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『新篇武蔵風土記稿』版木(496点)

 

『新篇武蔵風土記稿』は、江戸幕府が編纂した地誌である「新編武蔵風土記」全266巻を、
明治政府が内務省地理局において明治17年(1884)に出版したものです。その出版・販売についての一切を、本県の大里郡胄山(熊谷市)出身の貴族院議員根岸武香らが一任されていました。
 『新篇武蔵風土記稿』は、武蔵国22郡ごとの各町村の沿革や地勢のみならず、町村内の旧跡や景勝地、社寺の境内図やその神宝・寺宝類について多くの挿図で紹介しています。
 
 今回紹介する当館所蔵の『新篇武蔵風土記稿』版木(496点)は、『同書』の印刷に際して、
各所の名所風景や寺宝等の挿図として使用された版木と考えられるものです。当館所蔵の496点の中には、秩父郡域の挿図などは含まれていないものが多く、すべての版木が残されている訳ではありません。また、特徴として全体的に武器・武具を中心とする金工品類や古文書類についての図版や記載が多いことがあげられます。
 
 なお、当館では平成28年度から県の歴史遺産研究調査事業「『新篇武蔵風土記稿』総合調査事業」として『同書』所載の文化財等について総合調査を実施しています。

 

   
      『新篇武蔵風土記稿』と
   専用木製本箱(SPM1988-0067-0609)
     『新篇武蔵風土記稿』の表紙と
      内容(265
巻、付録1巻、目録1)

 

                       板木 高鼻村氷川之二                         板木 高鼻村氷川之三
 
板木 久喜村甘棠院・兜図、胴図 板木 久喜村甘棠院・籠手図
 
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常時展示していません。
 縹糸威最上胴丸具足