歴史特集展示「二・二六事件と昭和」
このWEBページは、令和8年度歴史特集展示「ニ・二六事件と昭和」に展示している、「尊皇討奸ノ記」の翻字(PDFデータ)を掲載しています。
ニ・二六事件は昭和11年2月26日、陸軍の皇統派の青年将校たちが昭和恐慌から続く逼迫した情勢の中で、「尊皇討奸(天皇による政治を尊び、それを妨げる逆臣を討つ)」の理想を掲げ、武力をもって叛乱した事件です。斎藤実内大臣を始めとした高官が殺傷され、首都の中心部を4日間占拠したものの、その主張は受け入れられることなく鎮圧されました。
この事件の結果、軍部の影響力が強まり、政治介入が進むこととなりました。
青年将校達が動員した部隊は埼玉県などからの徴兵で調えられた部隊だったため、多くの埼玉出身の兵士たちが関わりました。
当展示では、埼玉出身の兵士たちが残した資料をもとニ・二六事件と昭和の時代を紹介しています。
展示資料のうち、ニ・二六事件を通時的に埼玉出身の兵士の視点から率直に記した資料が、こちらに掲載した「尊皇討奸ノ記」です。
事件直後の3月1日から20日間軟禁された事件参加兵による備忘録です。事件の経過とともに、将校と交わした農村への思いを感じられる雑談や、
旅館幸楽の女中の様子、帰順の際の驚きなどが素直に記されています。行動の内容を知らされないまま命令を忠実に遂行する実直な兵士の姿が記録されています。
展示資料と翻字を合わせてみることによって、生の筆致を感じるとともに、内容を読み取っていただければと存じます。