第26問の答え
【正解】  切れ込みを入れて、中にある人形の型を取り出したから

 

張子人形(はりこにんぎょう)は型に紙を重ねてかたちを作ります。人形のかたちができると、人形に切れ込みを入れて中から型を取り出します。
少し分かりづらいですが、人形部品(赤丸)の隣にあるカゴに入っているのは取り出した木型なのです!

 

張子人形は各地で作られており、埼玉県で作られた張子人形としては、船渡の張子(越谷市船渡)や五関の張子(旧浦和市五関(現さいたま市桜区))が知られています。

 

 オマケ!~ 張子人形ができるまで~

①木型にくず紙と和紙を混ぜた張子紙を張りつけます。その上に手で糊を塗り、張子紙を包むように和紙を重ねていきます。  
木型に張子紙をつける 和紙を張り込む
②張りつけた紙が乾燥したら、張子を切って中から木型を取り出します。張子の切り口は、ニカワを接着剤として和紙片を張りつけ補修します。  
タチキリで張子を切って中から木型を取り出す 和紙を張り込む
③切り目の補修後、胡粉で下塗りを行います。下塗りが乾いたら本塗りをします。本塗りでは、地色を塗ってから細かな模様や顔を描き込みます。  
張子に胡粉をかける 筆を使って彩色する
④人形によっては、ひげなどの部品を取り付けて顔ができあがると、首振り物は粘土を固めた小さなおもりを首の部分に入れて、顔が揺れるバランスを確認します。その後、糸で首をつって胴体に取り付けると完成です。  
おもりをつけて首のバランスチェック 糸で首を下げる

 

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