平成18年4月に埼玉県立博物館と埼玉県立民俗文化センターが統合し、「埼玉県立歴史と民俗の博物館」に生まれ変わって今年で20周年を迎えます。これを記念して、県内に所在する国・県指定文化財を集めた展覧会、特別展「埼玉の宝物(たからもの)~人々が守り伝えた文化財~」を開催します。
本展では、平成11年度以降に新たに指定となった文化財を紹介します。これらの文化財は、人々が生活する中で生まれ、今日まで守り伝えられてきたものであり、埼玉の歴史を彩る「宝物(たからもの)」といえます。次世代に継承すべき「埼玉の宝物」をとおして、文化財の魅力に迫ります。
会期:令和8年3月14日(土)~5月6日(水・振休)
時間:9:00~16:30(観覧受付は16:00まで)
休館日:月曜日(※ただし3月23日(月)、5月4日(月・祝)は開館)
埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示室
一般600円、高校生・学生300円
※団体料金(20名以上)は、一般:400円、高校生・学生: 200円。
※常設展観覧料を含む。
※中学生以下、障がい者手帳等をお持ちの方(付添1名を含む)は無料。
※「ぐるっとパス」で観覧できます。
絵画、彫刻、工芸品、典籍、古文書、考古資料、歴史資料を展示します。埴輪・仏像といった立体物から古文書・絵画などの紙資料まで、作品年代は縄文時代から昭和時代と幅広く紹介します。
また、埼玉県の生業がわかる有形民俗文化財やお祭り、行事といった無形民俗文化財を実物資料や映像資料をもとに紹介します。
平成11年度以降に指定された埼玉県域に所在する国・県指定文化財を紹介します。文化財と聞くと仏像や絵画などを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、私たちの生活に関わってきた意外なものも登場するかもしれません。文化財には埼玉が歩んできた歴史が刻まれていますので、そのような点に注目してみてください。主な展示品の見どころを紹介します。
【主な展示資料】
◎重要文化財(絵画)
絹本著色阿弥陀聖衆来迎図(けんぽんちゃくしょくあみだしょうじゅらいごうず)
常光院蔵
熊谷市の天台宗常光院(じょうこういん)に伝来したもので、画面上部に極楽浄土の情景を、中央には阿弥陀如来が菩薩など聖衆を従えて来迎する様子が表されています。武士の発願により制作されたものとされ、画面下部の人物は、常光院の開基である中条家長(ちゅうじょういえなが)の祖父・中条常光(つねみつ)夫婦と養母近衛局(このえのつぼね)と考えられています。
◎県指定文化財(工芸品)
刺繍三十番神像(ししゅうさんじゅうばんじんぞう)
玉敷神社蔵
加須市の玉敷神社に伝来したもので、三十番神を刺繍で表した神像図です。当資料の最大の特徴は、縦188.5㎝×横100.0㎝の神像図全体が、全て刺繍で作成されていることです。様々な刺繍の技法によって、神々の表情や衣装、幕部分の立体感をはじめ、緻密な表現が施されています。
◎県指定文化財(典籍)
紺紙金字法華経(こんしきんじほけきょう) 8巻
徳性寺蔵
本経は、加須市大越の徳性寺(とくしょうじ)に伝来する妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)です。見返しに斜め向きの釈迦説法図(しゃかせっぽうず)を小さく配し、法華経の経意絵(きょういえ)を一画面に多数描きこむ特色から、延暦寺蔵紺紙銀字法華経系統の転写本であることが判明しています。制作当初の見返し絵が8巻全てに残されていることからも大変貴重な作品です。
◎重要文化財(考古資料)
生出塚埴輪窯跡(おいねづかはにわかまあと)出土人物埴輪(貴人埴輪)
鴻巣市教育委員会蔵
鴻巣市の生出塚埴輪窯跡は、5世紀末から6世紀末に操業されていた東国最大級の埴輪製作の窯跡です。展示品は貴人を模した人物埴輪で、下げ美豆良(みずら)があり、顔にも赤彩を施し、袴には市松模様があしらわれています。生出塚埴輪窯跡で製作された製品は埼玉県内だけでなく、東京湾沿岸地域など遠方の古墳へも供給されていたことがわかっています。
◎重要文化財(歴史資料)
埼玉県行政文書
埼玉県立文書館保管
埼玉県及びその前身の県・藩等行政機関において、作成、収受、保管された近代地方行政文書です。埼玉県の基本政策や行政機構の変遷がわかる資料の他に、秩父事件など社会的に重要な事件なども含まれています。埼玉県という地域社会が行政との関係の中で近代化する過程を具体的に伝えており、近代史研究、地方行政史研究上重要な資料です。
◎重要有形民俗文化財
行田の足袋製造用具及び関係資料
行田市郷土博物館蔵
行田の足袋製造に係る用具類とその製品を収集した資料群です。行田市域は足袋に必要な材料が入手できることや城下町かつ街道沿いという消費における優位性もあり大きく発展しました。明治時代中期にミシンや裁断機が導入されると大量生産が可能になり、最盛期には全国シェア80%を占めていました。なかには、近代以降の機械化の過程がわかる用具もあり、江戸時代から近現代にかけて地域総体の産業として発展してきた特色がうかがえます。
◎県指定有形文化財(彫刻)
木造五大明王像(もくぞうごだいみょうおうぞう)
越生町黒岩区蔵
越生町黒岩区に伝来する五大明王像です。不動明王像(ふどうみょうおうぞう)を中心に、右に軍荼利明王像(ぐんだりみょうおうぞう)、大威德明王像(だいいとくみょうおうぞう)、左に金剛夜叉明王像(こんごうやしゃみょうおうぞう)、降三世明王像(こうざんぜみょうおうぞう)を配しています。この五大明王は、大日如来の化身であり、仏法に従わない者を教化(きょうげ)する使者とされています。おおらかで個性的な作風から平安時代末期に在地の仏師によって制作されたと考えられ、中世以前まで遡る五体そろって伝来する明王像としては県内唯一のものです。
◎県指定文化財(絵画)
紙本着色太平記絵巻(しほんちゃくしょくたいへいきえまき)
当館蔵
南北朝時代の動乱を記した『太平記』(全40巻)を題材にして江戸時代前期に描かれた絵巻で、『太平記』全編を絵画化した作例としては現存唯一のものになります。多くの坂東(ばんどう)武(む)者(しゃ)が描かれており、美術史だけでなく、歴史的にも価値の高い資料です。本展覧会では、平成11年度以降に指定された巻第六と巻第十を展示します。※画像は巻第六
特別展関連事業①
記念講演会「埼玉の歴史を変える文化財ー古文書・歴史資料を中心にー」
長年埼玉県の文化財行政に携わっている國學院大學名誉教授の根岸茂夫氏に「埼玉県の文化財」をテーマにご講演いただきます。
| 開催日時 | 令和8年4月18日(土) 14:00~15:30 |
|---|---|
| 会 場 | 吾妻工業講堂(当館講堂の愛称) |
| 講 師 | 根岸茂夫 氏(國學院大學名誉教授) |
| 対 象 | どなたでも |
| 定 員 | 150名 |
| 費 用 | 無料 |
| 申込方法 |
埼玉県電子申請・届出サービス又は往復はがき <埼玉県電子申請・届出サービス> 準備中
①住所②参加者全員の氏名(2名まで)③電話番号(緊急連絡先)を明記のうえ、 当館「特別展講演会係」宛郵送 |
| 申込期間 | 令和8年2月23日(月・祝)~3月23日(月)必着 |
| 問い合わせ先 | 048-645-8171(埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示・広報担当) |
特別展関連事業②
歴史民俗講座「「埼玉の宝物」のみどころ」
| 開催日時 | 令和8年4月11日(土) 14:00~15:30 |
|---|---|
| 会 場 | 吾妻工業講堂(当館講堂の愛称) |
| 講 師 | 当館 学芸員 |
| 対 象 | どなたでも |
| 定 員 | 150名 |
| 費 用 | 無料 |
| 申込方法 |
埼玉県電子申請・届出サービス又は電話 <埼玉県電子申請・届出サービス> こちらからお申込ください。 <電話> 下記問い合わせ先宛にお電話ください。 |
| 申込期間 | 令和7年3月14日(土)~定員に達するまで |
| 問い合わせ先 | 048-645-8171(埼玉県立歴史と民俗の博物館 企画・学習支援担当) |
特別展関連事業③
学芸員による展示解説
| 開催日時 |
①3月22日(日),②3月29日(日),③4月12日(日),④5月6日(水・振休) ※各日ともに13:30~14:00 |
|---|---|
| 会 場 | 当館 特別展示室 |
| 対 象 | どなたでも |
| 費 用 | 特別展観覧料 |
| 申込方法 | 事前申し込み不要。 開始時刻に、当館の特別展示室入口付近にお集まりください。 |
| 問い合わせ先 | 048-645-8171(埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示・広報担当) |
特別展関連事業④
見学会 国宝 歓喜院聖天堂を訪ねて
平成11年度以降唯一国宝指定となった歓喜院聖天堂の見学会をします。約1時間徒歩での見学で、30分のミニ講座付きです。
| 開催日時 | 令和8年5月1日(金) 13:00~15:00 |
|---|---|
| 会 場 | 妻沼聖天山歓喜院(埼玉県熊谷市)※現地集合・解散 |
| 対 象 | どなたでも |
| 定 員 | 30名 |
| 費 用 | 800円程度 |
| 申込方法 |
<埼玉県電子申請・届出サービス> 準備中 |
| 申込期間 | 令和8年3月10日(火)~4月9日(木) |
| 問い合わせ先 | 048-645-8171(埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示・広報担当) |
特別展関連事業⑤
民俗工芸実演「郷土玩具 鴻巣の赤物」
特別展示室でも展示している鴻巣の赤物を講師が説明しながら、実際に作成していく様子を見学します。
| 開催日時 | 令和8年4月25日(土) 14:00~15:30 |
|---|---|
| 会 場 | 当館エントランス |
| 講 師 | 鴻巣赤物保存会 |
| 対 象 | どなたでも |
| 定 員 | なし |
| 費 用 | 無料 |
| 申込方法 | 事前申し込み不要。 開始時刻に、当館エントランスにお集まりください。 |
| 問い合わせ先 | 048-645-8171(埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示・広報担当) |
特別展関連事業⑥
れきみんを巡ろう!宝探しラリー!
特別展示室・常設展示室・ゆめ体験ひろば内に隠されたキーワードを探しながら埼玉の宝物に関する理解を深めます。
| 開催日時 | 特別展会期中 |
|---|---|
| 会 場 | 当館 |
朝日新聞さいたま総局、埼玉新聞社、産経新聞さいたま総局、テレ玉、東京新聞さいたま支局、日本経済新聞社さいたま支局、NHKさいたま放送局、毎日新聞さいたま支局、読売新聞さいたま支局、FM NACK5
|
大宮方面から:大宮駅から2駅、乗車約4分
※周辺駐車場も公園利用者のお客様で混雑しますので、可能な限り公共交通機関をご利用ください。 ※団体バスでお越しの場合は事前にご連絡ください。 |
埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示・広報担当
〒330-0803
さいたま市大宮区高鼻町4-219
TEL: 048(645)8171
FAX: 048(640)1964