第2問の答え
【正解】 弓の弦(つる)を張っているところ

正解は「弓の弦を張っている」ところ。・・・命を張るのは、本番の戦いのときですね。

平安時代頃から、削り出した木材に竹を貼り合わせることで、強度としなやかさを併せ持ち、高い反発力を持った「伏竹弓」(ふせだけゆみ)などが登場して、矢の飛距離も威力も高くなっていきました。

男衾三郎のような武士たちにとって、弓は欠かせない武器です。しかし、反発力が強くなるほど矢の飛距離と威力は高くなる一方で、それだけ取り扱いは難しくなります。この絵のように、矢を引っ掛けるための弦を張るのも一苦労です。

弓の強さは何人がかりで張るかで表現されることがあって、例えばこの絵のように3人がかりなら「三人張」と呼ばれています。そして、『保元物語』に登場する弓の名手源為朝は「五人張」という並外れた強さの弓を使ったと言われております!さすがにフィクションだとは思われますが、扱うことが難しい強い弓を使いこなすことは、弓の名人の証でした。

 

当館所蔵『保元物語』上・新院御所各門々堅事

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