企画展
博物館発→小さな旅
ー埼玉遊覧案内ー
●展示概要
大正から昭和初期の日本には観光ブームが起こっており、東京近郊の観光地として私たちの住む埼玉にも多くの人が訪れました。
それを支えたのは鉄道を初めとした交通機関の発達と観光による地域振興を目指す自治体の活動などでした。
本展では、大正から昭和初期を中心とした、かつての埼玉の観光地とそれぞれの見所を紹介します。
また、併せて関連した鉄道関係の資料や文学作品なども展示しますので、当時の人々が楽しんだ名所旧跡、四季の景色や行事を通して、埼玉の魅力を再発見できることでしょう。
●開催日時
平成19年7月14日(土)~9月2日(日) 
(8月31日(金)までは午前9時から午後5時まで、9月1日(土)・2日(日)は午前9時から午後4時30分まで)
●主催
埼玉県立歴史と民俗の博物館・文化庁
●会場
埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示室
●主な展示資料
 展示構成と主な展示資料(展示資料総数約220点)

 1.江戸時代の旅
   英泉画/支阻道中 熊谷宿 八丁堤ノ景
   旅道具(財布・七つ道具・割籠・磁石・行李)
   道中記(旅行ガイドブック)

 2.東京郊外行楽地の誕生
   日本鉄道会社出金人名
   井上探景画/武州川口鉄橋図 秩父八王子遠景(明治18/1885)
   田山花袋著『東京近郊 一日の行楽』(大正12/1923)
   東京中心日帰り一二泊旅行鳥瞰図(昭和9/1934)

 3.観光に誘う-鳥瞰図の世界-
   吉田初三郎画/埼玉県鳥瞰図(昭和9/1934)
    吉田初三郎画/熊谷市鳥瞰図原画(昭和11/1936)
     吉田初三郎画/熊谷市鳥瞰図原画(昭和30頃/1955)
     吉田朝彦画/青木信用金庫営業地区店舗配置鳥瞰図原画(昭和54/1979)

 4.東京近郊の行楽地-埼玉
   絵はがき/牛島の藤(手彩色・明治)、長瀞(戦前)、吉見百穴(戦前)
     絵はがき/万松楼(戦前)(正岡子規や夏目漱石が宿泊した大宮公園内の旅館)
   永井荷風著『野心』(明治35/1902)(荷風の初めての単行本。大宮公園が舞台)
     三島由紀夫『美しい星』(昭和37年/1962)(飯能を舞台にしたSF風小説)

 コラム 1.巴水の描いた埼玉、2.史蹟の整備と観光化、3.旅の楽しみ-埼玉の駅弁
     4.記念切符、5.日本を走ったオリエントエクスプレス、6.現在の埼玉の観光情報
     7.鉄道博物館がやって来る!
    (本年10月14日にさいたま市内に開館する鉄道博物館をひと足早く御紹介)
 
●展示資料画像

 
  
東京中心日帰り一二泊旅行鳥瞰図
個人蔵 昭和9年(1934)
 
主立った行楽地は赤丸で大きく示されるのが、この時期の旅行地図の特徴である。埼玉県では大宮公園、牛島の藤、長瀞、三峰山、吉見百穴、山口貯水池が収載されている。

 
長瀞名所案内図絵/ 個人蔵 戦前
 
桜の時期の長瀞を描いた観光地図。作者は不明。
長瀞は自然の岩がかもし出す風景が話題を呼び、大正から昭和初期の埼玉で一・二を争う観光地であった。
 
 
戦前の長瀞の各種絵はがき/ 個人蔵
 
当時は、まだ、カメラが高級品で、気軽に旅先の風景を撮影することは出来なかった。そのため、数多くの絵はがきが土産物として販売され、記念に購入する観光客が多かった。
 
 
 
 
 
●問い合わせ
埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示担当
〒330-0803 さいたま市大宮区高鼻町4-219
TEL 048-645-8171  FAX 048-640-1964