このページは、「2024年度ブログ」のページです。
埼玉県立歴史と民俗の博物館のスタッフが、博物館のイベントや大宮公園の様子、日々の業務から感じたことなどを皆様にお伝えしていきます。各スタッフが自分の言葉で語りますので、ややつたない表現になることもあるかもしれませんが、大目に見ていただければ幸いです。

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2024年度ブログ(7)
  公開発表会開催!】江戸里神楽 おかめ・ひょっとこの舞

 

今年度1回目のブログでもご紹介した民俗芸能講習会「江戸里神楽 おかめ・ひょっとこの舞」ですが、全4回にわたる講習会も、残すところあと1回となりました。
最終日の7月7日(日)は、受講生たちの講習会の成果をお披露目する発表会を開催します。

本年度の民俗芸能講習会は、定員30人のところ60人近くの応募がありました。
小学生から80代の方までの幅広い年代の方が参加しています。

舞は時間にして約5、6分ほどあり、4回の講習会で覚えるのは至難の技です。
例年少しずつ進めて2回目で舞の終わりまでを練習しますが、今年の受講生は集中力が素晴らしく、初回で最初から最後まで通すことができました。

袖付きの羽織や自前のひょっとこ衣装など、思い思いの衣装を着て練習に励む姿には受講生のやる気を感じます。

舞は講師のお手本を見ながら、繰り返し繰り返し一緒に踊って覚えていきます。
受講生の中には、「舞の順番がなかなか覚えられず発表会が心配…」との本音を漏らす方も…

大丈夫です。
発表会ではとにかく楽しんで踊ってください!
せっかくのお披露目をする機会ですので、おかめ・ひょっとこのユーモアな舞を披露してほしいです。

受講生のみなさん、残りわずかな講習会を思う存分楽しみましょう〜!
発表会は見学自由です。ぜひ受講生の勇姿をご覧くださいませ。

 
※講習会の様子

 

 *公開発表会概要* 

日 時 令和6年7月7日(日) 14:30~15:30(予定)
場 所 埼玉県立歴史と民俗の博物館 講堂
内 容 講習会の受講生たちがおかめ・ひょっとこの舞を披露します。

見学は無料です。
発表会の開催時間は前後する場合がございますので、お時間に余裕を持ってお越しくださいませ。

 

令和6年7月5日(金) 木彫りのこぐま

2024年度ブログ(6)
  特別体験事業「十二単・小袿と男子装束の着装体験(ペア申込み)」を開催しました!

 

ようやく梅雨に入り、お天気が崩れる日が増えてまいりました。
そんな梅雨入り直前の6月15日(土)に「十二単・小袿と男子装束の着装体験(ペア申込み)」を開催しました!

こちらの着装体験では、国風文化が花開いた平安時代に誕生した、十二単をはじめとする女房装束(にょうぼうしょうぞく)や、公家装束(くげしょうぞく)を着てみることができます。
体験者がほとんど動かずとも、「衣紋者(えもんじゃ)」と呼ばれる着付けの専門スキルを身に着けた方々が周りで着付けをしてくれますので、どなたでもちょっとした平安時代の貴族気分が味わえます。

当館の着装体験では、大きく分けて「十二単(じゅうにひとえ)」、「小袿(こうちぎ)」、「男子装束」の3種類の装束を使用しています。
十二単と男子装束は高校生以上、小袿は小学生以上が対象です。

かねてより2人同時に着装したいとの声をいただいており、今回は初めて2人同時着装となるペア回を開催しました!

リハーサルの様子①

前日に館の職員を参加者に見立てたリハーサルを行い、当日を迎えました。
当日は親子で参加された方やご友人同士で参加された方がいらっしゃいました。
お互いの装束を見たり、並んで写真を撮ったりと、同時着装ならではの体験を楽しんでいただけた御様子でした。

リハーサルの様子②

次回7月27日(土)の回は既に申込を締め切っていますが、「十二単・小袿と男子装束の着装体験」は、今年度中にあと3回開催されます!

↓ペアでの着装体験↓
10月12日(土)(申込9/12〆)、3月1日(土)(申込2/5〆)

↓お一人での着装体験↓
12月7日(土)(申込11/7〆)

申込開始が近くなりましたら、ホームページ等でお知らせいたしますので、是非ご覧ください。
皆様のご応募お待ちしております。

 

令和6年6月28日(金) みやび

2024年度ブログ(5)
  博物館のお仕事~殺虫消毒休館~

 

6月3日(月)から10日(月)に殺虫消毒休館として、当館はお休みをいただいていました。

殺虫消毒休館… 字面から想像はできるけど、いったい何をしているの?という感じですよね。
今回のブログではその休館中の職員のお仕事について、ご紹介します。

はじめに殺虫消毒の方法についてですが、当館では「忌避剤(きひざい)」というものを展示室や収蔵庫等に散布しております。
この忌避剤は虫が嫌がる薬剤で、虫を追い出す効果や近づけないようにする効果があります。

虫のなかには、展示している資料(文化財)を食べてしまったり、汚してしまったりする「文化財害虫(ぶんかざいがいちゅう)」がいます。
このような虫が館内に住み着いてしまったら、たいへんです。当館は公園の中にありますので、虫が館内に侵入しやすい環境にあります。
そのため、館内に忌避剤を散布して虫が入りにくい環境を作り出しています。

 

まず忌避剤を散布する前に、展示室にある資料を収蔵庫に戻します。

 
 

展示室は空っぽです。

 
そして、忌避剤散布。専門の業者さんにお願いしています。

忌避剤を吸い込むとむせてしまったり、のどがイガイガになったりするので、散布する業者さんは保護具を着用しています。

散布した薬剤は霧状に部屋に広がり、空気よりも重いため、徐々に床や棚に落ちてきます。
その薬剤が付着した箇所を虫たちが嫌がり、近寄らないようになります。

散布した部屋は一晩おいた後、人が立ち入っても安全かどうかを確認します。
散布した部屋はすべて安全を確認し、空気の入れ替えもしておりますので、消毒休館後の館内にも安心してお入りいただけます。

 

忌避剤散布が終わったあとは、丸2日間かけて、職員総出の大掃除です。
展示室は開館前や休館日にカーペットや床の清掃はしていますが、その間だけではなかなかお掃除できない展示台の下や展示ケースの上などを大掃除します。
他にもエントランスに出している椅子をひっくり返して足や裏側を拭いたり、管理棟の地下廊下なども壁や床の拭き掃除もしたりしました。

 

そして、きれいになった展示室を開館できるように復旧します。
資料を見やすく配置したり…

資料が落ちないように、透明なテグスという釣糸をかけたりしています。

 

 

このタイミングで、特集展示も展示替えします。
常設展示室第4室では、美術特集展示「わざのカタチ」(~9月29日まで)

 

第9室では、歴史特集展示「すごいぞ!渋沢栄一」(~8月25日まで)

 

第10室では、民俗コラム展示「水引細工」(~8月25日まで)が始まりました。

 

 

コロナ禍では撤収していた背もたれ付の椅子もエントランスに復活しました!
ぜひ座りにきてくださいね!

 

令和6年6月18日(火) 茶立虫

2024年度ブログ(4)
  ミュージアムショップで一息いれて

 

 緑がまぶしくなってきましたが、同時に晴れると暑くなりますね~。
 大宮公園散策後に御来館の際は、ミュージアムショップで一息入れて、汗が引いてからゆっくり見学してください。

 
(ショップ内全景)   (軽食・かき氷もあります)

 

 ショップでは、当館の特別展の図録やオリジナルのクリアファイルなども販売しています。

 
(過去の特別展図録等)   (当館オリジナルグッズ)

 

 ショップの外は大宮公園の「埼玉100年の森」に面しており、春には桜の花、夏には欅の青葉、秋にはモミジの紅葉、冬には赤松に積もる雪景色と、四季折々の風景を楽しむことができます。

 展示室を巡って疲れた時にも、休憩に最適な場所です。それに、この場所実は飲食持ち込みOKなんですよ。

 ※ ただし、このミュージアムショップは当館の直営ではありませんから、お問い合わせは、直接ショップにお願いします。

 

令和6年6月1日(土) ボンB

2024年度ブログ(3)
  大盆栽まつりで当館のPR活動を行いました!

 

 5月初旬とは思えない暑さの中、今年も5月3日から5月5日までさいたま市北区盆栽町で開催されました第41回「大盆栽まつり」にブースを出展し、当館のPR活動を行いました。

 

 

 すっきりと晴れた青空の下、たくさんの方が来場されていました。

 朝は大きな木の下の日陰で過ごしやすかったのですが、だんだんと日が昇って、日中は直射日光がギラギラと照りつけるようになりました...
 当日は土器の複製品も展示していたのですが、さすがに直射日光が当たってしまうのは良くないので、太陽の動きに合わせてパラソルの日陰の部分へと移動していました。

 すると...

 いつの間にやらチラシ用の「ご自由にお取りください」の表示の後ろに...??
 あやうく、土器の複製品を「ご自由に」お持ち帰りにされてしまうところでした。
 いやいや、アブナイアブナイ...

 

 

 盆栽町のキャラクター「ぼんサイくん」も遊びに来てくれました。

 

 

 暑くてちょっと大変だったかもしれませんが、「ぼんサイくん」は元気いっぱいでした。

 

 当館のブースにお立ち寄りいただいた皆様、チラシを受け取ってくださった皆様、暑い中本当にありがとうございました。
 当館にも多くの皆様に御来館いただきました。

 大盆栽まつり実行委員会の皆様にも、大変お世話になりました。
 ありがとうございました。

 また来年も、是非参加させていただきたいと思います。
 欲を言えば、もう少し暑くないことを祈ってます...

 

令和6年5月9日(木) 企画担当 M

2024年度ブログ(2)
  戦国武将あらわる?!

 

去る4月13日(土)と28日(日)に、当館に戦国の猛者たちが来館しました。
寄居町の鉢形城三鱗会のみなさんです。鉢形城三鱗会は「寄居北條まつり」に協賛している団体です。まつりの広報と、当館で開催中の「鉢形城主 北条氏邦」の応援のため、かけつけてくださいました!

中庭にて甲冑姿で来館者の方々をお出迎え。火縄銃や甲冑を見たり触れたりしながらの詳しい説明のほか、お子さんにはミニサイズの甲冑をご用意し着装体験もしていただきました(13日のみ)。

両日とも晴天に恵まれ、来館者の方々にも楽しんでいただけたようです。
ありがとうございました!

4月13日(土) 子ども用ミニ甲冑を着せてもらいました。

 

4月28日(日) 火縄銃のしくみについて詳しく説明中。

 

4月28日(日) 勢ぞろい。
気温28度にもなる中、水分補給や休憩に留意しながらずっと甲冑姿で活動していただきました。
お疲れさまでした!

 

令和6年5月5日(日) Red Beans

2024年度ブログ(1)
【受講生募集!】ユーモアな神楽を踊ってみませんか?

 

民俗芸能講習会の開催を楽しみにしているみなさま、お待たせいたしました!
「江戸里神楽 おかめ・ひょっとこの舞」を2年ぶりに開催いたします。
岡田民五郎社中を講師に迎え、全4回の講習を通して江戸里神楽のおかめの舞・ひょっとこの舞を学びます。

神楽とは神社祭礼などに奉納される芸能のことです。
江戸里神楽師は、神社祭礼での神楽の奉納の他にも、祭り囃子の演奏や正月の門付け(獅子舞)を行うなど、多岐にわたって活動してきました。
講習会で学ぶおかめ・ひょっとこの舞は、ユーモアな踊りとして知られています。

今まで民俗芸能講習会の開催は土曜日が多く、参加したいけれども授業があって行けないという子どもの声がありました。
そういった声を受けて、今回は日曜日開催にしてみました。
少しでも多くの方に参加していただけますと幸いです。

講習会は初心者・経験者、老若男女問わず、どなたでも大歓迎です。
ぜひこの機会に伝統的な江戸里神楽を学び、踊ってみませんか?
みなさまのご参加をお待ちしております~!

 
※過去の講習会の様子

 

  *民俗芸能講習会「江戸里神楽 おかめ・ひょっとこの舞」* 

開催日時 令和6年6月16日・23日・30日、7月7日(すべて日曜日)
各回とも、13:00~16:00 ※最終日は講堂にて公開発表会を予定しております。
会場 埼玉県立歴史と民俗の博物館 講堂
対象 どなたでも(全4回を通して受講可能な方
定員 30名
費用 1,000円(教材費込・初日支払い)
申込方法

埼玉県電子申請・届出サービス」または「往復はがき」にてお申し込みください。

<電子申請の場合>
こちら(埼玉県電子申請・届出サービス)からお申し込みください。

<往復はがきの場合>
往復はがきに「住所、氏名、年齢、電話番号」を明記のうえ、下記まで郵送してください。

〒330-0803
さいたま市大宮区高鼻町4-219 埼玉県立歴史と民俗の博物館
展示担当『民俗芸能講習会係』宛て

※1回の申込につき、1名まで有効です。
※応募多数の場合は、抽選のうえ受講者を決定いたします。

申込期間 令和6年4月10日(水)~令和6年5月15日(水)必着
問い合わせ先 048-645-8171(埼玉県立歴史と民俗の博物館 展示担当)

令和6年4月19日(金) 木彫りのこぐま