところで、今年の大河ドラマ「軍師 官兵衛」に、岩佐又兵衛が登場しました。気づかれましたか?
主人公の黒田官兵衛に大きな影響を与えた人物として荒木村重がクローズアップされていました。
村重は織田信長に反旗を翻すものの、追い詰められ、あろうことか妻子や家臣を残したまま城を捨ててしまいます。
一族は滅ぼされることになるのですが、村重の妻だしは、密かに赤子を乳母に託して逃します。
後年、この赤子は、出家し道薫(どうくん)となった村重と再会します。
この子こそが岩佐又兵衛です。ドラマでも絵を描いている場面が出てきました。カメの絵を官兵衛がほめていましたね。岩佐又兵衛が実際にどのように育ったのか、詳しいことはわかりません。ドラマのエピソードは架空ながら、「あの又兵衛だ!」と、ちょっと興奮してしまいました。
それはさておき、岩佐又兵衛は、下ぶくれの独特の顔をした人物を描きました。仙波東照宮の三十六歌仙額にもその特徴がよくあらわれています。
極彩色の華麗な36面を3期に分けて12面ずつ展示・公開中です。(11月16日まで)
ぜひ、お見逃しなく。
(平成26年9月10日(水) 展示担当 善哉DOJI )
昭和46年に埼玉県立博物館として開館してからの入館者の累計が、8月20日(水)に500万人に達しました。
500万人目の入館者となったのは、さいたま市内からお母さんと一緒にお越しの伊藤愛(あい)さん(13)、翼(つばさ)さん(11)、碧春(はる)さん(9)姉弟。3人には館長から記念品のコバトングッズや年間観覧券をプレゼントさせていただきました。
この日は夏休みの宿題の参考にするために、初めて博物館にお越しとのことでしたが、これを機にぜひまた足を運んでいただければと思います。
伊藤さんご家族と館長
お盆も過ぎ、夏休みもいよいよ終盤になってきました。好評開催中の特別展「江戸の街道(みち)」や、ゆめ・体験ひろばの体験メニューなど、宿題のラストスパートにもぜひ当館をご利用ください。
(平成26年8月22日(金) 企画担当 K )
こんにちは! お隣群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」がユネスコの世界文化遺産に登録されましたね。
富岡製糸場と絹産業に、実は埼玉県もとても深いかかわりがあることをご存じでしょうか。
官営の模範工場として計画された富岡製糸場の建設は当時大蔵官僚だった榛沢郡血洗島村(現深谷市)出身の渋沢栄一(しぶさわえいいち)が進めた事業でした。製糸場の建築には幡羅郡明戸村(現深谷市)の韮塚直次郎(にらづかなおじろう)が尽力し、埼玉県の瓦職人を指導し、煉瓦焼成に取り組みました。初代場長は、渋沢栄一の義兄である尾高惇忠(おだかあつただ)が務め、尾高の娘、勇(ゆう)は製糸工女として働きました。
また今回登録された世界文化遺産の構成資産には群馬県緑野郡高山村(現藤岡市)の高山長五郎(たかやまちょうごろう)が設立した養蚕法教育機関である高山社(たかやましゃ)が含まれています。この高山家から出た長五郎の実弟である木村九蔵(きむらくぞう)は、換気や温度管理を行う養蚕法である「温暖育」を開発し、児玉郡児玉町(現本庄市)に競進社(きょうしんしゃ)を設立、県内外の養蚕家に養蚕法を指導するなど大きな影響を与えています。
常設展示室(近現代)では、製糸場に使用されたといわれる煉瓦や木村九蔵の養蚕改良に関する資料など、富岡製糸場と絹産業と埼玉県の関わりについての資料を展示しています。この機会にぜひご覧ください!
(平成26年6月24日(火) 展示担当 S )
5月16日(金)筑波大学附属視覚特別支援学校高等部のみなさんがご来館されました。
近年は資料の貸出という形で交流をさせていただいていたのですが、今回数年ぶりに来館されるということで、どのような見学・体験スタイルが生徒さんの学力に結びつくか、下見時に先生方と綿密な打合せをさせていただきました。
通常当館が学校団体向けにご用意させていただいている体験メニューは有料のものも含めて7種類(詳しくは当館HP「学校と博物館の連携利用案内」をご参照ください)ありますが、生徒さんの実態を考慮しますと、それでは十分な学習機会の提供にはなりません。
そこで、今回は先生方にもご助言をいただき、特別なプログラムを作成しました。当館にとっても新しい試みです。
| 「石臼」 石の溝をチェック! | 「火おこし」 まさつで熱くなってる! |
一番のポイントとして今回重視したのが、「触れる・触る」という活動です。
この道具の名前は○○で、○○でできていて、こういうことに使います、と言葉で伝えても、なかなかイメージすることは難しいと思います。どうすれば生徒のみなさんに道具をイメージしてもらえるか。そこでまずはじめにやっていただいたことは、道具にじっくり触れてもらう、ということです。
今回の道具に触れるプランは「石臼」、「洗濯板とたらい」、「背負いばしごと背負いかご」、「火おこし」の4つ。その4つの中から好きなプランを2つ選択し、30分ずつ体験します。
まず、生徒のみなさんはじっくりと時間をかけて道具に触れ、どのような構造でどのような仕組みなのか、頭の中でイメージをします。職員やボランティアが付き添いますので、説明を聞きながらイメージを明確化していきます。ある程度構造や仕組みを理解した上で、実際に体験してみます。生徒のみなさんからは様々な声が聞かれ、その道具の仕組みに感動されている方も大勢いらっしゃいました。
| 「背負いかご」 目が大きいから中身は・・・ | 「洗濯板」 本当だ、泡がたまってる! |
後日、先生から生徒のみなさんの感想を送っていただき、読ませていただきました。私が驚かされた点は、多くの生徒のみなさんが、現在の道具の便利さだけではなく、体験した道具を使っていた先人の偉大さや知恵に感動されていた点です。今の豊かなくらしは、先人たちから脈々と受け継がれてきた知恵と工夫の上に成り立っているのだということを、あらためて実感させていただきました。
今回のようなはじめての試みを、当館としてはしっかりと今後の活動へ生かしていきたいと考えております。小・中学校の特別支援学級や特別支援学校が当館を利用していただける際には、十分な打合せをさせていただき、児童・生徒のみなさまの学力へと結び付けられるよう、微力ながらご協力させていただければと思います。ご来館を心よりお待ち申し上げております。
予約状況ですが、10月と11月を中心に、たくさんのご予約をいただいております。他の見学場所との関連もあると思いますが、重複の場合には予約を受け付けることができませんので、1月2月のご予約もお早めにお願いいたします。何かご不明な点がありましたら学習支援担当までお気軽にお問い合わせください。
(平成26年6月10日(火) 学習支援担当 MJ )
往復はがきでご応募いただいた方にははがきで、電子申請でご応募いただいた方にはメールで当落をお知らせしています。はがきの方はお手元に届くまでもう少々かかるかと思いますが、ご確認ください。
残念ながら落選されてしまった方は、ぜひ次の機会にご応募いただければと思います。
たくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。
(平成26年6月6日(金) 学習支援担当 O )
はやくも夏を思わせる気候になってきました。
執務室は暑すぎて、博物館ではクールビズがはじまりました。
そして、暑い夏といえば、夏休み!! ん?気が早い?
いやいや、夏休みは、もうすぐですよ!! いまから、計画を立てても悪くない!!
今年の夏休みは、安・近・短で、埼玉県内の博物館・美術館を訪ねるというのはいかがでしょうか?
そこで、埼玉県内に所在する博物館・美術館が作る団体「埼玉県博物館連絡協議会」(通称、埼博連/さいはくれん)を御紹介。
現在、埼博連には、埼玉県にある博物館等のうち76館園(分館等を含めると83館園)が、博物館相互の連携や振興を目的に加盟しています。
当館はその事務局を務めており、各種研修や見学会、さまざまな会議などを実施しています。
今年度からは、新たに以下の4館が加盟しました。
・所沢郷土美術館
・深沢七郎文学記念館
・日本万華鏡博物館
・草加市歴史民俗資料館
その埼博連HP「ようこそ埼玉の博物館へ」には、
加盟する博物館等を紹介する「加盟館案内」のページがあります。
そこでは、地域ごとに大小さまざまな館をリスト化し、紹介しています。
埼玉県に、こんなに博物館・美術館があるとは、驚きです!!
(実は、加盟されていない施設がまだまだあるのですが…)
リンクもはってあるので、各施設のHPに行くこともできます。
まずは、お住まいの近くにある博物館のHPを見てみてはいかがでしょうか。
そして、いろいろな博物館に足を運んでみてください。
(平成26年6月3日(火) 企画担当 博物館を知る男UK )
常設展示室9室の人物コーナーでは、5月27日から北村西望を紹介しています。
「北村西望って、長崎の平和祈念像を作った人でしょ? 埼玉の人でしたっけ?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そうですよね。たしかに、埼玉県出身ではありません。
ピンと来なくても、これには見覚えがあるのではないでしょうか?
そう、熊谷駅前にある熊谷直実像です。
暑い季節、この像と寒暖計の映像がニュースで流れることも多いですよね。
なんと、この像の作者が西望です。ご存じでしたか?
西望は長瀞に疎開していた時期がありました。
そんな縁もあってこの像も手がけることになったようです。
埼玉と西望のかかわりに焦点をあてた特集は7月27日までです。
(平成26年5月30日(金) 展示担当 善哉DOJI )
常設展示室3室に入ると、正面のケースに目を奪われることでしょう。
越生町黒岩区に伝わる五大明王像を展示中で、不動明王像を中心に5体並んだ姿は圧巻です。
そのうちの1体は、こんなお姿をしております。
なんと顔は上下左右あわせて6つ。
手足も6本ずつあり、いろいろな武器を手にして牛に乗っています。
目をつり上げた恐い顔をしているのですが、どこかのんびりしていて、親しみが感じられます。
西の方角を守る大威徳明王(だいいとく みょうおう)です。
こんなお堂に安置されていました。
5月上旬は、つつじが美しく咲くところ。この写真は中旬の様子です。
境内には、札所を写した江戸時代の石碑が100以上。
その多くは、地元出身の鈴木金兵衛さんという人が奉納したものです。
石碑を見ながら登って行きます。
振り返ると町を見渡すことができ、黒岩の守り神と言われるのがよくわかります。
本来は秘仏で、酉年の春、わずか3日間の御開帳でしか拝観することができませんでした。
先日、黒岩区の皆さんが来館され「御開帳の時も、実はあまりよく見えなかった」とおっしゃっていました。
当館でも5年ぶりの公開ということもあり、少し長めの11月16日までです。
じっくり対面できる絶好の機会。どうぞお見逃しなく。
(平成26年5月29日(木) 展示担当 善哉DOJI )
みなさん、GWは楽しいお休みになったでしょうか。
当館では、毎年恒例の「大盆栽まつり」に参加し、
5月3日~5日の間、広報活動を行いました。
甲冑を着用した職員は、道行く人の注目の的になっていました!
(平成26年5月16日(金) 企画担当 日に焼けたUK)
今年度の1校目は星槎学園大宮校。藍染めハンカチ・ミニ絵巻物・まが玉と毎年ローテーションで当館をご利用いただいており、今年は50名ほどの生徒さんがまが玉作りを行いました。
23日(水)にはさいたま市立常盤小学校6年生149名が、昨年度に引き続き小学校団体のトップバッターとして来館しました。「衣装の着装体験」、「火おこし体験」、展示解説ボランティアによる「展示解説」、「自由見学」を30分ずつ、計2時間の体験・見学コースでした。
教科書や資料集にものっている「鉄剣」
|
ボランティアがわかりやすく解説します
|
衣装体験では「縄文」「弥生」「古墳」「飛鳥」の4時代を着装し、材質や装飾品、色など、時代とともに移り変わる衣装の流れを、子供達からの感想を交えながら学習しました。火おこし体験では舞切り式の火おこしや火打ち石に挑戦!現代では使いたいときにすぐ使える火のありがたさ、大切さを体感するとともに、「火おこし名人」に認定された子供達は認定シールをゲットしました!
衣装の着心地はいかが?
|
煙が出たらあなたも火おこし名人!
|
子供達の中には歴史好きな子も、そうでない子もいますが、博物館でしか味わうことのできない「本物に触れる」という経験を通して「歴史って面白いかも!?」と思ってもらえたらうれしいです。
今後の予約状況ですが、10月と11月を中心に、予約の数が増えてまいりました。他の見学場所との関連もあると思いますが、重複の場合には予約を受け付けることができませんので、できるだけお早めにご予約いただければと思います。何かご不明な点がありましたら学習支援担当までお気軽にお問い合わせください。
(平成26年4月29日 学習支援担当 MJ)