このページは、埼玉県立歴史と民俗の博物館のスタッフが、博物館のイベントや大宮公園の様子、日々の業務から感じたことなどを皆様にお伝えしていくページです。各スタッフが自分の言葉で語りますので、ややつたない表現になることもあるかもしれませんが、大目に見ていただければ幸いです。

サクラは咲いたけど・・・

当館は当面の間、臨時休館となっていますが、季節はいよいよ春本番。館の隣にある大宮公園では、桜がいよいよ咲き始めました。最も開花が進んだと思われるのは、館に隣接する「100年の森」の桜です。花見を待ちきれなくなったのか、木の下でお花見する人たちがちらほら。桜はようやく咲き始めたばかり。現在、当館の職員は再開に向けて準備中です。一日も早く再開できることを願います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2020年3月19日 企画担当 モグリン)

 

藍のお世話

初めまして、藍染め担当の藍栗鼠です。

現在休館中で体験活動も中止になっていますが、藍は生き物なので、毎日甕の状態を確認してお世話をしています。
体験が再開された時に皆さんが気持ちよく藍染め体験ができるように、しっかりと準備をしていますので、
ぜひ休館明けには藍染め体験をお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2020年3月19日 学習支援担当 藍栗鼠)

特別展「武蔵国の旗本」 展示準備中・・

当館は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、2月29日から「当面の間」ということで臨時休館しています。

特別展「武蔵国の旗本」も、予定どおり3月20日(金・祝)にオープンできるか予断を許さない状況になりました。そうした中で、我々学芸員は、前向きの強い意志を持って、黙々と展示作業に励んでいます。

作業が進み、特別展は段々と形になってきます。
「質・量ともに見応えのある特別展」になりそうです。
早く多くのお客様に見ていただける状況になるよう願ってやみません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2020年3月17日 展示担当 テンプラそば)

2020年度イベントガイドを作成中

ただいま2020年度のイベントガイドを作成中です。

来年度も年4回の特別展・企画展の他、たくさんのイベントを計画しています。
イベントガイドは出来上がりしだいホームページにアップします。
当館は現在臨時休館中ですが、再開に向けて様々な準備をしています。
みなさんお楽しみに!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2020年3月11日 企画担当 モグリン) 

 

特別展「子ども/おもちゃの博覧会」 展示資料のご紹介

こんにちは、展示担当、ヤマダ・ぴーちゃんです。


残すところあと10日を切り、
会期終了間近となってきた特別展「子ども/おもちゃの博覧会」。
今回はおススメ資料のご紹介をしたいと思います。


第1章では江戸時代の子どもたちの遊びやおもちゃを紹介します。
担当者のおススメは「川越の四季屏風」!
江戸時代の川越の春夏秋冬を描いた作品ですが
画中には、遊びにお手伝いに勉強に元気いっぱいな子どもたちが登場します。

今も昔も変わらず元気いっぱいな日々を過ごしていた子どもたちの様子をうかがうことができます。

 

 

その他にも…江戸時代のプラモデル(?)立版古(たてばんこ)も展示されています。
紙のパーツを切ったり折ったりしながら組み立てていくおもちゃです。
写真は「舌切り雀桃太郎一代記」。
公文教育研究会さまでお持ちの貴重な資料です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第2章は明治時代から戦前の昭和時代までのおもちゃを御紹介!
明治・大正時代になって登場した
新しい乗り物をモチーフにしたおもちゃが登場しました。
その精巧な造りとレトロでかわいいデザインは思わず見入ってしまいます。

 

 

戦争が近付いてくると、おもちゃの世界も戦時色が濃くなっていきます…。
子どもたちが楽しく遊ぶおもちゃに戦車や高射砲などの兵器が登場し、
紙芝居や絵本の題材として戦争が取り上げられるようになっていきます。
兵隊になり切って遊ぶ兵隊ごっこも人気でした。

 

 


第3章は戦後の日本の経済復興の時代とおもちゃについて取り上げています。
なかでも非常に珍しい資料はこれ!「お猿のサンボ」です。
これはGHQ占領下の日本で生産されたおもちゃで、
台座の裏側には「Made in Occupied Japan」(占領下の日本)と刻印されています。

 

海外に輸出された日本製のおもちゃは高い評価を受けました。
戦前から盛んだった日本のおもちゃ業界が
復活するきっかけになったとも言われています。


この他にも、戦前から引き続き、子どもたちが大好きな新しい乗り物、
新幹線や特急電車のおもちゃなども発売されました。

 

 

 

 

  

 

第4章では、みんな憧れのヒーローのおもちゃを展示しています。
昭和30年代中頃から40年代中頃にかけてテレビが一般の家庭で視聴できるようになり、
人気テレビ番組内に登場するキャラクターのおもちゃが生産されるようになりました。


ゴジラシリーズ、ウルトラマンシリーズ、仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズ、
プリキュアシリーズと、人気のヒーロー・ヒロインのおもちゃが展示室に勢ぞろい!
ぜひ一押しのキャラクターと再会してください。

 

そして第5章は現代のおもちゃ。
もしかしたら皆さんのお宅で遊ばれている
おもちゃやその仲間がここには集まっているかもしれません。

 

このコーナーで人気のおもちゃがたまごっちです。
平成8年に発売され、瞬く間に大ヒット商品となった小型ゲーム機。
液晶の画面でキャラクターを育成するゲームでした。
思わず「懐かしい!」と叫んでしまいそう…。
展示室ではこれまで発売されたたまごっちを見ることができます。

 

 

その他にもリカちゃん人形やプラレール、トミカ、ガンプラ、
シルバニアファミリーなどお馴染みのおもちゃが展示されています。

 

現代のおもちゃは、国籍はもちろん世代や性別を超えて
楽しい時間を共有するためのものへと進化を遂げました。

 

ぜひ一緒に御来館いただいた方と、
おもちゃを手にとった際のわくわくした気持ちを思い出し楽しんでください。
御来館をお待ちしております。

 

見て懐かしい、読んで楽しい、展示資料やおもちゃの歴史について取り上げた
特別展図録も1冊700円(お得!)で販売中です。
当館ミュージアムショップでお買い求めください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2019年11月15日 展示担当 ヤマダ・ぴーちゃん)

 

特集展示「渋沢栄一と埼玉の近代」開催中です

お久しぶりです、約2年ぶりの登場となります。

 

突然ですが、現在、常設展示室9室で特集展示「渋沢栄一と埼玉の近代」(4月23日~7月21日)を開催中です。

 

当館には、「埼玉ゆかりの三偉人」の一人、渋沢栄一ゆかりの品が収蔵されています。
今回、それら渋沢栄一関係資料を一堂に展示しています。

 

実は昨年度より企画していた展示でしたが、このたびの新一万円札の件もあり、時宜にかなった展示となり、
ご来館いただいた皆さまからも注目していただき、ありがたい限りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の展示の目玉は、なんといっても和田英作の「渋沢栄一像」です。
本作は大正2年、渋沢の依頼により描かれたもので渋沢栄一の伝記にもその旨が記されています。
作品は、額のサイズが縦140㎝×横120㎝余りにもなる大きな作品なので、当館でも久しぶりの展示となります。
この機会にぜひご覧下さい。

 

 

 

 

渋沢栄一肖像(当館蔵)

 

 

 

 

 

また、栄一が会長を務めた埼玉県人会では、栄一米寿祝賀会の際、県内画家が栄一の姿を描いています。
この際、北沢楽天が栄一を描いた肖像画(パネル)も展示しています。
本特集展示ではパネル展示ですが、実物は夏の企画展「北沢楽天と時事漫画」(7月13日~9月1日)に出品します。

 


渋沢栄一の新一万円札はまだまだ先のようですが、
この機会に渋沢栄一の活躍に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。


※展示資料一覧はこちら


(2019年5月15日 展示担当 n)