池原昭治先生が見た「絵で語る埼玉の民話」展
夏の企画展「絵で語る埼玉の民話-池原昭治・童絵の世界-」展が開幕して2日目の7月21日(日)、作者である池原昭治先生が奥様と御一緒に来館されました。

今回の展示では、池原先生が約40年にわたって描き続けてこられた「童絵」150点余が一堂に展示されており、小さなお子様からお年寄りまで、皆様にお楽しみいただける「夏休みスペシャル」的な内容となっております。

池原先生は、
「どの作品も、民話の伝わる現地を歩いて、お年寄りにお話を聞き、風景を見て描いたものです。絵を見ていただくことで、皆さんに民話の雰囲気を感じていただきたい。民話の入門書的な役割を果たすことができれば、とてもうれしく思います。」
「親子で御覧いただいて、民話が伝えられる現地へ行ってみよう、という方が現れたら、いいですね。」
「民話には、町おこし、村おこしのためのヒントがたくさん詰まっている。地元を理解するためにこの童絵展が少しでもお役に立てれば。」
などと、今回の企画展への期待をお話しくださいました。

 
 (展示を御覧になる池原御夫妻)
 
 今回の展示では、当館が埼玉県立博物館として開館した当初(昭和46年)に池原先生に制作をお願いした「だいだらぼっち」など、スライド形式のアニメーション4本も御覧いただけるようになっています。
 池原先生は、久しぶりに再会された御自身の作品について、
「当時、一生懸命に作った作品であるが、今見ても、全く違和感がない。民話の世界が時代を超える普遍的な性格を持っていることを、改めて実感した。」
とおっしゃっていました。
 
 最も私の印象に残った池原先生の言葉は、約40年にわたって埼玉県内各地の民話を精力的に訪ね、数多くの作品を残された池原先生が、
「こうして展示された作品を見てみると、埼玉県をもっと歩いておけばよかったと思う。」とお話になったことです。この民話への絶えることのない探求心がこれまでも、そしてこれからも池原先生の童絵の創作を支えているのでしょう。
 
 「絵で語る埼玉の民話-池原昭治・童絵の世界-」展は9月1日(日)まで好評開催中です。あなたも、心あたたまる童絵の世界に触れて、ふるさと埼玉を再発見してみませんか。
 
 
 (展示室入口の「だいだらぼっち」と記念撮影する池原御夫妻(右)と担当の大明学芸主幹(左))