●展示概要
仏教が百済【くだら】から日本に伝えられて約50年の時を経て、日本初の本格的寺院-飛鳥寺【あすかでら】が6世紀末に建立されました。
埼玉県内には東日本最古と推測される寺谷【てらやつ】廃寺(滑川町)があり、本県でも7世紀前半に寺院が造営されたと考えられています。
やがて8世紀後半になると、関東の集落遺跡からは仏教的要素の強い遺物が出土するようになります。また、鑑真【がんじん】の高弟・道忠【どうちゅう】が民衆に布教活動を行ったのもこの時期のことと伝えられており、仏教が次第に民衆に浸透していった様子がうかがえます。
今回の特別展では、考古資料や歴史資料を通し、仏教が地域社会に与えた影響について探ります。
●開催日時
平成22年10月9日(土)~11月14日(日) 午前9時から午後4時30分まで(入館は午後4時00分まで)
 休館日 10月18日・25日・11月1日・8日

●主催
埼玉県立歴史と民俗の博物館・文化庁
●会場
埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示室
●協力
朝日新聞社さいたま総局・FM NACK5・埼玉新聞社・産経新聞社さいたま総局・テレ玉
東京新聞さいたま支局・日本経済新聞社さいたま支局・NHKさいたま放送局・毎日新聞さいたま支局
読売新聞さいたま支局
●主な展示資料
飛鳥寺 塔心礎の埋納品 (奈良文化財研究所 飛鳥資料館蔵)
観音塚古墳出土 承台付銅椀・銅椀 (重要文化財 高崎市観音塚考古資料館蔵)
武蔵国分寺跡出土資料 (国分寺市教育委員会蔵)
諏訪木遺跡出土資料 (市指定文化財 熊谷市教育委員会蔵)
法華経一品経12巻 (国宝 慈光寺蔵)
紙本墨書大般若経 第507巻 (重要文化財 慈光寺蔵)
金銅密教法具 (重要文化財 慈光寺蔵)
木造聖僧文殊坐像 (県指定文化財 慈光寺蔵)
 
※会期中一部展示替えがあります
●展示資料画像

飛鳥寺 塔心礎の埋納品
(奈良文化財研究所 飛鳥資料館蔵)
 
 

寺谷廃寺出土 東日本最古の軒丸瓦
(滑川町教育委員会蔵)
 
 
重要文化財 銅造釈迦如来倚像
(深大寺蔵)
 
 
 
 
山王廃寺出土 塑像神将立像
(前橋市教育委員会蔵)
 
町指定文化財 柳原遺跡出土
香炉形須恵器
(鳩山町教育委員会蔵)
 
 
 
 
 
重要文化財 東山遺跡出土
 瓦塔・瓦堂
(埼玉県教育委員会蔵) 
 
 
県指定文化財 馬込遺跡出土
七重塔の瓦塔
 ((財)千葉県教育振興財団保管)
 
 
  
重要文化財 紙本墨書大般若経
(慈光寺蔵)
 
 
 
 
 
●問い合わせ
埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示担当
〒330-0803 さいたま市大宮区高鼻町4-219
TEL 048-645-8171  FAX 048-640-1964