第44問の答え
【正解】 | 土にさして使うため |
この土器は深鉢(ふかばち)といいます。
縄文時代の人々は土器の大きさほどの浅い穴を掘り、そこに深鉢を差し込むように立て、食べ物を煮炊きするための鍋として、また、時にはものを保存しておくための容器として使用していました。
写真の土器のような尖った底は、灰のたまった炉や、やわらかい土に差し込んで煮炊きするには最も適した形なのです。
写真の土器ではよくわかりませんが、差し込んだとみられる部分は火を直接受けず、土器本来の色が残り、火を受けた上の方は赤くなっていたり、すすけているものが多くあります。
縄文時代早期の尖底土器
(川口市卜伝遺跡 埼玉県教育委員会蔵)