「文人画」とは、中国の知識人、つまり官僚や文人が描いた絵画のことをいいます。職業画家ではない人たちが自分の楽しみのために描いた絵画です。彼らの絵の様式は「南宗画(なんしゅうが)」と呼ばれました。
江戸時代(18世紀)に、「南宗画」を含めた中国の様々な書画、中国の古典や教養の影響を受けて、関西で文人画(日本の文人画は「南画(なんが)」とも呼ばれます)が確立され、次第に関東にも伝わりました。
谷文晁(たにぶんちょう)(1763~1840)や渡辺崋山(わたなべかざん)(1793~1841)をはじめ、彼らの師友であった文人画家たちは、関東各地をめぐり、各地に立ち寄っては地元の豪商や文化人、寺社の援助を受けたり、書画会や祝賀などの機会に書画を贈り合ったりして交流しました。
本展では、江戸時代中後期(18~19世紀)に関東で活躍した文人画家の足跡をたどり、書画を愛好した人々の文化交流を紹介します。
会期:令和8年10月10日(土)~11月23日(月・祝)
時間:9:00~16:30(観覧受付は16:00まで)
休館日:月曜日(※ただし10月12日(月・祝)、11月23日(月・祝)は開館)
※会期中展示替があります
前期:10月10日(土)~11月1日(日)
後期:11月3日(火・祝)~11月23日(月・祝)
埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示室・季節展示室
一般600円、高校生・学生300円
※団体料金(20名以上)は、一般:400円、高校生・学生: 200円。
※常設展観覧料を含む。
※中学生以下、障がい者手帳等をお持ちの方(付添1名を含む)は無料。
※「ぐるっとパス」で観覧できます。
第1章 関東の文人画家
谷文晁は関東を代表する文人画家で、様々な流派の絵画を研究し、関西で確立した文人画を取り入れました。渡辺崋山をはじめ、多くの画家が文晁に師事し、その作品に触発されました。本章では、江戸時代中後期に活動した関東の文人画家の作品を紹介します。
| ー友を十種類の花に例えたー |
| 椿椿山筆「名花十友図」 (上野記念館蔵、栃木県立博物館寄託) |
第2章 画家の旅路
文人画家たちは、各地を旅して日本の実在する景色も描きました。景色を写実的に記録しただけでなく、画家の絵画研究に基づき再構成されたものもあります。
天保2年(1831)、渡辺崋山は田原藩主の三宅氏の旧領地であった三ヶ尻(現在の熊谷市)を訪ね、現地の人々の協力を得ながら踏査しました。本章では、文人画家の旅の足跡を絵画などからたどります。
| ー街道の景色を描くー |
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谷文晁筆「東海道・中山道・木曽路真景図巻」のうち「東海道真景図巻」江戸時代(19世紀) |
| ー三ヶ尻滞在中に描いて寄贈ー | ||
| 埼玉県指定文化財 渡辺崋山筆「双雁図」天保2年(1831) (龍泉寺蔵、当館寄託) |
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第3章 文人の筵(むしろ)
筵とは竹や藁などを編んで作った敷物のことですが、転じて、人々が寄り集まり風雅な遊びや宴、会合などを行う場という意味もあります。そのような集まりの開催を「開筵(かいえん)」ともいいます。
江戸時代中期になると全国の街道の整備が進み、交通や商業の要衝がある関東各地に商人や寺社のもと画家や書家などが寄り集まり、書画を愛好する文人たちが盛んに交流するようになります。
本章では、関東の文人画家を支援した人々を取り上げ、関東での文人のネットワークを紐解きます。
| ー貧民救済を吉澤松堂に託すー |
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渡辺崋山筆「風竹図」天保9年(1838) |
第4章 武州の文人画家
本章では武州ゆかりの画家・高隆古(こうりゅうこ)(高久(たかく)隆古)(1810~58)を紹介します。隆古は忍藩家老の家に生まれ、やまと絵など幅広い画技を学ぶなかで関東の文人画家とも交流し、中国絵画などに学んだ作品も多く遺しました。そのほか武州の画家に関する絵画や資料などを展示します。
| ー王羲之(おうぎし)が硯を洗う故事を描くー |
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高隆古筆「山水人物図」江戸時代(19世紀) |
| ー文人が寄り集まる文雅な宴ー |
| 金井烏洲筆「諸友盍簪図」天保6年(1835) (伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館) |
特別展関連事業①
特別展記念講演会「文人画は中国から」
江戸時代の文人画や日本美術における中国絵画の影響について、尚美学園大学教授の伊藤紫織先生にご講演をいただきます。
| 開催日時 | 令和8年11月22日(日)14時00分~15時30分 |
|---|---|
| 会 場 | 吾妻工業講堂(当館講堂) |
| 講 師 | 伊藤 紫織 氏(尚美学園大学教授) |
| 対 象 | どなたでも |
| 定 員 | 150名 |
| 費 用 | 無料 |
| 申込方法 |
埼玉県電子申請・届出サービス又は往復はがき <埼玉県電子申請・届出サービス> こちらからお申込みください。
①住所②参加者全員の氏名(2名まで)③電話番号(緊急連絡先)を明記のうえ、 当館「特別展講演会係」宛郵送 |
| 申込期間 | 令和8年9月29日(火)~10月26日(月)※抽選制 |
| 問い合わせ先 | 048-645-8171(埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示・広報担当) |
特別展関連事業②
民俗工芸実演「掛軸の表具」
掛軸の表具ができるまでの工程の紹介と表具師による実演(裏打ち、仕上げ等の工程)を行います。
職人の”技”を間近でご覧ください。
※事前申し込みが必要な優先観覧席のほか、申込不要の観覧席もございます。
| 開催日時 | 令和8年10月31日(土) 14:00~15:30(開場13:30) |
|---|---|
| 会 場 | 吾妻工業講堂(当館講堂) |
| 講 師 | 江原 望 氏(江原小林堂) 清水 徳夫 氏(荒木表具店) |
| 協 力 | 埼玉県表具内装組合連合会 |
| 対 象 | どなたでも |
| 定 員 |
優先観覧席 80名(申込先着順) ※事前申込制の観覧席は、会場前方の席を優先的にご利用いただけます。 |
| 費 用 | 無料 |
| 優先観覧席申込 |
埼玉県電子申請・届出サービス又は電話 <埼玉県電子申請・届出サービス> こちらからお申込みください。
下記問い合わせ先にお電話ください。 |
| 申込期間 |
令和8年9月29日(火)9:00~ ※先着順 ※定員(優先観覧席80名)に達し次第、申込みを締切ります |
| 問い合わせ先 |
048-645-8171(埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示・広報担当) |
特別展関連事業③
歴史民俗講座「文人の推し活」
当館の学芸員が研究成果を分かりやすく解説します。
江戸時代、文人画が関東にも広まり、画家たちは関東一帯を巡って書画愛好家と繋がり交流しました。創作する人、それを支える人が集いコミュニティをつくる行為は、現代の「推し活」に通ずるものがあるかもしれません。展示作品を中心に、書画を愛好する人々の文化交流を紹介します。
| 開催日時 | 令和8年10月24日(土) 14:00~15:30 |
|---|---|
| 会 場 | 吾妻工業講堂(当館講堂) |
| 講 師 | 井上 海 学芸員 |
| 対 象 | どなたでも |
|
定 員 |
150名 |
| 費 用 | 無料 |
| 申込方法 |
埼玉県電子申請・届出サービス又は電話 <埼玉県電子申請・届出サービス> こちらからお申込ください。 <電話> 下記問い合わせ先宛にお電話ください。 |
| 申込期間 | 令和8年9月24日(木)9:00~定員に達するまで |
| 問い合わせ先 | 048-645-8171(埼玉県立歴史と民俗の博物館 企画・学習支援担当) |
特別展関連事業④
学芸員による展示解説
展示を担当した学芸員による展示解説です。
展示全体の見どころを解説する回と、展示作品の中でも特に「山水画」の見方を解説する回がございます。
(1)展示解説(展示全体の見どころ)
| 開催日時 |
令和8年 10月12日(月・祝)、10月25日(日)、11月14 日(土・県民の日)、11月23日(月・祝) ※いずれも13:30~14:00 |
|---|---|
| 会 場 | 当館 特別展示室 |
| 対 象 | どなたでも |
| 費 用 | 特別展観覧料 |
| 申込方法 | 事前申し込み不要。 開始時刻に、当館の特別展示室入口付近にお集まりください。 |
| 問い合わせ先 | 048-645-8171(埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示・広報担当) |
(2)はじめての山水画(展示作品の中で「山水画」の見方を解説)
| 開催日時 |
令和8年 10月25日(日)、11月14 日(土・県民の日) ※いずれも10:30~11:00 |
|---|---|
| 会 場 | 当館 特別展示室 |
| 対 象 | どなたでも |
| 費 用 | 特別展観覧料 |
| 申込方法 | 事前申し込み不要。 開始時刻に、当館の特別展示室入口付近にお集まりください。 |
| 問い合わせ先 | 048-645-8171(埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示・広報担当) |
朝日新聞さいたま総局、埼玉新聞社、産経新聞さいたま総局、テレ玉、東京新聞さいたま支局、日本経済新聞社さいたま支局、NHKさいたま放送局、毎日新聞さいたま支局、読売新聞さいたま支局、FM NACK5
芸術文化振興基金
東武アーバンパークライン(野田線) 大宮公園駅下車 徒歩5分
大宮方面から:大宮駅から2駅、乗車約4分
春日部方面から:春日部駅から7駅、乗車約18分
駐車場:15台
※周辺駐車場も公園利用者のお客様で混雑しますので、可能な限り公共交通機関をご利用ください。
※団体バスでお越しの場合は事前にご連絡ください。
埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示・広報担当
〒330-0803
さいたま市大宮区高鼻町4-219
TEL: 048(645)8171
FAX: 048(640)1964