企画展「埼玉武術英名録」

概要

 

埼玉県立歴史と民俗の博物館では、令和4年3月19日(土曜日)から5月8日(日曜日)まで企画展「埼玉武術英名録」を開催します。

武術・武道は、日本の運動文化を体現する無形の文化遺産です。
江戸時代中期以降、埼玉県域でも本格的な武術指導を行う諸流派が登場し、多くの人々が入門しました。
剣術・柔術を中心とする、埼玉県ゆかりの武術諸流派や歴史上に名をのこした武芸者などを紹介します。

 

 

企画展「埼玉武術英名録」ポスター(PDF)

◆企画展のブックレットについてはこちら

会期

会期:令和4年3月19日(土)~ 5月8日(日) 【終了しました】

開館時間:9時00分~16時30分(観覧受付は16時00分まで)
休館日:月曜日 ※3月21日、5月2日は開館

会場

埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示室

観覧料

一般:400円 高校生・学生:200円

【団体料金(20名以上)】一般:250円 高校生・学生:150円

※常設展観覧料を含む
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方(付添1名を含む)は無料
※「ぐるっとパス」で観覧できます。
※会場内の過密防止のため、混雑時は入場制限や当日入場分の入場整理券の配布を行う場合があります。

見どころ

(1)著名な流派から地域性の強い流派まで、埼玉県ゆかりの武術諸流派を紹介

埼玉県域で、道場を構えて本格的な武術指導を行う諸流派が登場するのは、江戸時代中期以降のこととされています。剣術では、甲源一刀流(こうげんいっとうりゅう)・神道無念流(しんどうむねんりゅう)・柳剛流(りゅうこうりゅう)・馬庭念流(まにわねんりゅう)、また柔術では、気楽流(きらくりゅう)・起倒流(きとうりゅう)・真之神道流(しんのしんとうりゅう)などの名前が知られています。また、特定の比較的狭い地域でのみ行われた奥山念流(おくのやまねんりゅう)・真之真石川流(しんのしんいしかわりゅう)といった流派も存在しました。

普段あまり目にすることのない、こうした諸流派の関係資料を一堂に展示します。

 

(2)あの渋沢栄一も!歴史上に名をのこした埼玉県ゆかりの武芸者たち

本県ゆかりの武芸者の中には、武術のみならず、政治・社会等の分野に大きな影響を与えた偉人も少なくありません。「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一は、自身も神道無念流等を修めた武芸者である上、長年講道館の役員を務めるなど、武道の振興にも注力しました。また、秩父郡野上村(現長瀞町)出身の福田八之助(ふくだはちのすけ)は、幕末に江戸幕府が開いた軍事訓練機関である講武所(こうぶしょ)で柔術の指導者として登用されました。草莽(そうもう)の志士(しし)・好古家(こうこか)として著名な根岸友山(ねぎしゆうざん)・武香(たけか)父子、江戸城無血開城の立役者である山岡鉄舟(やまおかてっしゅう)も、本県とゆかりの深い武芸者です。

こうした偉人たちの武術・武道との関わりについても紹介します。

 

(3)柔道・剣道の礎を築いた嘉納治五郎(かのうじごろう)と高野佐三郎(たかのささぶろう)の遺品も展示

明治時代以降、武術も近代化されていきます。中心となってこれを推進したのが、柔術においては福田八之助の弟子で講道館柔道を創始した嘉納治五郎で、剣術においては「剣聖(けんせい)」と呼ばれた秩父出身の高野佐三郎でした。いずれも本県ゆかりの人物である点は特筆されます。

本展では、嘉納治五郎と高野佐三郎ゆかりの資料も多数展示し、彼らが武術の近代化や国際化に果たした役割についても紹介します。

主な展示

 

 

 

 

 

小鹿野町指定文化財
甲源一刀流神文書(個人蔵)
久喜市指定文化財
神道無念流戸賀崎練武道場関係資料
(個人蔵、久喜市公文書館寄託)
戸田市指定文化財
柳剛流岡田十内関係資料
(個人蔵、戸田市立郷土博物館寄託)

 

 

 

 

横瀬町指定文化財
本橋家気楽流柔術資料(個人蔵)

山岡鉄舟関係資料(個人蔵)

変塗鞘脇差拵
(渋沢栄一所用、国文学研究資料館蔵)

 

 

 

 

 

 

 

 

高野佐三郎遺品(個人蔵) 天神真楊流柔術稽古衣(嘉納治五郎所用、講道館蔵)  
関連事業

(1)記念講演会 ※終了しました

記念講演会①「埼玉の剣術」

日 時:令和4年3月27日(日) 14:00~15:30(開場13:30)
講 師:大保木輝雄氏(埼玉大学名誉教授)

 

記念講演会②「埼玉の柔術」

日 時:令和4年4月17日(日) 14:00~15:30(開場13:30)
講 師:藤堂 良明氏(筑波大学名誉教授)

 

参加費:無料
会 場:埼玉県立歴史と民俗の博物館 講堂
定 員:81名

申込方法:令和4年2月21日(月)9:00から往復はがき又は電子申請にて申込。

※往復はがきの場合は、「住所・参加者全員の氏名・電話番号〈緊急連絡先〉」を明記のうえ、
 当館「展示担当 企画展講演会係あて」に郵送してください。

※電子申請については、こちら(記念講演会①記念講演会②)からお申し込みください。

※1通(1申請)につき、2名まで応募可能。

※応募多数の場合は、抽選のうえ決定いたします。

 

申込締切:①令和4年3月9日(水)、②令和4年3月30日(水)各日必着

 

 

(2)歴史民俗講座 ※終了しました
  
「埼玉武術英名録―展示資料を中心に―」

日 時:令和4年4月30日(土) 14:00~15:30(開場13:30)
講 師:根ヶ山泰史(当館学芸員)
参加費:無料
会 場:埼玉県立歴史と民俗の博物館 講堂
定 員:81名

申込方法:令和4年3月30日(水)9:00から電話又は電子申請にて申込(先着順)。

※申込方法等の詳細については、「歴史民俗講座」のページをご参照ください。

※ご好評につき定員に達したため、申込受付終了しました。

 

  

(3)学芸員による見どころ解説 ※申込不要(当日先着順※終了しました

日 時:①令和4年3月21日(月・祝)、②4月10日(日)※第2回は中止、③4月24日(日)、④5月7日(土)
    いずれも、13:30から30分程度(開場13:00)

講 師:当館学芸員
参加費:無料
会 場:埼玉県立歴史と民俗の博物館 講堂
定 員:81名(当日先着順

後援

後援:埼玉新聞社、テレ玉、FM NACK5

協力:公益財団法人埼玉県剣道連盟、埼玉県柔道連盟

交通アクセス

 

◆東武アーバンパークライン(野田線)
 大宮公園駅下車 徒歩5分

 大宮方面から:大宮駅から2駅、乗車約4分
 春日部方面から:春日部駅から7駅、乗車約18分

 

◆駐車場(大宮公園との共用):18台、ほかに身障者用駐車場2台

※周辺駐車場も公園利用者のお客様で混雑しますので、可能な限り公共交通機関をご利用ください。

※団体バスでお越しの場合は事前にご連絡ください。

 

お問い合わせ

埼玉県立歴史と民俗の博物館 展示担当 
〒330-0803 
さいたま市大宮区高鼻町4-219
TEL: 048(645)8171
FAX: 048(640)1964