スタッフブログ

このページは、「2024年度ブログ」のページです。
埼玉県立歴史と民俗の博物館のスタッフが、博物館のイベントや大宮公園の様子、日々の業務から感じたことなどを皆様にお伝えしていきます。各スタッフが自分の言葉で語りますので、ややつたない表現になることもあるかもしれませんが、大目に見ていただければ幸いです。

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2024年度ブログ(20)
  ギャラリートーク「鳥博士のおでまし」ダイジェスト

 

11月24日(日)をもって、特別展「鷹のおでまし‐鷹狩の美術‐」は終了しました。
本展には多くの方々にお越しいただきました。誠にありがとうございました。

特別展のイメージ画像

 

特別展の関連事業として、11月17日(日)にギャラリートーク「鳥博士のおでまし」を実施しました。
鳥類が専門の県立自然の博物館学芸員「鳥博士」と、特別展の担当学芸員の「U」が、展示作品に描かれた鳥について語りました。

当日は鳥好きの方々にも数多くご参加いただきました。そのトークの様子をダイジェストでご紹介します。

 

星メンバー紹介星

 鳥博士のHさん  県立自然の博物館の自然担当で、鳥類学が専門。ねこをあつめるゲームにはまっている。好きな鳥料理は焼き鳥(たれ)。
 Uさん  特別展「鷹のおでまし‐鷹狩の美術‐」の主担当。専門は近世絵画。ライブ参戦が仕事の活力。好きな鳥料理は唐揚げ。

 

鉛筆 プロローグ(剥製の展示)にて 

 特別展「鷹のおでまし‐鷹狩の美術‐」では、江戸時代の鷹狩で主に用いられたオオタカの剥製を展示しています。博士、オオタカの特徴について教えていただけますか?

 はい。大人(成鳥)のオオタカは白い羽根に横の線が入っていて、子供(幼鳥)のオオタカは褐色の羽根に縦の線が入っているという違いがあります。「オオタカ」と聞くと、大きい鷹なのかなと思うかもしれません。実は、大きい鷹だから「オオタカ」ではなく、「アオタカ」から転じて「オオタカ」になったと言われています。成鳥の羽根を見ると、何となく、青みがかっているのが見えますかね。これがオオタカの名前の由来になっています。

 
オオタカ(幼鳥)剥製
県立自然の博物館蔵
  オオタカ(成鳥)剥製
県立自然の博物館蔵

 

 あと、オオタカの一番見ていただきたいところは、足なんですよね?

 そうなんです。この足を見ていただくと、爪がとても鋭いですよね。オオタカはギュッと爪を突き立てるように獲物を握りこみます。小鳥なんかですと、この握る力で圧死してしまうくらいです。この足がオオタカの武器になっているんですね。

 なるほど。ただ、鳥といえば綺麗な羽や翼を思い浮かべますよね。こちらには羽根標本を展示しているのですが、こちらの作者は博士なんですよね?

オオタカの羽根標本 県立自然の博物館蔵

 はい、私が作りました。自然の博物館には、事故などで死んでしまった鳥や動物の死体が運ばれてきます。そこから、羽を抜かせてもらって並べたものになります。場所によって、大きさや模様、質感が違うというのがよく分かるかなと思います。せっかくなので、今日は翼の標本も持って来ました。ちょっと仰いでみますね。風を感じていただけますか?

 おお、風を感じますね。

 やわらかそうに見えて、実は結構力が強いんです。この翼をもって、獲物を追いかける推進力を作っているということになります。

 こちらには、鷹に捕らえられた獲物の鳥たちも紹介しています。

 ここにいるのは、「コサギ」という白いサギの仲間になります。サギはいくつか種類があって、白いものが非常に多いので、それをまとめて「シラサギ」と呼びますが、「シラサギ」という鳥は存在しません。「コサギ」は頭に長い飾り羽根があるということ、指の先だけが黄色いのが特徴となっています。

コサギ剥製 県立自然の博物館蔵

 この特徴的な頭の飾り羽根は、絵にもよく描かれていますね。

 

鉛筆 鷹狩図について 

 こちらの「鷹狩絵巻」をご覧ください。青い羽織を着た人物が鷹狩を行おうとしていて、その先に上半身裸の人たちが水の中にいるのが見えます。この人たちのことを、勢子(せこ)と言って、鷹狩を行う時に鷹が獲物を捕まえられるように、追い立てる役割をする人のことです。私が展示解説でこのお話をすると、「勢子が物音を立ててしまったら、獲物の鳥がびっくりして逃げてしまうんじゃないですか?」と質問されることがあります。博士に実はそうではないんだということを教えてもらったので、ここに描かれている鳥の習性について教えてもらえますか?

「大名鷹狩絵巻」(部分)県立川の博物館蔵

 

 ここに描かれている鳥は、体が黒くて、おでこが赤くて、嘴(くちばし)の先がやや黄色い鳥です。これは「バン」という鳥です。カモに似てるんですが、どちらかというとツルに近い仲間になります。このバンは、例えばオオタカのような天敵が飛んできた時に、水草の中に逃げてしまうという習性があるんですね。なので、もしオオタカを飛ばしてしまうと、バンが水草の中に逃げてしまって、多分捕らえられないと思うんです。先ほど勢子の話がありましたが、勢子が追い立てることによって、水草の茂みの中からバンが出てきて、それをオオタカが捕らえることができるという訳ですね。まさに連携プレーですね。

 鳥の習性をうまく利用して、鷹と人の連携プレーによって鷹狩が成り立っているんですね。さて、いろいろと鷹や鷹狩にまつわる美術作品を紹介していますが、今回博士が一番興奮していたのが、狩野養信(かのうおさのぶ)筆「鷹狩図屏風」(板橋区立美術館蔵)ですよね。こちらの作品の見どころを教えてください。

狩野養信筆「鷹狩図屏風」板橋区立美術館蔵

 

 いやぁほんとこの作品には驚きましたね。全体を見ていただくと、たくさんの鳥が描かれているのが分かりますが、何種類ぐらい描かれていると思いますか?

 ハクチョウやカモは分かりますが…10種類くらいとか?

 実はここに31種類の鳥が描かれています。まず、画面右、船の右側にカモが集まっているところを見てください。頭がオレンジ色に目の周りに白い模様がついていて、翼のところにオレンジ色の大きな三角の羽根を持っています。これがオシドリですね。

 
オシドリ   ヒドリガモ

 

 その下にいるのが、オレンジ色の頭におでこがちょっと黄色っぽい鳥で、これヒドリガモ。派手な鳥たちはみんなオスなんですけれども、そのそばには、茶色っぽかったりグレーがかっていたりしているメスも描かれています。あと、驚いたのがこの鴨なんですけども、ヒューと流線形に後ろに流れているような形をした羽根が描かれています。これはトモエガモという鳥です。絵にも、後ろに流れていくようなヒューとした羽根がちゃんと描かれています。実物の絵のサイズから考えると、描かれている鳥の大きさはこの小ささですからね…。このサイズの鳥がこんなに細かく描かれているのはすごいです。

 
トモエガモ(狩野養信筆「鷹狩図屏風」部分)   トモエガモ

 

 こちらにはハクチョウが描かれているんですが、先頭から白、グレー、グレー、白の色で塗り分けられています。白いのが親、グレーが子供です。ハクチョウは、野生でも両親とその子供が一緒になって行動するんですけれども、それが絵でもしっかり描かれています。まさに、野外で観察してないと書けない組み合わせで描いているんですね。絵を写しただけではこういう絵は書けないと思います。同じく親子で書かれているのか、こちらにいる白い鳥のトキですね。白くて頭が赤いのが親鳥で、ここにグレーの子供(幼鳥)も描かれています。さて、私が一番興奮したところにいってよろしいですか?

 はい、どうぞ!

 ここに先ほど紹介したサギです。ここに何種類のサギが描かれていると思いますか?実は5種類も描かれています。

サギの群れ(狩野養信筆「鷹狩図屏風」部分)

 

 そもそも、サギは実際にいろいろな種類のサギが群れになって集まるという習性があり、それも描写されています。分かりやすいのは、体の青い「アオサギ」や「ゴイサギ」ですね。あとは、先ほど剥製で紹介した「コサギ」です。絵でいうと、この頭のところにヒュッと長い飾り羽根が描かれていて、嘴が黒く描かれています。実は右の方に、嘴が黒くないサギがいるんです。こちらは嘴が黄色く描かれています。これは「ダイサギ」というサギです。さらに、左の方にいるこのサギは嘴の先が少し太く描かれているのが見えますか?これは「ヘラサギ」という鳥です。サギという名前はついているんですが、実はトキの仲間です。嘴の先がヘラみたいになっています。トキの仲間とサギの仲間は全然違うグループなので、実は体の形が少し違うんですね。「ヘラサギ」は首がかなり太い。「ダイサギ」のシュッと細い首と比べると分かるでしょうか。その首の違いもとてもよく描き分けられています。こんな細かいところまで描き分けられるなんて、この絵の作者はすごいです。

 
ダイサギ   ヘラサギ

 

 この絵の作者は、狩野養信という江戸時代の終わりの頃に幕府に仕えた御用絵師です。この人は大変な筆まめでして、日本や中国の様々な絵画を模写したり、将軍などから仰せつかった様々な仕事や鑑定した絵などについて細かく日記に遺していたりした人です。実際の鷹狩にも一緒に付いて行って写生したようですので、博士のお話にあった通り、いろんな野生の鳥の特徴を捉えるような事細かい描写があっても、何ら不思議はない人物ですね。

 絵師といいますが、生粋のバードウオッチャーと感じるぐらいの観察力だと思いました。いやぁ本当にすごい…。

 今までの話に出てきた鳥をですね、ぜひ間近でご覧いただけたらと思います。まだまだお話は尽きないと思いますが、これでギャラリートーク「鳥博士のおでまし」を終了したいと思います。博士、ありがとうございました!

 どうもありがとうございました!

ギャラリートーク「鳥博士のおでまし」の様子

 

令和6年12月12日(木) わだつみ

2024年度ブログ(19)
  県民の日LIVEを開催しました!

 

今年も11月14日(木)県民の日に博物館クルーの唐破風(からはふ)さんによる祭り囃子のLIVEを開催しました!
今回は、「秩父音頭」や「秩父屋台囃子」、江戸囃子の演奏に合わせて行われる「獅子舞」を御披露いただきました。

秩父音頭では、踊り方の解説を行ったのち、演奏をしました。
観客のみなさん、手振り等をして会場を盛り上げてくださり、ありがとうございました!

私自身も秩父音頭のときには締め太鼓や踊りに参加させていただきました。唐破風のみなさんありがとうございました!

 【秩父音頭の練習風景】

 

毎年12月2日と3日に開催される「秩父夜祭」等で演奏されている秩父屋台囃子のように、ステージを山車(屋台・笠鉾)に見立てて、山車が回転するときに小太鼓のうちの1台が玉を転がすように軽快に叩く「玉入れ」を演奏したり、提灯をもって「ホーリャイ・ホーリャイ」と囃し立てたりと、夜祭さながらの演奏を見せてくださいました!

 【秩父屋台囃子の様子】

 

最後の獅子舞では、みなさんの厄落としも行い、健やかに過ごせることを祈願いただきました。

【獅子舞】

 

締めにはお土産ということで、「秩父締め」という手締めも教えてくださいました。
観客、職員一同も参加して、みなさんで公演を締めることができたのはいい思い出です!

【秩父締め】

 

今回演奏した秩父屋台囃子を含む秩父夜祭は毎年12月に見られるので、ぜひ現地まで足を運んでみてくださいね!
今年は本日が『本祭』です!!

 

令和6年12月3日(火) 干し柿

2024年度ブログ(18)
  さいたま市の「区民まつり」へ!

 

普段はみなさんにお越しいただいている側の博物館ですが、今回は館を飛び出して、地域のおまつりに参加してきました!

参加してきたのは令和6年10月26日(土)開催の「2024大宮区民ふれあいフェア@大宮ソニックシティ」と、

令和6年11月9日(土)開催の「第21回西区ふれあいまつり@三橋総合公園」です。

 

 

企画担当職員の晴れ男パワーのおかげか、西区はまさに秋晴れ、最高の天気でした晴れ

会場の様子

 

 

今年は新たに「れきみんクイズ!からくりタンスの謎をとけ!」というタイトルで、

埼玉県内では春日部や川越などで生産が盛んな桐箪笥(きりたんす)を使った体験学習を用意しました。

クイズのイメージ画像

 

 

職人さんに特注で作製いただいた「からくりタンス」に隠れた、当館オリジナルキャラクターのてんぐまい三人衆の

テンちゃん・ウサちゃん・オニちゃんを見つけ出してもらうというものです。

 

最初は「5分以内に3人を見つける」というルールだったのですが、

簡単すぎたのかみなさんが思いのほかすごいスピードでクリアされるので、制限時間が3分・・2分・・と短くなっていき・・・

最終的にはシークレットキャラまで登場させて「1分以内に4人を見つける」という超ハードモードに変更となりましたほくそ笑む・ニヤリ

 


大人は簡単にクリアしてしまうかと思いきや、いろいろと予想をしながらやっている大人よりも、

「とりあえず開けてみる!」「とりあえず試してみる!」でやっている子どもの方が早く見つけられていた気がします期待・ワクワクキラキラ

あと意外と子どもよりも大人が熱中してしまうような姿もちらほら・・・苦笑い

からくりタンスの写真   クイズに挑戦する様子

 

 

そのほか、“びんざさら”をはじめとする、歌舞伎や民俗舞踊で昔から使われている“鳴物(なりもの)”を演奏できる

「ならしてみよう♪むかしのがっき!」コーナーも多くの方に体験していただきました。

楽器コーナーの様子

 

 当日は「知らなかった!」「おもしろい!」「またやりたい!」「博物館にも遊びにいきたい!」というお声をたくさんいただきました。

 

このように、実際に見て、触れて、その特徴や工夫などを学んでもらうことで、

様々な「もの」や「こと」に興味をもっていただける機会となれば幸いです。

 

最後に、職員の心の中で(嬉しい)悲鳴があがっていた状況の写真を1枚携帯端末
(多くの方に体験いただいて嬉しい限りです・・・(汗))

お客様がたくさん来てくれた様子

 

このからくりタンスは当館の「自由自在座」ゾーンでいつでも自由に触れていただけます!
御興味のある方はぜひ博物館に体験しにきてください。

 

 令和6年11月19日(火) ひのとり

2024年度ブログ(17)
  特別展「鷹のおでまし‐鷹狩の美術‐」の雑談①

 

10月12日(土)から始まった特別展「鷹のおでまし‐鷹狩の美術‐」は、閉幕まで残り2週間ほどとなりました。

後期展示※1に変わる前日、担当者たちは展示替えに奮闘していました。
休憩中は、10月27日(日)に行われた放鷹実演「鷹匠のおでまし」※2の話題で持ちきりだったようです。そんな会話の一部をご覧ください。

※1 後期展示は10月29日(火)~11月24日(日)です。
※2 特別展関連イベントとして開催された、放鷹実演「鷹匠のおでまし」では、現役の鷹匠(たかじょう)が鷹を飛ばしてみせてくれました。

  星雑談メンバー紹介星

Uさん 特別展「鷹のおでまし‐鷹狩の美術‐」の主担当。専門は近世絵画。ライブ参戦が仕事の活力。好きな鳥料理は唐揚げ。 
Rさん 特別展「鷹のおでまし‐鷹狩の美術‐」の副担当。専門は日本近代史。人生初の腰痛に苦戦中。好きな鳥料理はよだれ鶏。
Cさん 展示担当。専門は日本近世史。食いしん坊。好きな鳥料理は焼き鳥。焼き鳥しか勝たん。
Aさん 展示担当。専門は保存科学。自宅にちいかわとシルバニアの祭壇がある。好きな鳥料理は親子丼。

 

 放鷹実演で実物の鷹を見た後に、改めて「鷹絵額」(川越市 仙波東照宮蔵、埼玉県指定文化財)を見ると、鷹が本当によく描けていますよね。

 鷹の羽の感じとかすごいですよね。私はこれまで、城下町岩槻鷹狩り行列など、何回か放鷹実演のイベントを見たことがありますが、皆さんは鷹が飛ぶ姿を見るのは初めてでしたよね。どうでしたか?

 すごくかっこよかったです!

 図録やキャプションの解説で「振(ふ)り替(か)え」(拳に鷹を乗せて放ち、別の人の拳へ鷹を飛ばす訓練のこと)という言葉を見てもよく分からなかったと思うのですが、実際見るとなるほどってなりますよね。腕の角度が大事とかね。

 鷹匠さんに言われました。脇締めて、肘を曲げて、手を高くしてって。

放鷹実演当日の様子

 あの姿勢を維持できるのが大事なんですよね。鷹匠体験の募集の条件も、腕が下がってしまうと、鷹が人の頭に向かって登ってしまうので、安全確保のため小学5年生以上とした訳で。Cさん、実演後のフリートークの時、ずっと鷹乗せて立っていましたよね。

 近くで鷹に見つめられて、緊張しました。

 腕が下がっちゃうとダメって言われましたよね。

 そうそう、鷹が止まりやすいように、安定して立つように言われました。

 「私は止まり木」って感じでずっと立っていましたね笑 あの姿勢を維持できて、しかも鷹をもっと遠くに飛ばす時は鷹の助走と息を合わせて放てないと、鷹が上手く飛べないですからね。訓練は鷹だけでなく、鷹匠さんにとっても訓練ですよね。

  鷹匠さんとの打ち合わせのときには、鷹匠さんは鷹の訓練で、8時間腕に鷹を乗せたまま日常生活を送るとも言っていました。その打ち合わせの間も鷹はずっと鷹匠さんの腕の上でおとなしくしていましたね(約1時間半)

 あと、私は鷹の鳴き声にびっくりしました。

 一同  あ~

 うるさいし、すごく「雛」っていう声でした。

 高い声でピィーピィー鳴いてましたね。

 もっとかっこいい、シュッとした声かと思っていたので意外でした。幼鳥は想像以上に幼い声なんだなって。

 成鳥でベテランの鷹とは鳴き声が全然違いましたよね。幼鳥も成鳥も体の大きさとしてはそこまで大差ないのに。

 展示室までよく響いてましたね。

 まぁ人もたくさん呼んでくれましたからね。※3

※3 放鷹実演「鷹匠のおでまし」には316名の方にお越しいただきました。

 私は鷹匠さんが若い方が多くてびっくりしました。私は専門が近世史なので、絵巻とかで見る鷹匠のイメージが強くて…勝手に男性ばかりかと思い込んでいたら、女性もいましたし。

 若い方にもちゃんと継承されているんだなぁと思いました。

 最年少の方は小学生でしたよね。

 小学校四年生だそうですよ。代々やっているお家というわけじゃなくて、彼が鷹を飼いたいってお母さんに相談して…

 すごい!

 それで鷹のブリーダーさんに会いに行って…

 随分いろんな情報聞き出しましたね!

 中学生の鷹匠さんもいましたね。家康の鷹に興味あるって言ってましたね。

 その中学生の祖父母が鷹匠で、飼っているハリスホークが20歳だったかと。それでお孫さんも鷹匠と、三代にわたるんですよね。多分、人間の方が訓練されている側になっているのかも…。

 そういえば、放鷹実演で来ていた鷹で、爪が白い鷹がいたの見ましたか?

 爪が白い鷹?

 爪が1本だけ白くて、それがとても珍しいようですよ。そういう特徴があるとお値段も変わるらしいですよ。 

 へぇ~。

 ふくろうも来てましたよね。草加にあるふくろうカフェ※4に行くと会えるらしいですよ。鷹にも会えるみたいです。

※4 RaLa raptorland(草加市松原5-7-10 ☎048-912-0750)

 あと、鷹の胸の辺りを撫でさせてもらったんですが、餌をたくさん食べると胸の骨が…

 なんでそんな詳しくなってるの笑

 小学生の鷹匠さんに教えてもらいましたキラキラ

 さすが…鷹匠さんの、鷹への愛を感じますね。

 本当にそうでしたね。さて、そろそろ休憩はおしまいにしますかね。

 ヴッ…!!(立ち上がろうとして)※5

※5 この日、Rさんは腰痛と闘いながら展示替えをしていました。

 やばい声ですよ!

 鳴き声です…

 

星展示替えで、25点の作品の入れ替え・場面替えを行いました。ぜひご覧ください!

【展示替え後の特別展示室の様子】

 

星10月27日(日)放鷹実演「鷹匠のおでまし」の様子は、当館季節展示室にて上映しています。

 

令和6年11月10日(日) わだつみ

2024年度ブログ(16)
  館外でも観られます!~館外貸出の現場から~

 

博物館の展示は必ずしも自館の収蔵品だけで成り立つものではありません。
特に特別展や企画展は館外の博物館や美術館、文書館、個人などといったさまざまな人たちの協力によって成り立っています。
当館では資料を他館から借用するだけでなく、他館に貸し出しも行い、展覧会への協力をしております。

今まであまりご紹介する機会がありませんでしたが、関東圏を中心に、この秋の展覧会では当館の資料を目にすることができます。

以下、現在当館が展示協力をしている展覧会の一部をご紹介いたしますキラキラ
(会期が早い順に並べております。)

 

①渋谷区立松濤美術館(東京都)「空の発見」

会期:令和6年9月14日(土)~11月10日(日)

普段何気なく見ている空。そんな空は日本美術の中でいつから描かれるようになったのでしょうか?そもそも空は絵の中で主役になるのでしょうか?
こうした見えているけれど見えていない空の表現の変遷を通じ、私たちの意識の揺らぎを表出させる展覧会です。

当館からは、北斎や広重の浮世絵を貸し出しております。当館の資料が空の発見にどのように関わるのか気になります・・・!

右空の発見|渋谷区立松濤美術館ホームページ

 

 

 

②小山市立博物館(栃木県)「江戸時代の本と読書」

会期:令和6年9月28日(土)~11月24日(日)

江戸時代は都市部を中心に出版文化が花開いた時期でした。この展覧会ではそうした出版文化や読書文化の広がりについて、小山市立博物館が収蔵する資料を中心にご紹介するものです。関連事業の内容も豊富さにも注目です!

当館からは「太平記絵巻 巻第一(複製)」や、「古活字版拾葉」などを貸し出しております。貸し出し担当者イチオシの「古活字版拾葉」はぜひ見ていただきたいです!

右江戸時代の本と読書|小山市ホームページ 

 

 

 

③鎌倉歴史文化交流館(神奈川県)「北条氏150年 栄華の果て―鎌倉幕府滅亡」

会期:令和6年9月21日(土)~11月30日(土)

この展覧会では北条貞時の時代から鎌倉幕府の滅亡、北条時行が起こした反乱までを取り上げ、150年続いた鎌倉幕府の終焉を描きます。

当館からは、「太平記絵巻 巻第二」(県指定)、「太平記絵巻 巻第七(複製)」を貸し出しております。

右北条氏150年 栄華の果てー鎌倉幕府滅亡ー|鎌倉市ホームページ

 

④さきたま史跡の博物館(埼玉県)「古墳時代の装い―おしゃれな古代人―」

会期:令和6年10月5日(土)~12月1日(日)

古墳時代の人々はどのようにおしゃれを楽しんだのか?この謎を人物埴輪をはじめ耳飾りや首飾りといった出土遺物を通じて解き明かします。
まるでファッション雑誌のようにおしゃれなリーフレットにもご注目ください!

当館からは当館寄託の「三千塚古墳群出土女子埴輪」を貸し出しております。

右古墳時代の装い-おしゃれな古代人-|埼玉県立さきたま史跡の博物館ホームページ

 

 

 

⑤東京富士美術館(東京都)「サムライ・アート展―刀剣、印籠、武具甲冑、武者絵、合戦絵―」

会期 前期展示:令和6年10月12日(土)~11月17日(日)
   後期展示:令和6年11月19日(火)~12月22日(日)

この展覧会では東京富士美術館の収蔵品を中心とし、刀剣・武具類を一堂に展覧するとともに、美術作品に描かれた武士の姿を紹介し、「サムライ・アート」の魅力に迫るものです。

当館からは、海北友雪筆「一の谷合戦図屏風」(県指定)を貸し出しております。当館の資料が展示されるのは11月19日(火)からの後期展になります。

右サムライ・アート展|東京富士美術館ホームページ

 

 

遠方でなかなか当館に来ることが難しいという方も、ぜひお近くの博物館でご覧ください!

 

令和6年10月11日(金) 大宮公園のコネコ

2024年度ブログ(15)
  お・は・し・も・ち!

 

時がたつのが早いもので、リニューアルオープンからまもなく1年を迎えます!
この1年間、たくさんのお客さまにご来館いただきましたこと、心よりお礼申し上げますお辞儀

 

当館では9月に消防訓練を行いました。
消防法に基づき、博物館では毎年消防訓練を行っています!
今回は「地下の機械室」から出火という想定で、初期消火や来館者の皆さんを安全に避難誘導するための訓練を行いました。

火災を発見したときは慌てずに通報!そのあとは初期消火!!

博物館は普段から貴重な文化財・資料を保存するために火気厳禁ですが、出火しないように気を付けるだけでなく、万一出火した時に備えた日頃の取り組みが大切なのです。
いざという時のために訓練を行い、火災時、迅速に行動できるかチェックしました。

 
初期消火の様子   避難の様子

 

筆者は、避難時における合言葉「お・か・し・も」を小学校のときに習いました。

  • お(おさない)
  • か(かけない)
  • し(しゃべらない)
  • も(もどらない)

最近では、「か」が「は(はしらない)」に変わり、「ち(ちかづかない)」が追加され、「お・は・し・も・ち」の合言葉が利用されているのですね。

  • お(おさない)
  • は(はしらない)
  • し(しゃべらない)
  • も(もどらない)
  • ち(ちかづかない)

たしかにその方が言いやすい驚く・ビックリ!?

 

さて、今回はそんな消防に関わる設備を紹介させていただきます。

博物館の消火設備は火災から重要な収蔵品を守るための特殊な設備が備わっています。
今回はその中のひとつ、消火薬剤にハロンを使用する「ハロゲン化物消火設備」についてご紹介します。

消火といえば放水や消火器を想像するかもしれませんが、収蔵資料に液体や粉末をかけると貴重な資料が損傷してしまいます。
博物館の職員として、発災しても資料保存について注意を払わなくてはなりません。

そこで「ハロン消火剤」を用いた消火方法を採用しております。
火災が発生したときに、ハロンと呼ばれる消火ガスを噴射します。
このハロン消火剤には、化学作用による燃焼の連鎖反応を抑制し消火する効果があります。

ただし、この方法で消火するには専用の設備や設置場所の整備が必要です。
具体的には、ハロン消火剤を保管するボンベ庫を設け、配管を張り巡らせて、噴出ノズルを設置するなどです。

当館でこの設備があるのは、3階と地下の収蔵庫です。常に収蔵品を火災から守るための装置が備え付けられています。(普段は残念ながら入れません…)

実はこの設備、昨年まで行われていた大規模改修工事で更新した設備の一つなのですキラキラ

 
ハロン消火剤ボンベ   噴出ノズル

 

博物館での火災はあってはならないことですが、万が一発生したときは、「人」と「資料」どちらも守れるように心がけてまいります。

 

令和6年10月8日(火) ハロン1301

2024年度ブログ(14)
  閉幕!季節展「桐箱・桐箪笥」&民俗工芸実演「春日部桐箪笥」

 

近世以来の地場産業である桐箱・桐箪笥製作について、季節展示室にて季節展を開催しました。
9月11(水)~29日(日)の短い期間ではありましたが、多くの方に足をお運びいただきました。

桐箪笥職人の用具(63件もあります!)


展示期間中には、令和6年度第2回民俗工芸実演「春日部桐箪笥」も開催しました。
伝統工芸士の早業&精緻な仕上がりに、見学のお客さまも思わず拍手!

ひきだしの鉋掛け

 

モノはもちろん、技術のすばらしさも皆様に知っていただきたい…!
ぜひ来年度の民俗工芸実演も、楽しみにお待ちくださいね。

 

令和6年10月4日(金) フライ!

2024年度ブログ(13)
  『れきみん埼玉』の出前授業鉛筆

 

35℃を超えるような猛暑日もなくなり、ようやく「秋」と呼べるような日々となりましたね。

秋といえば行楽シーズン、れきみん埼玉では毎日のように社会科見学の小学生が訪れる季節となっています。
このブログをご覧のみなさまの中にも、体験学習を楽しむ小学生たちを見かけた方や、ご自身が小学生の頃に社会科見学でいらした記憶がある方もいるのではないでしょうか?

学校団体の多くは、昔の道具や火おこしなどの体験学習のために当博物館を訪れます。
その一方で、博物館の職員が直接小学校に出向いて行う体験学習があるのはご存じでしょうか。
今回は学校でできる体験学習である「出前授業」のメニューひとつ、「衣装から学ぶ!日本の歴史」についてご紹介します。

「衣装から学ぶ」とあるとおり、このメニューでは6つの時代の衣装を学校に持ち込み、実際に着てもらうことで、服装の移り変わりや、変化した歴史的な背景を学ぶ内容となっています。

出前授業の様子・その1

衣装は縄文時代・弥生時代・古墳時代・飛鳥時代・室町時代・明治時代の6つの時代に2着ずつの、合計12着。
クラスの中からあらかじめ選ばれた着装役の生徒さんに衣装を着てもらいます。衣装を着ない生徒さんは、その時代の人に“変身”したクラスメイトやパネルを見ながら学芸員の解説を聞き、歴史への理解を深めていきます。

出前授業の様子・その2

 

古墳時代になると、男性の衣装と女性の衣装のつくりに違いがあらわれ始めます。
どの学校の生徒さんも、はじめは普段とは違う姿になったクラスメイトに盛り上がりますが、解説が始まると真剣な表情でワークシートに学んだことなどを書いてくれます。

「衣装から学ぶ!日本の歴史」で使用する衣装は、多くがフリーサイズとなっています。
今回載せた写真の生徒さんは小学生ですが、中学生や高校生でも着装可能です。室町時代の男性用衣装「直垂(ひたたれ)」を女の子が着て武士スタイルになることも、明治時代の女性用衣装「バッスルドレス」を男の子が着装し、貴婦人になりきることもあります。

盛り上がりと学び、1回の授業で2度美味しいのが「衣装から学ぶ!日本の歴史」。
授業が無いときは、当館ゆめ・体験ひろばの「自由自在座」で衣装の一部を一般の方が着装できるよう提供しています。

当館にお越しの際は、みなさまも是非「変身」と「学び」の両方をお楽しみください。

 

令和6年10月1日(火) 遺跡ほりほり

2024年度ブログ(12)
  \結果発表/貯まれ!みんなのお金ストーリー

 

9月1日(日)に終了した企画展「お金を出して!―お金のふしぎ探検隊―」
暑い日や不安定な空模様が続くなか、たくさんの方にお越しいただきありがとうございました。企画展のイメージ画像

 

展示室の最後には、「貯まれ!みんなのお金ストーリー」という、お金にまつわるエピソードや思い出話などを付箋で貼るコーナーがありました。

みなさんのエピソードは、れきみん埼玉応援キャラクター『てんぐまい三人衆』のおこづかいとして貯められます。
ちなみにおこづかいの貯め方は三者三様で、キャラクターの性格が表れています。

エピソードを書いた付箋は、推しキャラクターに貼るもよし、
自分と似た価値観の貯め方をするキャラクターに貼るもよし。

会期中にはさまざまなエピソードが書かれた付箋が貼られ、それをじっくりと読む来場者の姿も見られました。

「貯まれ!みんなのお金ストーリー」の様子・その1   「貯まれ!みんなのお金ストーリー」の様子・その2

 

さて、『てんぐまい三人衆』のうち、この夏誰が一番おこづかいを貯められたのか、この場を借りてお待ちかねの結果発表です!

結果は…

 


星テンちゃん 157件
星ウサちゃん 160件
星オニちゃん 151件

なんと、ほぼ引き分け!

 

おこづかいを受け取った『てんぐまい三人衆』からそれぞれコメントが届きました。

たくさんのお小遣いをどうもありがとう!

 預金口座派 テンちゃん 

 

これは誰にも渡さないピョンね

 タンス貯金派 ウサちゃん 

 

みんなのおかげで、ブタちゃん貯金箱もいっぱいになったオニ!

 ブタちゃん貯金箱派 オニちゃん 

 

優しいみなさんが三人が不平等にならないように気にかけて貼ってくださったのか、メッセージ数に大きな差はありませんでした。

集まったメッセージは468件!
多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。

せっかくですので、一部メッセージをピックアップしてご紹介します。

 

  • 新一万円札のお金が見れてとてもうれしかったです 10才
  • 新札流通開始され、銀行の窓口は新札を求めた人々で大にぎわい。歴史的な風景に居合わせたな。 銀行員・39才(女)
  • きれいなお金も きたないお金も おんなじお金 10才 ゆうすけ
  • ごきぶりをたいじしたらママから100円をもらいました。 ひかり8才
  • 手つだいをがんばると10円、100円もらえる! y 7才
  • おこづかいをためてやりたいことをする。 S 9才
  • おとしだまほしいなあ…だれかちょうだい… 母
  • 転職を迷っていたとき、母から「お金はあとからついてくる」と言われて転職を決意しました。
  • 来月あたり人生初のバイト代が入りますヤッター!初めての使い道は夏休みに親に借りたお金を返すのとケーキかいたい 高校生
  • 初めてのバイトの給料で買った23,600円の推しの模造刀 幸せを買いました! 20代 H.M

 

新札エピソードやおこづかい事情、展示の感想など、大人から子どもまで幅広い年代の方からさまざまなお金エピソードが集まりました。
この他にも、エピソードは当館公式Xでも紹介していますので、そちらも見てみてくださいね。

右れきみん埼玉・公式X

( #貯まれみんなのお金エピソード で検索してみてください!)

 

企画展は終了しましたが、当館ミュージアムショップでは展覧会のブックレットを取り扱っています。
お金について楽しく学べる一冊になっていますので、興味がある方はぜひお求めくださいませ。

ブックレットの紹介

 

企画展が終了して早くも間もなく一か月。

10月12日(土)からは特別展「鷹のおでまし ―鷹狩の美術―」が開幕します。
秋のお出かけ先に博物館はいかがでしょうか。
次の展覧会もどうぞお楽しみに!

 

令和6年9月23日(月) 木彫りのこぐま

2024年度ブログ(11)
  「お金を出して!」、見てみよう虫眼鏡

 

もうすぐ夏休みの終わりが見えて参りましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
熱い夏をもっと熱くする、そんな展覧会が現在埼玉県立歴史と民俗の博物館にて開催中です(9月1日まで)。

その名も企画展「お金を出して!-お金のふしぎ探検隊-」

令和6年7月3日に新紙幣が発行されたことは記憶に新しいところですが、
中でも新一万円札の顔が埼玉ゆかりの三偉人の一人、渋沢栄一になったことは皆様よくご存知だと思います。
本展はこれを記念して企画されました。

展示室入口の様子

 

さて、今回のブログでは、担当者が推す見どころの一部をご紹介したいと思います。
展覧会では、紙幣製造を司る国立印刷局より埼玉県に贈呈された、新一万円札の「渋沢栄一肖像コンテ画(複製)」(埼玉県蔵)がお出迎え。

渋沢栄一肖像コンテ画(複製)

肖像コンテ画とは、紙幣の原版を制作する前に描かれる肖像画の設計図とも言えるものです。一見写真のように見えるこの作品ですが、原画は「コンテ」という画材を使って人の手で描いたものです。

これを読んでくださっている方にはぜひお手元の紙幣をご覧いただきたいのですが、紙幣の肖像画は点描やぼかしを使用せず、すべて線で描かれています。

紙幣の図柄は銅版で印刷されるので、彫刻刀で彫ることができるよう、線描で表現されていなければなりません。

そのため、紙幣原版の設計図であるコンテ画も、主に線で描かれているのです。

ウサちゃん 「でも・・・レプリカなんでしょう?」

 

と、突然あらわれた「れきみん埼玉応援キャラクター・てんぐまい三人衆」兼「お金のふしぎ探検隊」メンバーのウサちゃんが言っていますが、このコンテ画は国立印刷局による高精細印刷の複製品なので、細部までよく再現されたものがご覧いただけます。

それでも物足りないという方はぜひ本展第2章へお運びください。
こちらでは本物の肖像コンテ画を御紹介しています。
「岩倉具視肖像コンテ画」(お札と切手の博物館(国立印刷局)蔵)

昭和44年(1969)に発行されたC500円券の肖像コンテ画です。じっくりとながめると、写真のようで写真ではない、独特の味わいのある肖像画であることがわかります。
これはぜひ肉眼で楽しんでいただきたい逸品です。

 

最後に、ぜひご来館の皆様にご覧いただきたい作品について紹介して、筆をおきたいと思います。
それは、赤瀬川原平「千円札印刷作品」(府中市美術館蔵)

著作権の都合で遠いところからのお写真で失礼いたします。実際の作品はぜひご来館の上、ご覧いただければ幸いです。

これは昭和後期~平成時代に活躍した美術家であり小説家でもある赤瀬川原平(1937~2014)による千円札をモチーフにした作品です。紙幣をモチーフにした作品は古今東西いくつも知られており(海外では「マネー・アート」とも呼ばれます)、各地、各時代で様々な問いを人々に投げかけています。

本作品は昭和40年(1965)、通貨及証券模造(通貨と紛らわしい外観のものを製造すること)取締法違反の罪に問われて裁判となってしまいます(千円札裁判)。しかし、赤瀬川原平は「オブジェとしての紙幣」への関心、つまり“紙幣とは、何をもって紙幣たりうるのか”ということへの興味をもって作品制作をしていたとされています。これは決して偽造通貨ではありません。紙幣、延いてはお金についての根源的な問いかけをする作品なのです。

普段なにげなく手に取って、無意識に使っているお金の手ざわりをすぐに思い出せる人はいても、そこに何が描かれているのかを細部まで思い起こせる人はほとんどいないのではないでしょうか。
この視点は、上記の赤瀬川原平作品と、千円札裁判をめぐって批評を寄せた美術評論家・石子順造の述べたものです。

本展のタイトルである「お金を出して!」には、歴代のお金に施された様々な工夫や、発行された時代の様相に思いを馳せて、手元にお金を出して少しでも眺めてみてほしいという思いをこめました。
キャッシュレスが普及する現代社会において、新紙幣発行をきっかけに実物のお金について考えていただける機会になれば幸いです。

9月1日(日)までの開催です。ぜひご覧ください。

 

令和6年8月22日(木) 展示担当 摩利子天

2024年度ブログ(10)
  博物館のIPM活動

 

すっかり梅雨が明け、いよいよ夏本番。暑い日が続きますね晴れ
さて今回は、博物館のIPM活動の作業の様子をご紹介します。

IPMとは、Integrated Pest Management(インテグレーテッド ペスト マネージメント)の略語で、「総合的有害生物管理」と訳されます。
博物館で収蔵している大切な資料を虫やカビなどの被害から守るため、日常の有害生物の監視に加え、定期的に資料の点検・清掃を行うものです。

今回は主に民俗資料の点検・清掃を行いました。

大まかな手順としましては、収蔵庫内の個別の箱に収納されている資料を1点ずつ取り出し、資料の点検・清掃を行った後、清掃した箱に元通りに戻す、という流れになります。

資料の箱の中には、普段あまり見ることのない多様な資料が入っています。
そうした資料と対面できる、というのもこのIPM活動の醍醐味でもあります。

箱の中の資料の様子   普段あまり見ることのない資料の様子

 

しかし、元通りに箱に戻すということが大切なんですが、中にはかなりピッタリと納まっている資料もあります。
もはやパズル状態...

箱にピッタリと納まっている資料の様子・その1   箱にピッタリと納まっている資料の様子・その2

 

今回、特に苦労したのはこちらのパズルでした。
職員が悪戦苦闘しながらいろいろと試してみて、やっと元の状態に戻りました。

職員が資料をもとに戻す様子・その1   職員が資料をもとに戻す様子・その2

 

博物館の資料は、こうした日々の地道な活動によって良い状態に保存されています。
未来へ資料を残すための、大切な作業です。

 

さて、話は変わりますが、現在当館では企画展「お金を出して!-お金の不思議探検隊-」が好評開催中です。
大人も子供も楽しめる展示になっています。
ぜひご覧ください~

右企画展「お金を出して!-お金のふしぎ探検隊-」のページへ

 

令和6年8月1日(木) M

2024年度ブログ(9)
  \\今年も出ます!// 『てんぐまい三人衆』 in ミュージアム・キャラクターアワード2024

 

今年もこの時期がやって参りました!
本日、7月24日(水)12時から「ミュージアム・キャラクターアワード2024」が始まります!!

こちらは、日本全国の博物館・美術館施設を紹介するサイト『アイエム[インターネットミュージアム]』主催の、ミュージアムキャラクターの人気投票です。
日本全国のミュージアムから館のオリジナルキャラクターが参加し、日本一のミュージアムキャラクターを決定します。

 

昨年に引き続き、当館からは『てんぐまい三人衆』が参戦しています!
7月13日(土)から開催中の、企画展「お金を出して!-お金のふしぎ探検隊-」でもナビゲーターとして大活躍中の3人組です。

「てんぐまい三人衆」の紹介

「ミュージアム・キャラクターアワード2024」は9月6日(金)12時まで、お一人につき1日1回まで投票できます!
ぜひ、『てんぐまい三人衆』の応援をお願いします↓↓↓

 

お知らせお知らせ応援する!お知らせお知らせ
(キャラクターアワードのページに跳びます)

 

令和6年7月24日(水) れきみん埼玉キャラクター応援団

2024年度ブログ(8)
  今年も博物館実習を行いました!

 

教員を目指す方々が「教育実習」を受けるように、学芸員資格取得のために必須となるのが「博物館実習」です。
当館では例年、博物館実習の受入れを行っています。

ここ数年は新型コロナウィルス流行に伴う規模の縮小や工事休館による中止などが続きましたが、今年度は23校30名の学生が博物館実習に参加し、久々に大所帯での開催となりました。

6月13日(木)、14日(金)、18日(火)、19日(水)、20日(木)、21日(金)の6日間という短い期間で多くの実習を行う非常にタイトなスケジュールで、実習生の皆さんも大変だったかと思います。
我々学芸員たちも、短い期間で様々なことを伝えなければならないのでこの期間は本当に大忙しでしたが、かつて自分たちが受けた博物館実習を思い返したり、実習生視点での意見にハッとさせられたりしながら見守らせていただきました。

     
講話で館の概要説明を聴く受講生   慎重に繊細に・・・。資料の取り扱い実習    
         
   
収蔵庫内で資料の保存・管理を実習   展示実習。資料を前に展示方法を検討中   体験学習の実習で藍染に挑戦

 

今年度の実習生の皆さんはコミュニケーション能力が高く、初日から初対面の仲間達と積極的に意見交換し、各実習担当の学芸員からも熱心に教えを乞い実習に取り組んでいる姿が印象的でした。

実習生の皆さん、本当にお疲れ様でした。

 

令和6年7月16日(火) タケチクリン(武竹林)

2024年度ブログ(7)
  公開発表会開催!】江戸里神楽 おかめ・ひょっとこの舞

 

今年度1回目のブログでもご紹介した民俗芸能講習会「江戸里神楽 おかめ・ひょっとこの舞」ですが、全4回にわたる講習会も、残すところあと1回となりました。
最終日の7月7日(日)は、受講生たちの講習会の成果をお披露目する発表会を開催します。

本年度の民俗芸能講習会は、定員30人のところ60人近くの応募がありました。
小学生から80代の方までの幅広い年代の方が参加しています。

舞は時間にして約5、6分ほどあり、4回の講習会で覚えるのは至難の技です。
例年少しずつ進めて2回目で舞の終わりまでを練習しますが、今年の受講生は集中力が素晴らしく、初回で最初から最後まで通すことができました。

袖付きの羽織や自前のひょっとこ衣装など、思い思いの衣装を着て練習に励む姿には受講生のやる気を感じます。

舞は講師のお手本を見ながら、繰り返し繰り返し一緒に踊って覚えていきます。
受講生の中には、「舞の順番がなかなか覚えられず発表会が心配…」との本音を漏らす方も…

大丈夫です。
発表会ではとにかく楽しんで踊ってください!
せっかくのお披露目をする機会ですので、おかめ・ひょっとこのユーモアな舞を披露してほしいです。

受講生のみなさん、残りわずかな講習会を思う存分楽しみましょう〜!
発表会は見学自由です。ぜひ受講生の勇姿をご覧くださいませ。

 
※講習会の様子

 

 *公開発表会概要* 

日 時 令和6年7月7日(日) 14:30~15:30(予定)
場 所 埼玉県立歴史と民俗の博物館 講堂
内 容 講習会の受講生たちがおかめ・ひょっとこの舞を披露します。

見学は無料です。
発表会の開催時間は前後する場合がございますので、お時間に余裕を持ってお越しくださいませ。

 

令和6年7月5日(金) 木彫りのこぐま

2024年度ブログ(6)
  特別体験事業「十二単・小袿と男子装束の着装体験(ペア申込み)」を開催しました!

 

ようやく梅雨に入り、お天気が崩れる日が増えてまいりました。
そんな梅雨入り直前の6月15日(土)に「十二単・小袿と男子装束の着装体験(ペア申込み)」を開催しました!

こちらの着装体験では、国風文化が花開いた平安時代に誕生した、十二単をはじめとする女房装束(にょうぼうしょうぞく)や、公家装束(くげしょうぞく)を着てみることができます。
体験者がほとんど動かずとも、「衣紋者(えもんじゃ)」と呼ばれる着付けの専門スキルを身に着けた方々が周りで着付けをしてくれますので、どなたでもちょっとした平安時代の貴族気分が味わえます。

当館の着装体験では、大きく分けて「十二単(じゅうにひとえ)」、「小袿(こうちぎ)」、「男子装束」の3種類の装束を使用しています。
十二単と男子装束は高校生以上、小袿は小学生以上が対象です。

かねてより2人同時に着装したいとの声をいただいており、今回は初めて2人同時着装となるペア回を開催しました!

リハーサルの様子①

前日に館の職員を参加者に見立てたリハーサルを行い、当日を迎えました。
当日は親子で参加された方やご友人同士で参加された方がいらっしゃいました。
お互いの装束を見たり、並んで写真を撮ったりと、同時着装ならではの体験を楽しんでいただけた御様子でした。

リハーサルの様子②

次回7月27日(土)の回は既に申込を締め切っていますが、「十二単・小袿と男子装束の着装体験」は、今年度中にあと3回開催されます!

↓ペアでの着装体験↓
10月12日(土)(申込9/12〆)、3月1日(土)(申込2/5〆)

↓お一人での着装体験↓
12月7日(土)(申込11/7〆)

申込開始が近くなりましたら、ホームページ等でお知らせいたしますので、是非ご覧ください。
皆様のご応募お待ちしております。

 

令和6年6月28日(金) みやび

2024年度ブログ(5)
  博物館のお仕事~殺虫消毒休館~

 

6月3日(月)から10日(月)に殺虫消毒休館として、当館はお休みをいただいていました。

殺虫消毒休館… 字面から想像はできるけど、いったい何をしているの?という感じですよね。
今回のブログではその休館中の職員のお仕事について、ご紹介します。

はじめに殺虫消毒の方法についてですが、当館では「忌避剤(きひざい)」というものを展示室や収蔵庫等に散布しております。
この忌避剤は虫が嫌がる薬剤で、虫を追い出す効果や近づけないようにする効果があります。

虫のなかには、展示している資料(文化財)を食べてしまったり、汚してしまったりする「文化財害虫(ぶんかざいがいちゅう)」がいます。
このような虫が館内に住み着いてしまったら、たいへんです。当館は公園の中にありますので、虫が館内に侵入しやすい環境にあります。
そのため、館内に忌避剤を散布して虫が入りにくい環境を作り出しています。

 

まず忌避剤を散布する前に、展示室にある資料を収蔵庫に戻します。

空っぽの展示室の様子・その1   空っぽの展示室の様子・その2
 

展示室は空っぽです。

 
そして、忌避剤散布。専門の業者さんにお願いしています。

忌避剤散布の様子

忌避剤を吸い込むとむせてしまったり、のどがイガイガになったりするので、散布する業者さんは保護具を着用しています。

散布した薬剤は霧状に部屋に広がり、空気よりも重いため、徐々に床や棚に落ちてきます。
その薬剤が付着した箇所を虫たちが嫌がり、近寄らないようになります。

散布した部屋は一晩おいた後、人が立ち入っても安全かどうかを確認します。
散布した部屋はすべて安全を確認し、空気の入れ替えもしておりますので、消毒休館後の館内にも安心してお入りいただけます。

 

忌避剤散布が終わったあとは、丸2日間かけて、職員総出の大掃除です。
展示室は開館前や休館日にカーペットや床の清掃はしていますが、その間だけではなかなかお掃除できない展示台の下や展示ケースの上などを大掃除します。
他にもエントランスに出している椅子をひっくり返して足や裏側を拭いたり、管理棟の地下廊下なども壁や床の拭き掃除もしたりしました。

 

そして、きれいになった展示室を開館できるように復旧します。
資料を見やすく配置したり…

資料が落ちないように、透明なテグスという釣糸をかけたりしています。

釣糸をかける様子・その1   釣糸をかける様子・その2

 

このタイミングで、特集展示も展示替えします。
常設展示室第4室では、美術特集展示「わざのカタチ」(~9月29日まで)

展示室内の様子

 

第9室では、歴史特集展示「すごいぞ!渋沢栄一」(~8月25日まで)

展示室内の様子

 

第10室では、民俗コラム展示「水引細工」(~8月25日まで)が始まりました。

展示室内の様子・その1   展示室内の様子・その2

 

コロナ禍では撤収していた背もたれ付の椅子もエントランスに復活しました!
ぜひ座りにきてくださいね!

エントランスの様子

 

令和6年6月18日(火) 茶立虫

2024年度ブログ(4)
  ミュージアムショップで一息いれて

 

 緑がまぶしくなってきましたが、同時に晴れると暑くなりますね~。
 大宮公園散策後に御来館の際は、ミュージアムショップで一息入れて、汗が引いてからゆっくり見学してください。

 
(ショップ内全景)   (軽食・かき氷もあります)

 

 ショップでは、当館の特別展の図録やオリジナルのクリアファイルなども販売しています。

 
(過去の特別展図録等)   (当館オリジナルグッズ)

 

 ショップの外は大宮公園の「埼玉100年の森」に面しており、春には桜の花、夏には欅の青葉、秋にはモミジの紅葉、冬には赤松に積もる雪景色と、四季折々の風景を楽しむことができます。

 展示室を巡って疲れた時にも、休憩に最適な場所です。それに、この場所実は飲食持ち込みOKなんですよ。

 ※ ただし、このミュージアムショップは当館の直営ではありませんから、お問い合わせは、直接ショップにお願いします。

 

令和6年6月1日(土) ボンB

2024年度ブログ(3)
  大盆栽まつりで当館のPR活動を行いました!

 

 5月初旬とは思えない暑さの中、今年も5月3日から5月5日までさいたま市北区盆栽町で開催されました第41回「大盆栽まつり」にブースを出展し、当館のPR活動を行いました。

「大盆栽まつり」チラシ   「大盆栽まつり」ブースの様子・その1

 

 すっきりと晴れた青空の下、たくさんの方が来場されていました。

 朝は大きな木の下の日陰で過ごしやすかったのですが、だんだんと日が昇って、日中は直射日光がギラギラと照りつけるようになりました...
 当日は土器の複製品も展示していたのですが、さすがに直射日光が当たってしまうのは良くないので、太陽の動きに合わせてパラソルの日陰の部分へと移動していました。

 すると...

 いつの間にやらチラシ用の「ご自由にお取りください」の表示の後ろに...??
 あやうく、土器の複製品を「ご自由に」お持ち帰りにされてしまうところでした。
 いやいや、アブナイアブナイ...

「大盆栽まつり」ブースの様子・その2   「大盆栽まつり」ブースの様子・その3

 

 盆栽町のキャラクター「ぼんサイくん」も遊びに来てくれました。

盆栽町のキャラクター「ぼんサイくん」・その1   盆栽町のキャラクター「ぼんサイくん」・その2

 

 暑くてちょっと大変だったかもしれませんが、「ぼんサイくん」は元気いっぱいでした。

 

 当館のブースにお立ち寄りいただいた皆様、チラシを受け取ってくださった皆様、暑い中本当にありがとうございました。
 当館にも多くの皆様に御来館いただきました。

 大盆栽まつり実行委員会の皆様にも、大変お世話になりました。
 ありがとうございました。

 また来年も、是非参加させていただきたいと思います。
 欲を言えば、もう少し暑くないことを祈ってます...

 

令和6年5月9日(木) 企画担当 M

2024年度ブログ(2)
  戦国武将あらわる?!

 

去る4月13日(土)と28日(日)に、当館に戦国の猛者たちが来館しました。
寄居町の鉢形城三鱗会のみなさんです。鉢形城三鱗会は「寄居北條まつり」に協賛している団体です。まつりの広報と、当館で開催中の「鉢形城主 北条氏邦」の応援のため、かけつけてくださいました!

中庭にて甲冑姿で来館者の方々をお出迎え。火縄銃や甲冑を見たり触れたりしながらの詳しい説明のほか、お子さんにはミニサイズの甲冑をご用意し着装体験もしていただきました(13日のみ)。

両日とも晴天に恵まれ、来館者の方々にも楽しんでいただけたようです。
ありがとうございました!

4月13日(土) 子ども用ミニ甲冑を着せてもらいました。

 

4月28日(日) 火縄銃のしくみについて詳しく説明中。

 

4月28日(日) 勢ぞろい。
気温28度にもなる中、水分補給や休憩に留意しながらずっと甲冑姿で活動していただきました。
お疲れさまでした!

 

令和6年5月5日(日) Red Beans

2024年度ブログ(1)
【受講生募集!】ユーモアな神楽を踊ってみませんか?

 

民俗芸能講習会の開催を楽しみにしているみなさま、お待たせいたしました!
「江戸里神楽 おかめ・ひょっとこの舞」を2年ぶりに開催いたします。
岡田民五郎社中を講師に迎え、全4回の講習を通して江戸里神楽のおかめの舞・ひょっとこの舞を学びます。

神楽とは神社祭礼などに奉納される芸能のことです。
江戸里神楽師は、神社祭礼での神楽の奉納の他にも、祭り囃子の演奏や正月の門付け(獅子舞)を行うなど、多岐にわたって活動してきました。
講習会で学ぶおかめ・ひょっとこの舞は、ユーモアな踊りとして知られています。

今まで民俗芸能講習会の開催は土曜日が多く、参加したいけれども授業があって行けないという子どもの声がありました。
そういった声を受けて、今回は日曜日開催にしてみました。
少しでも多くの方に参加していただけますと幸いです。

講習会は初心者・経験者、老若男女問わず、どなたでも大歓迎です。
ぜひこの機会に伝統的な江戸里神楽を学び、踊ってみませんか?
みなさまのご参加をお待ちしております~!

 
※過去の講習会の様子

 

  *民俗芸能講習会「江戸里神楽 おかめ・ひょっとこの舞」* 

開催日時 令和6年6月16日・23日・30日、7月7日(すべて日曜日)
各回とも、13:00~16:00 ※最終日は講堂にて公開発表会を予定しております。
会場 埼玉県立歴史と民俗の博物館 講堂
対象 どなたでも(全4回を通して受講可能な方
定員 30名
費用 1,000円(教材費込・初日支払い)
申込方法

埼玉県電子申請・届出サービス」または「往復はがき」にてお申し込みください。

<電子申請の場合>
こちら(埼玉県電子申請・届出サービス)からお申し込みください。

<往復はがきの場合>
往復はがきに「住所、氏名、年齢、電話番号」を明記のうえ、下記まで郵送してください。

〒330-0803
さいたま市大宮区高鼻町4-219 埼玉県立歴史と民俗の博物館
展示担当『民俗芸能講習会係』宛て

※1回の申込につき、1名まで有効です。
※応募多数の場合は、抽選のうえ受講者を決定いたします。

申込期間 令和6年4月10日(水)~令和6年5月15日(水)必着
問い合わせ先 048-645-8171(埼玉県立歴史と民俗の博物館 展示担当)

令和6年4月19日(金) 木彫りのこぐま