特別展
誕生 武蔵武士
●展示概要
10世紀から12世紀は古代から中世への転換点であり、さまざまな変化が起きた激動の時代でした。公地公民制の律令体制が崩れ、「扶桑略記(ふそうりゃくき)」の昌泰(しょうたい)3年(900)の「武藏国強盗蜂起」という言葉に象徴されるように、治安も悪化していきました。
そのような状況の中、自立した小武士団(党)がいくつも生まれ、保元・平治(ほうげん・へいじ)の乱、治承・寿永(じしょう・じゅえい)の乱を経て、最終的に彼らは鎌倉幕府を開く原動力として重要な役割を果たしました。
この特別展では、この時代の武藏国内の特徴ある遺跡の出土遺物を中心に、多方面の資料から中世成立期の武藏を探ります。
●開催日時
平成21年1月31日(土)~3月15日(日) 午前9時から午後4時30分まで(入館は午後4時00分まで)
 ※月曜日は休館となります

●主催
埼玉県立歴史と民俗の博物館・文化庁
●会場
埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示室
●主な展示資料
 九条殿記・中右記・秀郷草子(宮内庁書陵部)
 鋳銅経筒(県指定文化財/平澤寺)
 甲冑金具/号避来矢(ひらいし)(重要文化財/佐野市唐澤山神社)
 源平合戦図屏風(当館)
 太刀銘長光(重要文化財/鶴岡八幡宮)
 京都市法住寺殿跡出土品鍬形(くわがた)・轡(くつわ)(重要文化財/木下美術館)
 銅造阿弥陀如来及両脇侍立像(重要文化財/向徳寺)
 さいたま市氷川神社東遺跡出土品(市指定文化財/さいたま市教育委員会)
 上里町中堀遺跡出土品(埼玉県教育委員会)
 河越館跡出土品(川越市教育委員会)
 
●展示資料画像

 
 重文:甲冑金具「号避来矢」
/唐澤山神社蔵

 
赤糸威鎧(複製)/当館蔵
 
 
重文:京都市法住寺殿跡出土鍬形
/木下美術館蔵
 
中堀遺跡出土灰釉陶器
 /埼玉県教育委員会蔵
 
 
重文:銅造阿弥陀如来及両脇侍立像
/嵐山町向徳寺蔵
 
 
 
 
 
●問い合わせ
埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示担当
〒330-0803 さいたま市大宮区高鼻町4-219
TEL 048-645-8171  FAX 048-640-1964