●展示概要
 
        
 今から150年前、幕末の緊張した朝廷と幕府との融和を図るために、仁孝(にんこう)天皇第八皇女の和宮は、第14代将軍德川家茂の御台所(みだいどころ)となるため中山道を江戸に下った。 

 中山道は、古代東山道(とうさんどう)以来、官道として日本の歴史に大きな役割を果たしてきた。江戸時代には、朝廷の勅使(ちょくし)として派遣された日光例幣使(にっこうれいへいし)、朝鮮通信使(ちょうせんつうしんし)や琉球使節(りゅうきゅうしせつ)なども通行し、京の宮家の姫君たちも将軍に嫁すために通行するなど、中山道は京と江戸を結ぶロイヤル・ロードともいうべき街道であった。

 本展では、これまで交通政策や庶民の旅からのアプローチが主であった中山道について、降嫁150年を迎える和宮通行を軸に、官道として往来した人々を通して、改めて歴史的・文化的役割を見直そうとするものである。
 
●開催日時
平成23年3月26日(土)~5月8日(日) 午前9時から午後4時30分まで(入館は午後4時00分まで)
 休館日 月曜日(5月2日は開館)

●主催
埼玉県立歴史と民俗の博物館
●会場
埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示室
●特別協力
(財)德川記念財団
●後援
朝日新聞さいたま総局・FM NACK5・埼玉新聞社・産経新聞社さいたま総局・テレ玉
東京新聞さいたま支局・日本経済新聞社さいたま支局・NHKさいたま放送局
毎日新聞社さいたま支局・
読売新聞さいたま支局
●主な展示資料
官符・宣命 日光東照宮蔵
医王寺朝鮮通信使行列絵馬 加須市騎西 医王寺蔵
琉球人行列絵巻 國學院大學図書館蔵
御下向之図 群馬県立歴史博物館蔵
楽宮下向絵巻 個人蔵
和宮御車図 東京国立博物館蔵
腰刀 文化学園服飾博物館蔵
黒漆桐鳳凰文様金銀蒔絵貝桶・合貝 江戸東京博物館蔵
手鏡     德川記念財団蔵
浅葱縮緬地松竹梅桜菊網干模様友禅染繍小袖 德川記念財団蔵
和宮草津宿昼食再現献立 草津宿街道交流館蔵
和宮手折れの紅葉 中山道ミニ博物館蔵
観行院御下賜  京人形 個人蔵
和宮履物 個人蔵
旗(錦旗) 東京国立博物館蔵
氷川神社行幸絵巻 氷川神社蔵
玉座(薄縁) 板橋区立郷土資料館蔵
明治天皇下賜ワイングラス 個人蔵
北陸東海両道御巡幸名所図会 当館蔵
東京高崎間鉄道略図 当館蔵
●展示資料画像

 
 
 和宮肖像写真
(財)德川記念財団蔵
 
 
浅葱縮緬小袖
(財)德川記念財団蔵
 
  
 
 楽宮下向絵巻
個人蔵
 
 
 
御下向之図
群馬県立歴史博物館蔵
 
 
和宮手折れの紅葉
中山道ミニ博物館蔵 
 
 
和宮拝領御所人形
個人蔵
 
 
●特別展ミュージアムグッズ

●問い合わせ
埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示担当
〒330-0803 さいたま市大宮区高鼻町4-219
TEL 048-645-8171  FAX 048-640-1964