第34問の答え
【正解】 縄文人が食べた貝殻を捨てたものが、たくさん集まってできた

 

「貝塚(かいづか)」は、主に人が食べた食べ物の残り物や、こわれた土器などの日用品を捨てた場所です。残されたごみの大半が貝殻であることから貝塚と呼ばれています。

貝塚には大きく分けて、暮らしているむらの斜面などにゴミを捨てたことでできた比較的大きな貝塚である「斜面貝塚(しゃめんかいづか)」と、すでに人が住んでいない住居の竪穴をゴミ穴としたため、集落遺跡から点々と確認される「地点貝塚(ちてんかいづか)」の2種類があります。

当館の展示室では、富士見市南通遺跡の地点貝塚の断面をはぎとったものを展示しています。
※令和5年8月現在は、空調等の改修工事に伴い休館中です。

当館 常設展示室第1室富士見市南通遺跡の地点貝塚の断面(はぎ取り)

地点貝塚ができるまで

 

現在は海なし県の埼玉ですが、地球規模で気温の上昇にみまわれた縄文時代前期には、海水面が上昇し、のちに埼玉県となる地域にも東京湾が広がりました。このため、県内の各地で縄文時代の貝塚が見つかっています。

なお、貝塚は縄文時代よりも新しい時代にもつくられていることがあります。

 

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