展覧会準備のための寺院探訪

みなさんこんにちは。すっかりご無沙汰しております。

先日「制咜迦くなりたい童子」先輩と福島県立博物館に行ってきたわたくしですが、
同じ展覧会準備の一環として、鴻巣市の勝願寺(しょうがんじ)に行って参りました!


【勝願寺 山門】


【勝願寺 本堂】

勝願寺は、埼玉県でも重要な寺院のひとつで、多くの大名家の菩提寺になっていたほか、
江戸時代には関東十八檀林という浄土宗の重要寺院のひとつに数えられていました。

勝願寺は、記主禅師(きしゅぜんし)良忠上人(りょうちゅうしょうにん)という、浄土宗の超!重要人物による
創建と伝えられています。


そもそも浄土宗とは、法然上人(ほうねんしょうにん)という、
12世紀から13世紀はじめに活躍した高僧を
宗祖とあおぐ宗旨を指します。
法然上人は、「南無阿弥陀仏」と口に出して唱えれば必ず極楽浄土に生まれることができる、という教えを
ひろめた方です。

「なむあみだぶつ」や、「ナンマイダー」という言葉を聞いた事のある方は多いのではないでしょうか。
ただ唱えるだけで極楽に行けるなんて!


ちなみに、かの有名な熊谷直実も、蓮生(れんせい)と名を変えて法然上人と篤い交流をしています。


【一の谷合戦図屏風(右隻)】

そんな法然上人の教えは、ここ関東の地にも広まりました。

その布教の足がかりを作ったのが、何を隠そう、法然上人の孫弟子にあたる良忠上人なのです。


なぜここまで浄土宗と良忠上人について、小難しいことを熱く語っているかというと、実は来年春に開催予定の
特別展「東国の地獄極楽」はこの浄土宗を始めとした浄土信仰に関する展覧会なのです!

ここで大事なキーワード、「浄土信仰」が出て参りましたが、「浄土」っていったい何?
これについては…また次回!

(平成30
年3月28日 展示担当 矜羯羅がってる摩利子天)

展覧会準備のため雪国探訪

ご無沙汰しております。
この冬は寒くて雪の多い冬でしたね。
博物館周辺で日陰に残っていた雪も、ようやくとけてなくなりました。

さて、このような寒い時季に雪国会津に所在する福島県立博物館へ、
来年度展覧会のための資料調査に行って参りました。

展示を計画している文化財を事前に調査し、
現状の確認や展示方法の検討をすることも、学芸員の大事な仕事です。
そのため県内はもとより、全国各地に出張することがあります。

郡山駅で乗り換えた電車の車窓から、聳え立つ「宝の山」磐梯山を眺めつつ、会津若松へ。
埼玉では考えられない銀世界に驚くばかり、、、


福島県立博物館周辺にも雪が積もっており、
その積雪量に、履いてくる靴をまちがえたと思いました。


博物館の前に立つ八重さんは冬の寒さに負けることなく、直立不動。


今回の出張の成果をみなさんにご覧いただけるのは、もう少し先のことになります。
展覧会の概要などをお知らせできる時期がきましたら、当館HPSNSでご案内しますので、
しばしお待ちください。

(平成30年2月23日 展示担当 制多迦くなりたい童子

「十二単・小袿と男子装束の着装体験」(3/3実施)の抽選を行いました。

今年度最後の着装体験となる33日(土)の「十二単・小袿と男子装束の着装体験」は、
2
3日(土)に応募を締め切らせていただきました。

今回は、十二単に15名、小袿に15名、男子装束に5名のご応募をいただきました。

十二単・小袿のご応募が定員を上回ったため、24日(日)の午後に当館「ゆめ・体験ひろば」にて
公開抽選をさせていただきました。


抽選は、ご来館されたお客様に御協力いただきました。

抽選結果のハガキは、ご応募いただいた皆様にお送りしています。

当選された方におかれましては、開始時間や注意事項などのご確認をお願いいたします。

沢山のご応募、ありがとうございました。

次回の着装体験は414日(土)の「十二単・小袿の着装体験」です。
たくさんのご応募をお待ちしています。


(平成30年2月15日 学習支援担当 たのきゅう)

「十二単・小袿の着装体験」(1/13実施)の抽選を行いました。

今年度5回目の着装体験となる113日(土)の「十二単・小袿の着装体験」は、
1213日(水)に応募が締切りとなりました。

今回は、十二単に41名、小袿に28名のご応募をいただきました。

全ての装束のご応募が定員を上回ったため、12月15日(金)の午後に当館エントランスロビー
にて公開抽選を行いました。

ご来館されたお客様に御協力いただきました。

抽選結果のハガキは、ご応募いただいた皆様にお送りいたします。

当選された方におかれましては、開始時間や注意事項などのご確認をお願いいたします。

沢山のご応募、ありがとうございました。
次回の着装体験は33日(土)の「十二単・小袿と男子装束の着装体験」です。
たくさんのご応募を
お待ちしています。

(平成29年12月20日 学習支援担当 たのきゅう)

「十二単・小袿と男子装束の着装体験」(12/2実施)について

今年度4回目の着装体験となる122日(土)の「十二単・小袿と男子装束の着装体験」は、
11
2日(木)に応募を締め切らせていただきました。

今回は、十二単に6名、小袿に3名、男子装束に6名のご応募をいただきました。

1名のキャンセルが出たため、ご応募された皆様に、参加決定のハガキをお送りいたします。

ご応募された皆様は、ハガキが届きましたら開始時間や注意事項などのご確認をお願いいたします。

沢山のご応募、ありがとうございました。
次回の着装体験は113日(土)の「十二単・小袿の着装体験」です。

「十二単・小袿と男子装束の着装体験」は、33日に行います。

 

たくさんのご応募をお待ちしています。

(平成29年11月17日 学習支援担当 たのきゅう)

めくるめく野良着の世界

常設展示室第10室では、「農業と暮らし」をテーマに常設展示を実施しています。

年に数回展示替えを行うコラム展示コーナーでは、人気を博した「藍」が終了し、
1024日(火)から「野良着」が始まりました!




農作業のときに着る野良着は、けがや汚れから身を守り、作業を効率的に行うために
欠かせないものです。

埼玉県の場合、綿と藍の栽培がさかんに行われていたこともあり、藍染めした布や糸を
使った野良着が多く作られました。

一見するとどれも似たように見え、地味な印象を受けます。

しかし実は、性別や年齢、作業内容、天候によって、形や模様、素材などが異なり、見れば
見るほど発見があるのです!


展示作業中も、いろいろと気づいたことがありました。

ぜひ実際に見比べてみてください!

なお、常設展示室第10室は年明け間もなく約1か月間、展示リニューアルのため閉室します。

国指定重要有形民俗文化財「北武蔵の農具」を多数展示した「農業と暮らし」もコラム展示「野良着」も、
平成
30114日(日)で見納めとなりますので、皆さまぜひ御来館ください!

(平成29年11月5日 展示担当 Fly!)

特別展「上杉家の名刀と三十五腰」記念講演会へのいざない

、こんにちは。 

923日(土)から、米沢市上杉博物館で「上杉家の名刀と三十五腰」展が

開催されています。

→(http://www.denkoku-no-mori.yonezawa.yamagata.jp/101meitou.htm


そして我らが歴史と民俗の博物館では、
113日(金・祝)から 
特別展「上杉家の名刀と三十五腰」が始まります! 
→(https://saitama-rekimin.spec.ed.jp/展示案内/特別展・企画展/過去の特別展/上杉家の名刀と三十五腰


本展では、なみいる上杉家ゆかりの名刀、すばらしい資料など、みどころが 
盛りだくさんです。 

さらに見逃せない(聞き逃せない)のが、素晴らしい講師による記念講演会!


11
18日(土)には、国立女性教育会館にて、佐野美術館 館長 渡邉妙子氏による 

記念講演会Ⅰ「上杉家と日本刀」が開催されます!

刀剣研究の第一人者である渡邉館長は、女性が刀に触れることを忌避する考えも
あった時代から、学芸員として道を切り開いてこられました。
(渡邉館長の著書『日本刀は素敵』〈ワック株式会社、2016年〉にも詳しく書かれています)


特別展「上杉家の名刀と三十五腰」の開催準備でご一緒する機会もありますが、 

瞳を輝かせながら刀剣について情熱的にいろいろ教えてくださいます。

渡邉館長(中央)の凛とした、たたずまい!
米沢市上杉博物館での展示の最終チェックの一コマ
(画像提供:佐野美術館)

記念講演会でも、きっと素晴らしいお話を聞かせてくださること間違いなし!

乞うご期待、です!
 

そして122日(土)には、当館で米沢市上杉博物館 学芸主査 角屋由美子氏による
記念講演会Ⅱ「関東と上杉氏」
が開催されます!

 
角屋氏は上杉博物館学芸員として、長年にわたって上杉氏研究を牽引してこられた
お一人で、上杉氏に関する知識の豊富さに驚かされるばかりです。 

その角屋氏が講師として、複雑な戦国時代の関東と、関東管領上杉氏との関わりを

分かりやすく解説してくださいます!


記念講演会の詳細と応募方法はこちら!(応募者多数の場合は抽選になります) 
             ↓ ↓ ↓ ↓
記念講演会Ⅰ「上杉家と日本刀」
   日 時:11月18日(土)14:00~15:30 (13:15開場)
   講 師:公益財団法人佐野美術館館長 渡邉妙子氏
   会 場:国立女性教育会館(埼玉県比企郡嵐山町菅谷728) 講堂
   費 用:無料
   定 員:500名(応募多数の場合は抽選)
   申 込:11月6日(月)必着で往復はがきにて当館特別展講演会係まで郵送
       ※往信裏面に住所、参加者名(1名のみ)、電話番号、希望する講演会名を明記
         返信表面に郵便番号、住所、氏名を明記
       ※応募は各講演会1人1通まで

記念講演会Ⅱ「関東と上杉氏」
   日 時:12月2日(土)14:00~15:30 (13:30開場)
   講 師:米沢市上杉博物館学芸主査 角屋由美子氏
   会 場:当館 講堂
   費 用:無料
   定 員:150名(応募多数の場合は抽選)
   申 込:11月18日(土)必着で往復はがきにて当館特別展講演会係まで郵送
       ※往信裏面に住所、参加者名(1名のみ)、電話番号、希望する講演会名を明記
        返信表面に郵便番号、住所、氏名を明記
       ※応募は各講演会1人1通まで

 

皆様、お誘い合わせの上ふるってご応募ください!
紅葉も美しい、晩秋の武蔵嵐山や大宮公園の散策もあわせてどうぞ~。

(平成29年10月11日 展示担当 「上杉家の名刀と三十五腰」展担当その1)