このページは、「2024年度ブログ」のページです。
埼玉県立歴史と民俗の博物館のスタッフが、博物館のイベントや大宮公園の様子、日々の業務から感じたことなどを皆様にお伝えしていきます。各スタッフが自分の言葉で語りますので、ややつたない表現になることもあるかもしれませんが、大目に見ていただければ幸いです。
お・は・し・も・ち! |
時がたつのが早いもので、リニューアルオープンからまもなく1年を迎えます!
この1年間、たくさんのお客さまにご来館いただきましたこと、心よりお礼申し上げます
当館では9月に消防訓練を行いました。
消防法に基づき、博物館では毎年消防訓練を行っています!
今回は「地下の機械室」から出火という想定で、初期消火や来館者の皆さんを安全に避難誘導するための訓練を行いました。
火災を発見したときは慌てずに通報!そのあとは初期消火!!
博物館は普段から貴重な文化財・資料を保存するために火気厳禁ですが、出火しないように気を付けるだけでなく、万一出火した時に備えた日頃の取り組みが大切なのです。
いざという時のために訓練を行い、火災時、迅速に行動できるかチェックしました。
初期消火の様子 | 避難の様子 |
筆者は、避難時における合言葉「お・か・し・も」を小学校のときに習いました。
- お(おさない)
- か(かけない)
- し(しゃべらない)
- も(もどらない)
最近では、「か」が「は(はしらない)」に変わり、「ち(ちかづかない)」が追加され、「お・は・し・も・ち」の合言葉が利用されているのですね。
- お(おさない)
- は(はしらない)
- し(しゃべらない)
- も(もどらない)
- ち(ちかづかない)
たしかにその方が言いやすい!?
さて、今回はそんな消防に関わる設備を紹介させていただきます。
博物館の消火設備は火災から重要な収蔵品を守るための特殊な設備が備わっています。
今回はその中のひとつ、消火薬剤にハロンを使用する「ハロゲン化物消火設備」についてご紹介します。
消火といえば放水や消火器を想像するかもしれませんが、収蔵資料に液体や粉末をかけると貴重な資料が損傷してしまいます。
博物館の職員として、発災しても資料保存について注意を払わなくてはなりません。
そこで「ハロン消火剤」を用いた消火方法を採用しております。
火災が発生したときに、ハロンと呼ばれる消火ガスを噴射します。
このハロン消火剤には、化学作用による燃焼の連鎖反応を抑制し消火する効果があります。
ただし、この方法で消火するには専用の設備や設置場所の整備が必要です。
具体的には、ハロン消火剤を保管するボンベ庫を設け、配管を張り巡らせて、噴出ノズルを設置するなどです。
当館でこの設備があるのは、3階と地下の収蔵庫です。常に収蔵品を火災から守るための装置が備え付けられています。(普段は残念ながら入れません…)
実はこの設備、昨年まで行われていた大規模改修工事で更新した設備の一つなのです
ハロン消火剤ボンベ | 噴出ノズル |
博物館での火災はあってはならないことですが、万が一発生したときは、「人」と「資料」どちらも守れるように心がけてまいります。
令和6年10月8日(火) ハロン1301
閉幕!季節展「桐箱・桐箪笥」&民俗工芸実演「春日部桐箪笥」 |
近世以来の地場産業である桐箱・桐箪笥製作について、季節展示室にて季節展を開催しました。
9月11(水)~29日(日)の短い期間ではありましたが、多くの方に足をお運びいただきました。
桐箪笥職人の用具(63件もあります!)
展示期間中には、令和6年度第2回民俗工芸実演「春日部桐箪笥」も開催しました。
伝統工芸士の早業&精緻な仕上がりに、見学のお客さまも思わず拍手!
ひきだしの鉋掛け
モノはもちろん、技術のすばらしさも皆様に知っていただきたい…!
ぜひ来年度の民俗工芸実演も、楽しみにお待ちくださいね。
令和6年10月4日(金) フライ!
『れきみん埼玉』の出前授業 |
35℃を超えるような猛暑日もなくなり、ようやく「秋」と呼べるような日々となりましたね。
秋といえば行楽シーズン、れきみん埼玉では毎日のように社会科見学の小学生が訪れる季節となっています。
このブログをご覧のみなさまの中にも、体験学習を楽しむ小学生たちを見かけた方や、ご自身が小学生の頃に社会科見学でいらした記憶がある方もいるのではないでしょうか?
学校団体の多くは、昔の道具や火おこしなどの体験学習のために当博物館を訪れます。
その一方で、博物館の職員が直接小学校に出向いて行う体験学習があるのはご存じでしょうか。
今回は学校でできる体験学習である「出前授業」のメニューひとつ、「衣装から学ぶ!日本の歴史」についてご紹介します。
「衣装から学ぶ」とあるとおり、このメニューでは6つの時代の衣装を学校に持ち込み、実際に着てもらうことで、服装の移り変わりや、変化した歴史的な背景を学ぶ内容となっています。
衣装は縄文時代・弥生時代・古墳時代・飛鳥時代・室町時代・明治時代の6つの時代に2着ずつの、合計12着。
クラスの中からあらかじめ選ばれた着装役の生徒さんに衣装を着てもらいます。衣装を着ない生徒さんは、その時代の人に“変身”したクラスメイトやパネルを見ながら学芸員の解説を聞き、歴史への理解を深めていきます。
古墳時代になると、男性の衣装と女性の衣装のつくりに違いがあらわれ始めます。
どの学校の生徒さんも、はじめは普段とは違う姿になったクラスメイトに盛り上がりますが、解説が始まると真剣な表情でワークシートに学んだことなどを書いてくれます。
「衣装から学ぶ!日本の歴史」で使用する衣装は、多くがフリーサイズとなっています。
今回載せた写真の生徒さんは小学生ですが、中学生や高校生でも着装可能です。室町時代の男性用衣装「直垂(ひたたれ)」を女の子が着て武士スタイルになることも、明治時代の女性用衣装「バッスルドレス」を男の子が着装し、貴婦人になりきることもあります。
盛り上がりと学び、1回の授業で2度美味しいのが「衣装から学ぶ!日本の歴史」。
授業が無いときは、当館ゆめ・体験ひろばの「自由自在座」で衣装の一部を一般の方が着装できるよう提供しています。
当館にお越しの際は、みなさまも是非「変身」と「学び」の両方をお楽しみください。
令和6年10月1日(火) 遺跡ほりほり
\結果発表/貯まれ!みんなのお金ストーリー |
9月1日(日)に終了した企画展「お金を出して!―お金のふしぎ探検隊―」。
暑い日や不安定な空模様が続くなか、たくさんの方にお越しいただきありがとうございました。
展示室の最後には、「貯まれ!みんなのお金ストーリー」という、お金にまつわるエピソードや思い出話などを付箋で貼るコーナーがありました。
みなさんのエピソードは、れきみん埼玉応援キャラクター『てんぐまい三人衆』のおこづかいとして貯められます。
ちなみにおこづかいの貯め方は三者三様で、キャラクターの性格が表れています。
エピソードを書いた付箋は、推しキャラクターに貼るもよし、
自分と似た価値観の貯め方をするキャラクターに貼るもよし。
会期中にはさまざまなエピソードが書かれた付箋が貼られ、それをじっくりと読む来場者の姿も見られました。
さて、『てんぐまい三人衆』のうち、この夏誰が一番おこづかいを貯められたのか、この場を借りてお待ちかねの結果発表です!
結果は…
テンちゃん 157件
ウサちゃん 160件
オニちゃん 151件
なんと、ほぼ引き分け!
おこづかいを受け取った『てんぐまい三人衆』からそれぞれコメントが届きました。
預金口座派 テンちゃん
タンス貯金派 ウサちゃん
ブタちゃん貯金箱派 オニちゃん
優しいみなさんが三人が不平等にならないように気にかけて貼ってくださったのか、メッセージ数に大きな差はありませんでした。
集まったメッセージは468件!
多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。
せっかくですので、一部メッセージをピックアップしてご紹介します。
- 新一万円札のお金が見れてとてもうれしかったです 10才
- 新札流通開始され、銀行の窓口は新札を求めた人々で大にぎわい。歴史的な風景に居合わせたな。 銀行員・39才(女)
- きれいなお金も きたないお金も おんなじお金 10才 ゆうすけ
- ごきぶりをたいじしたらママから100円をもらいました。 ひかり8才
- 手つだいをがんばると10円、100円もらえる! y 7才
- おこづかいをためてやりたいことをする。 S 9才
- おとしだまほしいなあ…だれかちょうだい… 母
- 転職を迷っていたとき、母から「お金はあとからついてくる」と言われて転職を決意しました。
- 来月あたり人生初のバイト代が入りますヤッター!初めての使い道は夏休みに親に借りたお金を返すのとケーキかいたい 高校生
- 初めてのバイトの給料で買った23,600円の推しの模造刀 幸せを買いました! 20代 H.M
新札エピソードやおこづかい事情、展示の感想など、大人から子どもまで幅広い年代の方からさまざまなお金エピソードが集まりました。
この他にも、エピソードは当館公式Xでも紹介していますので、そちらも見てみてくださいね。
( #貯まれみんなのお金エピソード で検索してみてください!)
企画展は終了しましたが、当館ミュージアムショップでは展覧会のブックレットを取り扱っています。
お金について楽しく学べる一冊になっていますので、興味がある方はぜひお求めくださいませ。
企画展が終了して早くも間もなく一か月。
10月12日(土)からは特別展「鷹のおでまし ―鷹狩の美術―」が開幕します。
秋のお出かけ先に博物館はいかがでしょうか。
次の展覧会もどうぞお楽しみに!
令和6年9月23日(月) 木彫りのこぐま
「お金を出して!」、見てみよう |
もうすぐ夏休みの終わりが見えて参りましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
熱い夏をもっと熱くする、そんな展覧会が現在埼玉県立歴史と民俗の博物館にて開催中です(9月1日まで)。
令和6年7月3日に新紙幣が発行されたことは記憶に新しいところですが、
中でも新一万円札の顔が埼玉ゆかりの三偉人の一人、渋沢栄一になったことは皆様よくご存知だと思います。
本展はこれを記念して企画されました。
さて、今回のブログでは、担当者が推す見どころの一部をご紹介したいと思います。
展覧会では、紙幣製造を司る国立印刷局より埼玉県に贈呈された、新一万円札の「渋沢栄一肖像コンテ画(複製)」(埼玉県蔵)がお出迎え。
肖像コンテ画とは、紙幣の原版を制作する前に描かれる肖像画の設計図とも言えるものです。一見写真のように見えるこの作品ですが、原画は「コンテ」という画材を使って人の手で描いたものです。
これを読んでくださっている方にはぜひお手元の紙幣をご覧いただきたいのですが、紙幣の肖像画は点描やぼかしを使用せず、すべて線で描かれています。
紙幣の図柄は銅版で印刷されるので、彫刻刀で彫ることができるよう、線描で表現されていなければなりません。
そのため、紙幣原版の設計図であるコンテ画も、主に線で描かれているのです。
「でも・・・レプリカなんでしょう?」 |
と、突然あらわれた「れきみん埼玉応援キャラクター・てんぐまい三人衆」兼「お金のふしぎ探検隊」メンバーのウサちゃんが言っていますが、このコンテ画は国立印刷局による高精細印刷の複製品なので、細部までよく再現されたものがご覧いただけます。
それでも物足りないという方はぜひ本展第2章へお運びください。
こちらでは本物の肖像コンテ画を御紹介しています。
「岩倉具視肖像コンテ画」(お札と切手の博物館(国立印刷局)蔵)
昭和44年(1969)に発行されたC500円券の肖像コンテ画です。じっくりとながめると、写真のようで写真ではない、独特の味わいのある肖像画であることがわかります。
これはぜひ肉眼で楽しんでいただきたい逸品です。
最後に、ぜひご来館の皆様にご覧いただきたい作品について紹介して、筆をおきたいと思います。
それは、赤瀬川原平「千円札印刷作品」(府中市美術館蔵)。
著作権の都合で遠いところからのお写真で失礼いたします。実際の作品はぜひご来館の上、ご覧いただければ幸いです。
これは昭和後期~平成時代に活躍した美術家であり小説家でもある赤瀬川原平(1937~2014)による千円札をモチーフにした作品です。紙幣をモチーフにした作品は古今東西いくつも知られており(海外では「マネー・アート」とも呼ばれます)、各地、各時代で様々な問いを人々に投げかけています。
本作品は昭和40年(1965)、通貨及証券模造(通貨と紛らわしい外観のものを製造すること)取締法違反の罪に問われて裁判となってしまいます(千円札裁判)。しかし、赤瀬川原平は「オブジェとしての紙幣」への関心、つまり“紙幣とは、何をもって紙幣たりうるのか”ということへの興味をもって作品制作をしていたとされています。これは決して偽造通貨ではありません。紙幣、延いてはお金についての根源的な問いかけをする作品なのです。
普段なにげなく手に取って、無意識に使っているお金の手ざわりをすぐに思い出せる人はいても、そこに何が描かれているのかを細部まで思い起こせる人はほとんどいないのではないでしょうか。
この視点は、上記の赤瀬川原平作品と、千円札裁判をめぐって批評を寄せた美術評論家・石子順造の述べたものです。
本展のタイトルである「お金を出して!」には、歴代のお金に施された様々な工夫や、発行された時代の様相に思いを馳せて、手元にお金を出して少しでも眺めてみてほしいという思いをこめました。
キャッシュレスが普及する現代社会において、新紙幣発行をきっかけに実物のお金について考えていただける機会になれば幸いです。
9月1日(日)までの開催です。ぜひご覧ください。
令和6年8月22日(木) 展示担当 摩利子天
博物館のIPM活動 |
すっかり梅雨が明け、いよいよ夏本番。暑い日が続きますね
さて今回は、博物館のIPM活動の作業の様子をご紹介します。
IPMとは、Integrated Pest Management(インテグレーテッド ペスト マネージメント)の略語で、「総合的有害生物管理」と訳されます。
博物館で収蔵している大切な資料を虫やカビなどの被害から守るため、日常の有害生物の監視に加え、定期的に資料の点検・清掃を行うものです。
今回は主に民俗資料の点検・清掃を行いました。
大まかな手順としましては、収蔵庫内の個別の箱に収納されている資料を1点ずつ取り出し、資料の点検・清掃を行った後、清掃した箱に元通りに戻す、という流れになります。
資料の箱の中には、普段あまり見ることのない多様な資料が入っています。
そうした資料と対面できる、というのもこのIPM活動の醍醐味でもあります。
しかし、元通りに箱に戻すということが大切なんですが、中にはかなりピッタリと納まっている資料もあります。
もはやパズル状態...
今回、特に苦労したのはこちらのパズルでした。
職員が悪戦苦闘しながらいろいろと試してみて、やっと元の状態に戻りました。
博物館の資料は、こうした日々の地道な活動によって良い状態に保存されています。
未来へ資料を残すための、大切な作業です。
さて、話は変わりますが、現在当館では企画展「お金を出して!-お金の不思議探検隊-」が好評開催中です。
大人も子供も楽しめる展示になっています。
ぜひご覧ください~
令和6年8月1日(木) M
\\今年も出ます!// 『てんぐまい三人衆』 in ミュージアム・キャラクターアワード2024 |
今年もこの時期がやって参りました!
本日、7月24日(水)12時から「ミュージアム・キャラクターアワード2024」が始まります!!
こちらは、日本全国の博物館・美術館施設を紹介するサイト『アイエム[インターネットミュージアム]』主催の、ミュージアムキャラクターの人気投票です。
日本全国のミュージアムから館のオリジナルキャラクターが参加し、日本一のミュージアムキャラクターを決定します。
昨年に引き続き、当館からは『てんぐまい三人衆』が参戦しています!
7月13日(土)から開催中の、企画展「お金を出して!-お金のふしぎ探検隊-」でもナビゲーターとして大活躍中の3人組です。
「ミュージアム・キャラクターアワード2024」は9月6日(金)12時まで、お一人につき1日1回まで投票できます!
ぜひ、『てんぐまい三人衆』の応援をお願いします↓↓↓
令和6年7月24日(水) れきみん埼玉キャラクター応援団
今年も博物館実習を行いました! |
教員を目指す方々が「教育実習」を受けるように、学芸員資格取得のために必須となるのが「博物館実習」です。
当館では例年、博物館実習の受入れを行っています。
ここ数年は新型コロナウィルス流行に伴う規模の縮小や工事休館による中止などが続きましたが、今年度は23校30名の学生が博物館実習に参加し、久々に大所帯での開催となりました。
6月13日(木)、14日(金)、18日(火)、19日(水)、20日(木)、21日(金)の6日間という短い期間で多くの実習を行う非常にタイトなスケジュールで、実習生の皆さんも大変だったかと思います。
我々学芸員たちも、短い期間で様々なことを伝えなければならないのでこの期間は本当に大忙しでしたが、かつて自分たちが受けた博物館実習を思い返したり、実習生視点での意見にハッとさせられたりしながら見守らせていただきました。
講話で館の概要説明を聴く受講生 | 慎重に繊細に・・・。資料の取り扱い実習 | |||
収蔵庫内で資料の保存・管理を実習 | 展示実習。資料を前に展示方法を検討中 | 体験学習の実習で藍染に挑戦 |
今年度の実習生の皆さんはコミュニケーション能力が高く、初日から初対面の仲間達と積極的に意見交換し、各実習担当の学芸員からも熱心に教えを乞い実習に取り組んでいる姿が印象的でした。
実習生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
令和6年7月16日(火) タケチクリン(武竹林)
【公開発表会開催!】江戸里神楽 おかめ・ひょっとこの舞 |
今年度1回目のブログでもご紹介した民俗芸能講習会「江戸里神楽 おかめ・ひょっとこの舞」ですが、全4回にわたる講習会も、残すところあと1回となりました。
最終日の7月7日(日)は、受講生たちの講習会の成果をお披露目する発表会を開催します。
本年度の民俗芸能講習会は、定員30人のところ60人近くの応募がありました。
小学生から80代の方までの幅広い年代の方が参加しています。
舞は時間にして約5、6分ほどあり、4回の講習会で覚えるのは至難の技です。
例年少しずつ進めて2回目で舞の終わりまでを練習しますが、今年の受講生は集中力が素晴らしく、初回で最初から最後まで通すことができました。
袖付きの羽織や自前のひょっとこ衣装など、思い思いの衣装を着て練習に励む姿には受講生のやる気を感じます。
舞は講師のお手本を見ながら、繰り返し繰り返し一緒に踊って覚えていきます。
受講生の中には、「舞の順番がなかなか覚えられず発表会が心配…」との本音を漏らす方も…
大丈夫です。
発表会ではとにかく楽しんで踊ってください!
せっかくのお披露目をする機会ですので、おかめ・ひょっとこのユーモアな舞を披露してほしいです。
受講生のみなさん、残りわずかな講習会を思う存分楽しみましょう〜!
発表会は見学自由です。ぜひ受講生の勇姿をご覧くださいませ。
※講習会の様子 |
*公開発表会概要*
日 時 | 令和6年7月7日(日) 14:30~15:30(予定) |
場 所 | 埼玉県立歴史と民俗の博物館 講堂 |
内 容 | 講習会の受講生たちがおかめ・ひょっとこの舞を披露します。 |
見学は無料です。
発表会の開催時間は前後する場合がございますので、お時間に余裕を持ってお越しくださいませ。
令和6年7月5日(金) 木彫りのこぐま
特別体験事業「十二単・小袿と男子装束の着装体験(ペア申込み)」を開催しました! |
ようやく梅雨に入り、お天気が崩れる日が増えてまいりました。
そんな梅雨入り直前の6月15日(土)に「十二単・小袿と男子装束の着装体験(ペア申込み)」を開催しました!
こちらの着装体験では、国風文化が花開いた平安時代に誕生した、十二単をはじめとする女房装束(にょうぼうしょうぞく)や、公家装束(くげしょうぞく)を着てみることができます。
体験者がほとんど動かずとも、「衣紋者(えもんじゃ)」と呼ばれる着付けの専門スキルを身に着けた方々が周りで着付けをしてくれますので、どなたでもちょっとした平安時代の貴族気分が味わえます。
当館の着装体験では、大きく分けて「十二単(じゅうにひとえ)」、「小袿(こうちぎ)」、「男子装束」の3種類の装束を使用しています。
十二単と男子装束は高校生以上、小袿は小学生以上が対象です。
かねてより2人同時に着装したいとの声をいただいており、今回は初めて2人同時着装となるペア回を開催しました!
リハーサルの様子①
前日に館の職員を参加者に見立てたリハーサルを行い、当日を迎えました。
当日は親子で参加された方やご友人同士で参加された方がいらっしゃいました。
お互いの装束を見たり、並んで写真を撮ったりと、同時着装ならではの体験を楽しんでいただけた御様子でした。
リハーサルの様子②
次回7月27日(土)の回は既に申込を締め切っていますが、「十二単・小袿と男子装束の着装体験」は、今年度中にあと3回開催されます!
↓ペアでの着装体験↓
10月12日(土)(申込9/12〆)、3月1日(土)(申込2/5〆)
↓お一人での着装体験↓
12月7日(土)(申込11/7〆)
申込開始が近くなりましたら、ホームページ等でお知らせいたしますので、是非ご覧ください。
皆様のご応募お待ちしております。
令和6年6月28日(金) みやび
博物館のお仕事~殺虫消毒休館~ |
6月3日(月)から10日(月)に殺虫消毒休館として、当館はお休みをいただいていました。
殺虫消毒休館… 字面から想像はできるけど、いったい何をしているの?という感じですよね。
今回のブログではその休館中の職員のお仕事について、ご紹介します。
はじめに殺虫消毒の方法についてですが、当館では「忌避剤(きひざい)」というものを展示室や収蔵庫等に散布しております。
この忌避剤は虫が嫌がる薬剤で、虫を追い出す効果や近づけないようにする効果があります。
虫のなかには、展示している資料(文化財)を食べてしまったり、汚してしまったりする「文化財害虫(ぶんかざいがいちゅう)」がいます。
このような虫が館内に住み着いてしまったら、たいへんです。当館は公園の中にありますので、虫が館内に侵入しやすい環境にあります。
そのため、館内に忌避剤を散布して虫が入りにくい環境を作り出しています。
まず忌避剤を散布する前に、展示室にある資料を収蔵庫に戻します。
展示室は空っぽです。
そして、忌避剤散布。専門の業者さんにお願いしています。
忌避剤を吸い込むとむせてしまったり、のどがイガイガになったりするので、散布する業者さんは保護具を着用しています。
散布した薬剤は霧状に部屋に広がり、空気よりも重いため、徐々に床や棚に落ちてきます。
その薬剤が付着した箇所を虫たちが嫌がり、近寄らないようになります。
散布した部屋は一晩おいた後、人が立ち入っても安全かどうかを確認します。
散布した部屋はすべて安全を確認し、空気の入れ替えもしておりますので、消毒休館後の館内にも安心してお入りいただけます。
忌避剤散布が終わったあとは、丸2日間かけて、職員総出の大掃除です。
展示室は開館前や休館日にカーペットや床の清掃はしていますが、その間だけではなかなかお掃除できない展示台の下や展示ケースの上などを大掃除します。
他にもエントランスに出している椅子をひっくり返して足や裏側を拭いたり、管理棟の地下廊下なども壁や床の拭き掃除もしたりしました。
そして、きれいになった展示室を開館できるように復旧します。
資料を見やすく配置したり…
資料が落ちないように、透明なテグスという釣糸をかけたりしています。
このタイミングで、特集展示も展示替えします。
常設展示室第4室では、美術特集展示「わざのカタチ」(~9月29日まで)
第9室では、歴史特集展示「すごいぞ!渋沢栄一」(~8月25日まで)
第10室では、民俗コラム展示「水引細工」(~8月25日まで)が始まりました。
コロナ禍では撤収していた背もたれ付の椅子もエントランスに復活しました!
ぜひ座りにきてくださいね!
令和6年6月18日(火) 茶立虫
ミュージアムショップで一息いれて |
緑がまぶしくなってきましたが、同時に晴れると暑くなりますね~。
大宮公園散策後に御来館の際は、ミュージアムショップで一息入れて、汗が引いてからゆっくり見学してください。
(ショップ内全景) | (軽食・かき氷もあります) |
ショップでは、当館の特別展の図録やオリジナルのクリアファイルなども販売しています。
(過去の特別展図録等) | (当館オリジナルグッズ) |
ショップの外は大宮公園の「埼玉100年の森」に面しており、春には桜の花、夏には欅の青葉、秋にはモミジの紅葉、冬には赤松に積もる雪景色と、四季折々の風景を楽しむことができます。
展示室を巡って疲れた時にも、休憩に最適な場所です。それに、この場所実は飲食持ち込みOKなんですよ。
※ ただし、このミュージアムショップは当館の直営ではありませんから、お問い合わせは、直接ショップにお願いします。
令和6年6月1日(土) ボンB
大盆栽まつりで当館のPR活動を行いました! |
5月初旬とは思えない暑さの中、今年も5月3日から5月5日までさいたま市北区盆栽町で開催されました第41回「大盆栽まつり」にブースを出展し、当館のPR活動を行いました。
すっきりと晴れた青空の下、たくさんの方が来場されていました。
朝は大きな木の下の日陰で過ごしやすかったのですが、だんだんと日が昇って、日中は直射日光がギラギラと照りつけるようになりました...
当日は土器の複製品も展示していたのですが、さすがに直射日光が当たってしまうのは良くないので、太陽の動きに合わせてパラソルの日陰の部分へと移動していました。
すると...
いつの間にやらチラシ用の「ご自由にお取りください」の表示の後ろに...??
あやうく、土器の複製品を「ご自由に」お持ち帰りにされてしまうところでした。
いやいや、アブナイアブナイ...
盆栽町のキャラクター「ぼんサイくん」も遊びに来てくれました。
暑くてちょっと大変だったかもしれませんが、「ぼんサイくん」は元気いっぱいでした。
当館のブースにお立ち寄りいただいた皆様、チラシを受け取ってくださった皆様、暑い中本当にありがとうございました。
当館にも多くの皆様に御来館いただきました。
大盆栽まつり実行委員会の皆様にも、大変お世話になりました。
ありがとうございました。
また来年も、是非参加させていただきたいと思います。
欲を言えば、もう少し暑くないことを祈ってます...
令和6年5月9日(木) 企画担当 M
戦国武将あらわる?! |
去る4月13日(土)と28日(日)に、当館に戦国の猛者たちが来館しました。
寄居町の鉢形城三鱗会のみなさんです。鉢形城三鱗会は「寄居北條まつり」に協賛している団体です。まつりの広報と、当館で開催中の「鉢形城主 北条氏邦」の応援のため、かけつけてくださいました!
中庭にて甲冑姿で来館者の方々をお出迎え。火縄銃や甲冑を見たり触れたりしながらの詳しい説明のほか、お子さんにはミニサイズの甲冑をご用意し着装体験もしていただきました(13日のみ)。
両日とも晴天に恵まれ、来館者の方々にも楽しんでいただけたようです。
ありがとうございました!
4月13日(土) 子ども用ミニ甲冑を着せてもらいました。
4月28日(日) 火縄銃のしくみについて詳しく説明中。
4月28日(日) 勢ぞろい。
気温28度にもなる中、水分補給や休憩に留意しながらずっと甲冑姿で活動していただきました。
お疲れさまでした!
令和6年5月5日(日) Red Beans
【受講生募集!】ユーモアな神楽を踊ってみませんか? |
民俗芸能講習会の開催を楽しみにしているみなさま、お待たせいたしました!
「江戸里神楽 おかめ・ひょっとこの舞」を2年ぶりに開催いたします。
岡田民五郎社中を講師に迎え、全4回の講習を通して江戸里神楽のおかめの舞・ひょっとこの舞を学びます。
神楽とは神社祭礼などに奉納される芸能のことです。
江戸里神楽師は、神社祭礼での神楽の奉納の他にも、祭り囃子の演奏や正月の門付け(獅子舞)を行うなど、多岐にわたって活動してきました。
講習会で学ぶおかめ・ひょっとこの舞は、ユーモアな踊りとして知られています。
今まで民俗芸能講習会の開催は土曜日が多く、参加したいけれども授業があって行けないという子どもの声がありました。
そういった声を受けて、今回は日曜日開催にしてみました。
少しでも多くの方に参加していただけますと幸いです。
講習会は初心者・経験者、老若男女問わず、どなたでも大歓迎です。
ぜひこの機会に伝統的な江戸里神楽を学び、踊ってみませんか?
みなさまのご参加をお待ちしております~!
※過去の講習会の様子 |
*民俗芸能講習会「江戸里神楽 おかめ・ひょっとこの舞」*
開催日時 | 令和6年6月16日・23日・30日、7月7日(すべて日曜日) 各回とも、13:00~16:00 ※最終日は講堂にて公開発表会を予定しております。 |
会場 | 埼玉県立歴史と民俗の博物館 講堂 |
対象 | どなたでも(全4回を通して受講可能な方) |
定員 | 30名 |
費用 | 1,000円(教材費込・初日支払い) |
申込方法 |
「埼玉県電子申請・届出サービス」または「往復はがき」にてお申し込みください。 <電子申請の場合> <往復はがきの場合> 〒330-0803 ※1回の申込につき、1名まで有効です。 |
申込期間 | 令和6年4月10日(水)~令和6年5月15日(水)必着 |
問い合わせ先 | 048-645-8171(埼玉県立歴史と民俗の博物館 展示担当) |
令和6年4月19日(金) 木彫りのこぐま